来週の為替相場見通し=ドル円は160円台を試す展開か

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 来週のドル円相場は、中東混迷による有事のドル買いと原油高に伴う円売りで160円台に乗せる場面がありそうだ。予想レンジは1ドル=157円50銭~161円00銭。

 イランの最高指導者モジタバ・ハメネイ師は米国との対決姿勢を示しており、中東緊迫の長期化懸念で質への逃避から基軸通貨であるドルが選好されやすい。また、原油価格が高止まりすれば、エネルギー輸入依存度の高い日本の貿易収支が悪化するとの懸念が円の売り圧力となる。13日の東京市場でドル円相場が一時159円69銭と約1年8カ月ぶりの水準をつけ、市場では通貨当局の対応に注目が集まっているが、有事買いが主導していることから為替介入は難しいとの見方もあるもよう。ホルムズ海峡の閉鎖解除を含めて中東情勢の先行き不透明感が払しょくされない限り、ドル高・円安の方向性は変わらないだろう。

 また、原油高に伴うインフレ圧力の高まりに対する中央銀行の姿勢が注目される。17~18日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利の据え置きが決まる見通しだが、今後の利下げペースに変化が出てくる可能性があり、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の記者会見に関心が集まりそうだ。日銀が18~19日に開く金融政策決定会合も政策金利の据え置きが見込まれているが、植田和男総裁は12日の衆院予算委員会で「過去に比べて為替の変動が物価に影響を及ぼしやすくなっている」と述べ、円安に対する追加利上げの可能性に含みを持たせている。

 なお、来週に米国で発表される主な経済指標は、16日に3月のニューヨーク連銀製造業景気指数と2月の鉱工業生産、17日に2月の景気先行指標総合指数と2月の住宅販売保留指数、18日に2月の卸売物価指数(PPI)と1月の製造業新規受注、19日に3月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数と1月の新築住宅販売件数など。国内では18日に2月の貿易収支、19日に1月の機械受注と1月の鉱工業生産(確報値)が公表される。

出所:MINKABU PRESS

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