話題株ピックアップ【夕刊】(1):任天堂、フルヤ金属、JX金属

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■任天堂 <7974>  9,932円   +812 円 (+8.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 任天堂<7974>が急騰。IP・コンテンツ関連株は、米国株市場でのアンソロピック・ショックによるソフトウェア関連株売りの流れが派生して底値を探る動きとなっていた。「アンソロピックが開発した高付加価値AIモデルはIPビジネスも脅かすという見方が広がったことで、任天堂やサンリオ<8136>の株価に下押し圧力が働いた」(ネット証券マーケットアナリスト)という指摘があったが、ここにきて投げが一巡し押し目を実需(現物)で拾う動きが観測される。任天堂に関しては今月5日に発売した「スイッチ2」専用ソフト「ぽこ あ ポケモン」が世界的に大ヒットの様相をみせており、これによる収益押し上げ効果に期待した買いを誘引。特に売買代金の増勢が顕著で、機関投資家など大口資金の参戦を示唆している。

■フルヤ金属 <7826>  7,350円   +600 円 (+8.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 フルヤ金属<7826>が大幅続伸。野村証券は10日、同社株のレーティングを3段階で最上位の「バイ」で継続するとともに、目標株価を4800円から8500円に引き上げた。イリジウムるつぼ及びルテニウムターゲットの需要が予想より良好なほか、新用途も勃興してきたことから26年6月期以降の同証券予想を増額修正。米大手防衛企業から受注獲得したYAGレーザー用途なども有望とみている。

■カナモト <9678>  4,335円   +340 円 (+8.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 カナモト<9678>が続急伸し、昨年来高値を更新した。同社は10日の取引終了後、26年10月期第1四半期(25年11月~26年1月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比2.8%増の551億7400万円、経常利益は同14.4%増の59億6400万円となった。経常利益の通期計画に対する進捗率は約32%と好調なスタートとなり、評価されたようだ。防災・減災対策やインフラ更新、都市再開発、物流施設などの大型案件が進むなか、建設機械レンタルの需要は総じて底堅く推移した。需要に合わせた機材の適正配置など稼働率の向上を図るとともに、コスト管理の強化やレンタル単価の適正化にも取り組み、収益構造が一段と改善。ベースアップによるコスト上昇を補う形で増益につなげた。

■ベルテクス <5290>  1,839円   +131 円 (+7.7%)  本日終値
 ベルテクスコーポレーション<5290>が大幅続伸。10日の取引終了後に、26年3月期の期末一括配当予想を32円50銭から35円へ増額修正したことが好感された。なお、前期は60円(ただし25年9月1日付で1株から2株への株式分割を実施)だった。

■JX金属 <5016>  4,186円   +266 円 (+6.8%)  本日終値
 JX金属<5016>が大幅続伸。プライム市場で売買代金上位に食い込み物色人気が鮮明、にわかに存在感を高めている。非鉄金属大手だが、半導体用薄膜材料や圧延銅箔などで世界トップシェアを誇っており、AIデータセンターの世界的な建設ラッシュを背景としたAI半導体やフラッシュメモリー需要の拡大に合わせ同社の活躍期待が高まっている。10日に同社のひたちなか新工場において、半導体の成膜に使う金属性薄膜材料「スパッタリングターゲット」の増産投資を行うことを発表。生成AI市場の急拡大を背景にスパッタリングターゲットの需要が急増しており、これに対応した生産能力増強で商機を捉える。投資金額は約230億円だが、原資はチリに保有する銅鉱山の一部権益を売却して得た資金の一部を充当する方針。これは同時に同社の収益構造改革の推進につながる動きともいえ、株価を強く刺激した。

■ニッコンHD <9072>  4,076円   +206 円 (+5.3%)  本日終値
 ニッコンホールディングス<9072>が大幅高で3日ぶりに反発。10日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、香港に拠点を置く投資ファンド、オアシス・マネジメントの株式保有割合が9.26%から11.56%に上昇したことが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は「ポートフォリオ投資及び株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがある」としており、報告義務発生日は3月3日となっている。

■横浜ゴム <5101>  6,615円   +303 円 (+4.8%)  本日終値
 横浜ゴム<5101>が大幅続伸。SMBC日興証券は10日、同社株の投資評価を3段階で真ん中の「2」から最上位の「1」へ引き上げた。目標株価は6100円から7900円に見直した。高い経営力による成長性を評価している。26年12月期は原油価格高騰による原材料費へのマイナス影響が懸念されるが、買収シナジーによる原材料コストダウン効果や欧州やインドでの数量成長を見込み、同証券では業績予想を上方修正している。27年12月期以降は中国、メキシコ新工場の貢献を織り込み、利益予想を大きく引き上げている。

■双葉電子工業 <6986>  722円   +29 円 (+4.2%)  本日終値
 双葉電子工業<6986>が続伸。この日、災害対応ドローン「FMC-02」を千葉県の夷隅郡市広域市町村圏事務組合消防本部に納入したと発表しており、好材料視された。今回納入した機体は、同社が開発・製造する産業用ドローン「FMC-02」に、光学映像とサーマル映像を切り替え可能なジンバルカメラ並びにスピーカーユニットを搭載したモデル。災害時の孤立地域における状況把握、情報伝達などの人命救助支援を目的としたもので、千葉県内の消防本部への納入は昨年10月の長生郡市広域市町村圏組合消防本部に続き2件目となる。

■生化学工業 <4548>  769円   +25 円 (+3.4%)  本日終値
 生化学工業<4548>は続伸。株価は2月中旬から月末にかけて9連騰を記録するなど継続的な資金流入が観測されたが、3月に入ってからは全体波乱相場に流されて急速な調整を強いられていた。しかし目先売り一巡感から再び上昇トレンドに回帰している。ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸など糖質科学分野を強みとする医薬品メーカーで、関節疾患関連の開発などに経営資源を注いでいる。そうしたなか、10日取引終了後、腰椎椎間板ヘルニア治療剤「SI―6603」の米国承認取得に向けた再申請を実施したことを発表、これを材料視する買いを引き寄せた。

■アドバンテスト <6857>  24,885円   +810 円 (+3.4%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>が続伸。今月9日にザラ場2万2120円まで売り込まれたが下げ渋り75日移動平均線を土俵際で維持、前日はそこを起点にマドを開けて切り返した。前日の米国株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が上昇したほか、アドテストの主要顧客であるエヌビディアも続伸と戻り足をみせていることが追い風となった。株式需給面では信用買い残が直近データ(前週末6日現在)ではやや増勢にあるものの、ピーク時からは株価調整と並行して整理が進捗しており、2万5000円台までは累積売買代金も希薄で戻り売り圧力は限定的とみられる。

株探ニュース

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