【杉村富生の短期相場観測】 ─日本再生第2ラウンドの開演!
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「日本再生第2ラウンドの開演!」 ●アンソロピック騒動は過剰反応! 成長産業は投資対象として魅力的だが、新規参入が相次ぎ、競争が激化する。まして、ハイテクセクターは技術革新(イノベーション)のスピードが速い。加速度的だ。最先端テクノロジーがあっという間に陳腐化し、時代に取り残される。厳しい世界である。 2025年1月の中国のスタートアップ企業が開発したAI(人工知能)モデルがもたらした「DeepSeekショック」、11月のアルファベット(グーグル)の「Gemini3」の登場(オープンAIの「ChatGPT」を追いつめた)が好例だろう。 直近ではアンソロピック騒動があった。2021年設立の新興企業がオフィス業務全般の効率化を実現できる新機能「Claude Cowork」を発表、ソフトウェア株が軒並み安となった。直撃を受けたのはクラウドアプリケーション、クラウドインフラセクターである。株式市場では「AIの普及によって、知的労働者は不要になる」とまで言われたが、本当にそうか。 システム開発はもとより、 DRAM、 NANDの半導体メモリー、ハードディスクメーカーまで売られた。日本市場ではノースサンド <446A> [東証G] 、青山財産ネットワークス <8929> [東証S]などコンサルに強い企業が急落した。ソフトウェア同様、AIに侵食される、と受け止められたのだ。「人はいらない」と。 極端な話、法務、会計、データ分析、経営指南、書類作成などがAIに代替され、収益機会そのものが脅かされるとともに、将来利益が減少し成長シナリオが崩壊する、とみられたのだ。しかし、これは過剰反応だ、と思う。 メモリー、ストレージ(半導体)はAIが普及するほど需要増につながる。DRAM、NAND、HDDは置き換えられないし、消費される原材料(デバイス)だ。それに、オープンAI出身者が中心となって立ち上げたアンソロピックは「AIが人間にとって有害な行動を取らないようにする研究を事業の中心に据えている」という。 ●フィジカルAIセクターが本命! もちろん、最近の投資家は「感情を持たない層」が増えている。すなわち、AIとか、マシン(機械)だ。彼らは「雑な連想」をベースに、「ロジック破綻」と決めつけ、ハイテクセクターを売っている。「とりあえず、半分だけ」といった概念はない。ファンド、ETF(上場投資信託)はいったん、全部売る。 ただ、行きすぎた売買は必ず修正される。日本市場もそうだ。現状は、日経平均株価が2月3日に5万4782円(ザラバベース)の史上最高値をつけ、「節分天井」の形になっているが、心配は無用である。2月9日以降、日本再生第2ラウンド(サナエノミクス)の開演となろう。 海外投資家(現物)は今年に入って、1月第1週~第4週に2兆3569億円を買い越した。しかし、こんなものではないだろう。小泉構造改革では35兆円、アベノミクスでは25兆円を買い越した。今回は国際マネーの多極分散投資の流れがある。それと、アメリカ市場の時価総額は1.1京円と、日本市場の10倍のスケールだ。おそらく買い越し額は30兆円を超えるだろう。 物色面はどうか。週明け以降の決算プレイを期待し、AREホールディングス <5857> [東証P]、横河電機 <6841> [東証P]、日本精工 <6471> [東証P]、アイカ工業 <4206> [東証P]、中国塗料 <4617> [東証P]、九州フィナンシャルグループ <7180> [東証P]などを攻めたいと思う。 外国人売りで急落しているノースサンド、青山財産ネットワークスの時価近辺は突っ込み買いのチャンスだろう。業績面には不安がない。悪いのは需給だけだ。1~2週間のうちに売り切れば、売り手はいなくなる。青山財産ネットワークスの2025年12月期の配当は53円(24年12月期は46円)、今期は58円が期待される。 主軸株では引き続いてフィジカルAI(人工知能とロボティクスの融合)が本命だろう。逆行高のユニチカ <3103> [東証P]のほか、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]、ダイフク <6383> [東証P]、ファナック <6954> [東証P]、日立製作所 <6501> [東証P]、ナブテスコ <6268> [東証P]などがターゲットになる。 2026年2月6日 記 株探ニュース
