前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―
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■協和キリン <4151> 2,231円 (-500円、-18.3%) ストップ安 東証プライムの下落率トップ。協和キリン <4151> [東証P]がストップ安。3日の取引終了後、アトピー性皮膚炎などを対象に開発中だった抗OX40ヒトモノクローナル抗体「ロカチンリマブ」について、現在実施中の全ての臨床試験を中止すると発表した。現時点で開発継続又は試験再開の見込みは極めて低いと判断していることを明らかにしており、嫌気した売りが出た。26年12月期の連結業績予想への影響は5月7日に第1四半期(1-3月)決算の発表にあわせて開示する。同社は1月30日にロカチンリマブについて、米アムジェンとの共同開発・販売契約を終了し、開発・商業化に関する権利を再取得していた。2月下旬にグローバル臨床プログラムから得られた最新の安全性情報を獲得。新たな安全性情報を踏まえて総合的に検討した結果、対象となる患者集団への潜在的なリスクが、想定されるベネフィットを上回る可能性があるとの結論になった。 ■トップカルチ <7640> 177円 (-19円、-9.7%) トップカルチャー <7640> [東証S]が3日続急落。3日の取引終了後に発表した2月度の月次売上動向で、既存店売上高が前年同月比0.9%減と10ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。オリジナル企画やフェアの継続的な展開とEC販売の安定的な推移により、書籍が一定の売り上げ水準を維持したほか、特撰雑貨文具ではSNSや子供たちに人気のお菓子やシール、販売強化企画が奏功した服飾が売り上げを牽引した。ただ、2月初旬まで大雪の影響をもたらした最強最長寒波の影響が大きかった。なお、全店売上高は同1.7%減だった。 ■菱ガス化 <4182> 4,563円 (-422円、-8.5%) 三菱ガス化学 <4182> [東証P]が4日ぶり急反落。同社は3日、米国とイスラエルによるイラン攻撃を受けて、サウジアラビアからのメタノール供給状況を発表。業務委託している海上運送会社の判断も含めてホルムズ海峡の通行ができない状況であり、メタノールの輸送に影響が出ているとしたことが嫌気された。同社では、バックアップ手配を行うことで日本国内向けの供給維持に努めるものの、状況が長期化する場合には調達コストに更なる影響が出ることも想定されるとしている。 ■イビデン <4062> 7,950円 (-668円、-7.8%) イビデン <4062> [東証P]が3日続急落。4日の同社株は前場においてプラス圏で推移する場面があったが、シンガポールに拠点を置くGICによるイビデン株の保有割合が低下していたことが明らかとなり、これに反応した売りが出た。同日に提出された変更報告書によると、GICの保有割合は5.07%から3.80%に低下した。報告義務発生日は2月25日。GICの保有目的は純投資となっている。 ■植木組 <1867> 2,953円 (-247円、-7.7%) 植木組 <1867> [東証S]が3日続急落。4日午後3時ごろに、26年3月期の連結業績予想について、売上高を600億円から648億円(前期比27.8%増)へ、営業利益を24億7000万円から31億6000万円(同10.8%増)へ、純利益を17億円から20億7000万円(同7.0%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を90円から100円へ引き上げたが、目先の材料出尽くし感が強いようだ。前期から繰り越した大型工事の進捗が想定を上回ったことが要因としている。 ■日経レバ <1570> 49,290円 (-3,900円、-7.3%) NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信 <1570> [東証E]が3日続急落。今日4日のザラ場安値まで直近3営業日合計で下落率は実に15%に達した。日経レバは日経平均株価に連動する仕組みに組成されたETFだが、株価変動率が2倍に基本設定されているため、全体相場の波乱に際しボラティリティの高さに着目した短期資金が集中する傾向が強い。4日は売買代金でも全市場ベースで第3位にランクインしている。トランプ米政権がイランへの軍事攻撃に踏み切ったことから、世界的なリスクオフ相場に突入しており、東京市場でも投げ売り商状となった。一部の銘柄では追い証も発生しているもようで、下げが加速する格好となった。「来週末にはメジャーSQ算出を控えており、これに絡めた先物主導のAIアルゴトレードが投資家を翻弄している」(中堅証券ストラテジスト)という声もある。日経レバの信用買い残は直近データ(2月27日現在)で目先大幅減少する一方、信用売り残は増加に転じており、目先の投資家マインドの逆転を暗示する動きとなっていた。 ■SBG <9984> 3,706円 (-286円、-7.2%) ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が4日続急落。前日3日に終値で約1ヵ月ぶりに4000円台を割り込んだが、4日も下値模索の動きが続いた。前日3日の米国株市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が下げ渋ったとはいえ1%あまりの下落をみせ、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は4.6%安と急落した。また、同社傘下の英半導体設計アーム・ホールディングス は4日続落と下値模索の動きを続けており、引き続き逆風に晒される状況となった。直近では米オープンAIに対する追加出資を受けて、S&PがソフトバンクGのアウトルックを「ネガティブ」に変更していることも上値の重石となった。一方、ソフトバンク・ビジョン・ファンドが34%出資しているPayPayがナスダック市場に直接上場することが明らかとなったことから、これは株価の下値を支える材料として意識されそうだ。 ■日リーテック <1938> 2,935円 (-90円、-3.0%) 日本リーテック <1938> [東証P]が3日続落。3日の取引終了後に、2月20日に発表した149万4800株の売り出しと最大22万4200株のオーバーアロットメントによる売り出しに関して、売出価格が2934円に決定したと発表しており、これにサヤ寄せする格好となった。 ■アークランズ <9842> 1,846円 (-34円、-1.8%) アークランズ <9842> [東証P]が6日続落。3日の取引終了後に発表した2月度の売上高で、小売事業の既存店売上高が前年同月比0.9%減と2ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。また、「かつや」既存店売上高も同4.1%減と3ヵ月連続で前年割れとなった。 ■ニトリHD <9843> 2,924円 (-51.5円、-1.7%) ニトリホールディングス <9843> [東証P]が3日続落。3日の取引終了後に発表した2月度の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比5.3%減と6ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。上旬に今冬最も強い寒波があり、関東都心部も含め客数に影響があったことに加えて、中旬以降に平年よりも高い平均気温で推移したことにより冬物商材で苦戦を強いられた。なお、全店売上高は同2.6%減だった。 ■アスクル <2678> 1,196円 (-20円、-1.6%) アスクル <2678> [東証P]が3日続落。3日取引終了後、2月度の月次業績を発表した。ASKUL事業とLOHACO事業の合計の単体売上高は前年同月比20.6%減と、5ヵ月連続でマイナスとなった。これが売りの手掛かりとなったようだ。 ※4日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋 株探ニュース