富田隆弥の【CHART CLUB】 過熱する相場、欲しいスピード調整
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「過熱する相場、欲しいスピード調整」 ◆2月8日の衆院選は自民党が議席数の3分の2を占める圧勝で終わった。長期安定政権への期待や海外勢の買い観測などを背景に株式市場は大きく上昇し、日経平均株価は12日に初めて5万8000円台に乗せた。 ◆市場関係者の間では「高市相場はまだ3合目にすぎない」との強気な声も聞かれる。確かに、安定政権下で重点投資が行われる“サナエノミクス成長17分野”への期待は高い。また、ピークを迎えた決算発表でも増益・上方修正銘柄が目立っており、日経平均株価が6万円台を目指すという見方に異論はない。ただ、相場である以上、調整を挟みながらの上昇を筆者は想定している。 ◆テクニカル指標が過熱感を帯びてきた。日足の短期RCI(順位相関指数)は高値圏の80%台に達し、移動平均線の総合カイ離率も48.6%(10日時点)に拡大している。今週は出来高30億株、売買代金10兆円という大商いが続き、12日の東証プライム市場では昨年来高値銘柄が567に上り、ストップ高銘柄も13(全体では41銘柄)を数えた。 ◆前回の本コラムで触れたナスダック総合指数クも気掛かりだ。日足チャートは割り込んだ75日移動平均線を上抜くことができず、「陰転」の状況が続いている。また、為替(ドル・円)は9日の1ドル=157円台半ばから12日時点で152円台前半まで円高が進んでおり、日本のハイテクや輸出関連株の逆風となりかねない。 ◆日本株には「節分天井」「選挙天井」というアノマリーがある。テクニカル指標の過熱を踏まえると、相場はいつ調整を入れてもおかしくない状況だ。高値圏に来ている相場は振れ幅も大きくなりやすい。だが、上昇相場において調整は不可欠であり、悪いことではない。ここからは相場の急変があったとしても、落ち着いて対応していきたい。 (2月12日 記、原則毎週土曜日に更新) 情報提供:富田隆弥のチャートクラブ 株探ニュース