25年10-12月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第1弾〕 27社選出 <成長株特集>

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コラム

 3月期決算企業の25年4-12月期決算がほぼ出そろった。本特集では、直近3ヵ月実績である10-12月期(第3四半期)に経常利益が前年同期と比べて2倍超の大幅増益を達成した企業にスポットライトを当てた。

 今回は第1弾として、時価総額2000億円以上の銘柄の中から利益倍増企業として27社をリストアップし、増益率の大きい順に並べた。なお、下表では四半期ベースの「増益連続期数」、4-12月期経常利益の通期計画に対する進捗割合を表す「対通期進捗率」も併せて記した。

 増益率トップとなったのは、トラック国内大手の日野自動車 <7205> [東証P]。25年10-12月期(第3四半期)の経常利益は前年同期の2.5億円から184億円に急拡大して着地した。国内やアジアを中心に販売台数は減少したものの、車両価格の引き上げを進めたことに加え、為替差損の大幅減少や原価改善なども寄与した。業績好調に伴い、通期の同利益予想を従来の600億円→700億円(前期比78.1%増)に上方修正している。

 2位の熊谷組 <1861> [東証P]は手持ち工事の順調な進捗で完成工事高が増加したうえ、国内建築事業の利益率が大きく改善し、10-12月期の経常利益は98.1億円(前年同期比30.1倍)と4四半期連続の大幅増益を遂げた。株価は18日に1999年12月以来、約26年2ヵ月ぶりの高値となる2043円まで上値を伸ばしている。

 選出リストには、大型工事の進捗や工事採算の改善などを背景に利益が急拡大した建設株が目立つ。熊谷組のほか、五洋建設 <1893> [東証P]が3位、千代田化工建設 <6366> [東証S]が4位、戸田建設 <1860> [東証P] が14位、インフロニア・ホールディングス <5076> [東証P] が27位にそれぞれランクインした。

 5位のカシオ計算機 <6952> [東証P]は時計事業で「CASIO WATCH」が海外で若年層の需要を捉えたほか、主力の「G-SHOCK」も定番モデルや新製品が年末商戦で好調に推移し、10-12月期の経常利益は前年同期比7.4倍の95.4億円に急拡大した。併せて、通期の業績予想を上方修正するとともに、380万株(発行済み株式数の1.67%)または50億円を上限とする自社株取得とその取得株の消却を発表。株価は約4年3ヵ月ぶりの高値圏に浮上している。

 9位の沖電気工業 <6703> [東証P]は新貨幣対応など大型案件の剥落があったものの、パブリックソリューション事業で消防・防災・道路向けの社会インフラ関連や特機システムが伸長。構造改革効果や前年同期に計上した貸倒引当金の反動、為替差益の計上も寄与し、10-12月期の経常利益は56.1億円と前年同期比4.9倍に膨らんだ。通期の同利益予想を上方修正したことも好感され、株価は20日に約19年9ヵ月ぶりの高値となる3100円をつけている。

 11位のJX金属 <5016> [東証P]は、AI(人工知能)サーバー関連の旺盛な需要を背景に半導体薄膜材料やチタン銅の販売が大きく伸びたほか、銅価格の上昇も追い風となり、10-12月期の税引き前利益は前年同期比3.1倍の529億円に急拡大して着地。好調な業績を踏まえ、通期の業績見通しと配当予想を上方修正した。光通信分野を中心に需要が急増しているインジウムリン基板の増産に向けた追加の設備投資も発表しており、株価は上場来高値圏で推移している。

 12位の精工技研 <6834> [東証S]はデータセンター向け光コネクタの需要が一段と強まる中、光通信用部品や光コネクタ研磨機の販売が大きく伸び、10-12月期の経常利益は前年同期比2.8倍の22.6億円と5四半期連続で最高益を更新した。併せて、通期の同利益も従来予想の50億円→72億円に上方修正し、25期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示したことも好感され、株価は25年ぶりの高値圏を快走している。

 16位のFUJI <6134> [東証P]はロボットソリューション事業でアジアでのAIサーバー関連を中心とした活発な設備投資需要を取り込み、10-12月期は売上高477億円(前年同期比56.0%増)、経常利益98.5億円(同2.5倍)といずれも四半期ベースの過去最高を更新した。通期の同利益も従来予想の228億円→317億円に上方修正し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。株価は青空圏を舞う展開となっている。

 このほか、金利上昇が追い風となる銀行株も多く、CCIグループ <7381> [東証P]、あおぞら銀行 <8304> [東証P]、ちゅうぎんフィナンシャルグループ <5832> [東証P]、あいちフィナンシャルグループ <7389> [東証P]、滋賀銀行 <8366> [東証P]がリスト入りしている。

            ┌ 経常利益 ┐   増益  対通期 予想
コード 銘柄名    増益率 10-12月期 連続期数 進捗率  PER
<7205> 日野自     7228   18467    3   78.6  3.4
<1861> 熊谷組     2910   9813    4   75.6 18.4
<1893> 五洋建     1892   18368    3   91.6 17.4
<6366> 千代建      720   63521    3   94.4  4.3
<6952> カシオ      640   9548    2   84.5 21.5
<3591> ワコールHD   486   1950    1    114 18.2 *
<9301> 三菱倉      411   6258    1   80.7  9.5
<4502> 武田       407  133864    1    128 59.4 *
<6703> OKI      387   5610    2   32.3 14.0
<6963> ローム      268   1636    1    137  102

<5016> JX金属     213   52999    1   83.9 33.7 *
<6834> 精工技研     182   2260    8   71.0 38.9
<7381> CCIG     166   6737    1   90.9 17.3
<1860> 戸田建      164   17747    4   92.7 15.8
<8304> あおぞら銀    151   8282    3   78.9 18.1
<6134> FUJI     150   9851    4   63.3 20.2
<5832> ちゅうぎんF   147   20295    4   91.0 17.0
<7389> あいちFG    146   10901    2   96.6 16.9
<8630> SOMPO    143  212476    2    -  9.1 *
<4203> 住友ベ      140   9398    3    -  19.9 *

<8609> 岡三       129   7433    2    -   -
<6472> NTN      128   5250    3    108  -
<7003> 三井E&S    121   13219    3   89.9 26.3
<8473> SBI      120  221211    5    -   - *
<6471> 日精工      107   10578    2   74.0 32.4 *
<8366> 滋賀銀      104   7731    3   82.6 20.2
<5076> インフロニア   103   41391    5   82.4 11.3 *

※経常利益の単位は百万円。増益率は前年同期に比べた増加率、単位は%。「*」は国際会計基準、米国会計基準を採用する銘柄。4-12月期決算発表シーズンに経常利益を下方修正した企業は除いた。
※増益連続期数は四半期ベースの連続回数、同一会計基準内が対象。対通期進捗率は経常利益の通期計画に対する4-12月期の進捗割合、単位は%。黒字転換、赤字縮小は増益に含めません。

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