【植木靖男の相場展望】 ─刻々迫るバブルへの道程
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「刻々迫るバブルへの道程」 ●2つの主要指数に生じる微妙な変化 東京株式市場はここへきてやや複雑ともいえる値動きを続けている。振り返ると、日経平均株価は2025年11月4日に最高値を更新した後、年末まで沈静化していたが、年が替わり1月14日、さらには2月3日と高値更新を重ねてきた。一方、TOPIX(東証株価指数)も必死に日経平均株価を追いかける格好の展開をみせている。 ただ、2月に入り、この両者に微妙な差異がみられている。2月4日に日経平均株価は米株安の流れを受けて427円安と反落したが、TOPIXは9.74ポイント高と小幅ながら続伸し、出遅れ修正の動きを印象づけた。 このトレンドが今後、より強まるかどうかが注目されるところだ。 こうした展開の背景には、日経平均株価が米国株、なかでもハイテク株の動向に影響を受けやすい一方で、TOPIXでは内需系優位の傾向が強いことがある。 だとすると、2月以降の日経平均株価とTOPIXの追いかけっこは結局、TOPIXが優位となって出遅れ修正が本格化しそうに思われる。 さて、これまでバブルの訪れの可能性について繰り返し言及してきたが、その道程は地価や株価が上昇し、資産の価値が高まるのが第一段階となる。次に株価や土地の担保価値が上昇する第二段階、その後に第三段階として銀行融資が増える。さらに第四段階では企業や金融機関が土地、株式を競って購入する。かくしてバブルが始まる。 いまはどの段階なのか。要は景気回復に入って、株価がその程度をどう評価するかで決まる。今回の衆院選で高市政権が高く評価されて一気に買い気が高まり、結果として大きく上昇すればその修正は必至となるはず。逆に過熱に至らず静かに過ごせば、案外息の長い上昇相場が期待できよう。 ●主役級は内需系から輩出か では、当面の銘柄をどうみるか。相場の人気次第だが、日経平均株価を追いかけるTOPIX型の銘柄から主役候補が輩出される公算が大きい。その条件の基本として、(1)大型株、(2)低位株、(3)全国的な知名度が挙げられる。鉄鋼、不動産、 金融、 電力などには注目しておきたい。いまは時を待つ段階ではあるが、いずれ耳目を集めることになるとみてよい。 目先的な銘柄としては、出遅れ感のある業績好調銘柄や材料性のある銘柄が物色されそうだ。個別で言えば、まず助川電気工業 <7711> [東証S]だ。原子力関連で人気ナンバーワンだ。 次いで注目したいのは、北海道電力 <9509> [東証P]。ラピダス関連の筆頭格であり、電力の将来性を織り込む展開が期待される。株価水準も魅力的だ。 味の素 <2802> [東証P]も好業績、しかも調味料より電子材料の伸びに注目だ。 内需系では、このほかにJR東日本 <9020> [東証P]がある。出直りのチャートに魅力を感じる。 2026年2月5日 記 株探ニュース
