前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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■信越化 <4063>  4,865円 (-611円、-11.2%)

 東証プライムの下落率トップ。信越化学工業 <4063> [東証P]が急反落。27日の取引終了後に発表した第3四半期累計(4-12月)連結決算で、売上高1兆9340億円(前年同期比0.2%増)、営業利益4980億2600万円(同14.8%減)、純利益3843億2000万円(同11.1%減)と2ケタ減益となったことが嫌気された。電子材料事業において、半導体市場でAI関連が引き続き活況を呈したこと受けて、シリコンウエハー、フォトレジスト、マスクブランクスなどの半導体材料が伸長し売上高は増収となったが、生活環境基盤材料事業で塩化ビニールの北米での需要が年後半に弱含んだほか、アジアほかの海外市場で価格の低迷が続いたことが響いた。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高2兆4000億円(前期比6.3%減)、営業利益6350億円(同14.4%減)、純利益4700億円(同12.0%減)の従来見通しを据え置いている。同時に、既存株主による2368万1700株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限355万2200株の売り出しを実施すると発表しており、需給面への影響を懸念した売りも出ている。売出価格は2月4日から9日までの期間に決定される予定で、個人投資家層の拡充、株式の流動性の向上と株主層の多様化によって資本コストの低減を図り、更なる企業価値向上を図ることが狙いとしている。

■日精機 <7287>  2,449円 (-211円、-7.9%)

 日本精機 <7287> [東証S]が急反落。27日の取引終了後、アルプスアルパイン <6770> [東証P]との資本・業務提携を解消し、業務提携へ移行すると発表した。コーポレートガバナンスにおける政策保有株式の縮減の重要性が増してきていることから両社で協議を重ねた結果、資本・業務提携の解消後も業務提携の遂行に問題はないと判断したという。これに伴い、アルプスアルは保有する日精機株300万株(自己株式を除く発行済み株式の5.21%)を今後市場で売却する方針としていることから、需給面への影響を警戒した売りが出たようだ。なお、日精機も保有するアルプスアル株式260万株を順次市場で売却するとしている。

■ソシオネクス <6526>  2,076.5円 (-165円、-7.4%)

 東証プライムの下落率4位。ソシオネクスト <6526> [東証P]が3日続急落。モルガン・スタンレーMUFG証券が27日、ソシオネクスの投資判断を「イコールウェート」から「アンダーウェート」に引き下げた。目標株価は2600円から2000円に減額修正している。新規量産品の粗利益率が従来製品を下回る見通しであることなどに触れたうえで、2026~27年の業績回復は緩やかなものにとどまると想定。同証券はソシオネクスの27年3月期営業利益予想を265億円から224億円に引き下げた。

■伊藤園 <2593>  2,841円 (-208円、-6.8%)

 東証プライムの下落率5位。伊藤園 <2593> [東証P]が続急落。昨年来安値を更新した。27日取引終了後、26年4月期連結業績予想について純利益を160億円から10億円(前期比92.9%減)へ大幅に下方修正すると発表。これを嫌気した売りが優勢となっている。原料調達価格が想定を上回る状況のなか一部商品の価格改定を実施したものの、競争激化に伴うリベート(販売奨励金)などの増加や広告宣伝費の先行投資が重荷となり、利益を圧迫する。自動販売機事業での減損損失の計上も響く見通し。なお、売上高予想は4900億円から4950億円(同4.7%増)へ上方修正した。また、配当予想に変更はない。あわせて、4月1日付でインドに子会社を設立すると発表した。現地での事業展開を加速するため。「お~いお茶」ブランドの認知度向上を目指す。

■コメリ <8218>  3,305円 (-145円、-4.2%)

 コメリ <8218> [東証P]が大幅安で4日続落。27日の取引終了後、26年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結決算を発表した。売上高が2991億9400万円(前年同期比1.1%増)、営業利益が206億4300万円(同0.2%増)だった。一方、同時に開示した第3四半期(10~12月)の連結決算は売上高が979億6000万円(前年同期比0.7%増)、営業利益が52億8400万円(同8.6%減)になったとしており、足もとの業況を嫌気した売りが出た。4-12月期は農業資材や夏物用品の販売が堅調に推移し増収となったほか、プライベートブランド商品の販売が伸び利益率が改善した。ただ12月は気温が下がらず、暖房用品や除雪関連商品、秋冬のラグなどインテリアが低調に推移した。

■Genky <9267>  4,135円 (-160円、-3.7%)

 Genky DrugStores <9267> [東証P]が大幅安で続落。27日取引終了後、1月度の月次営業速報を発表。既存店売上高は前年同月比1.4%減となった。前月まで続いたプラス基調から一転マイナスとなったことから、これが嫌気されたようだ。全店ベースでは同5.7%増だった。なお、同時に発表した上期(25年6月21日-12月20日)連結決算は、売上高が1092億6100万円(前年同期比10.6%増)、営業利益は57億1700万円(同24.4%増)と好調だった。新規出店や商品施策などが奏功した。

■トヨタ <7203>  3,347円 (-112円、-3.2%)

 トヨタ自動車 <7203> [東証P]が大幅安で続落。SUBARU <7270> [東証P]、マツダ <7261> [東証P]が売られるなど、自動車株が軟調に推移した。27日のニューヨーク市場で、ドル円相場は一時1ドル=152円10銭までドル安・円高に振れた。日米当局による為替介入の警戒感がくすぶるなか、トランプ米大統領が同日、ドル安容認と受け止められる発言を行ったことを受け、ドルが主要通貨に対して下落した。自動車株に対しては円高の急激な進行を受け、為替差益による業績押し上げ効果に対する高い期待が後退する格好となり、売り圧力を強める形となった。

■日精線 <5659>  1,183円 (-26円、-2.2%)

 日本精線 <5659> [東証P]が3日続落。28日午後2時30分ごろに発表した第3四半期累計(4-12月)連結決算が、売上高346億5500万円(前年同期比2.3%減)、営業利益21億4000万円(同38.8%減)、純利益15億5300万円(同37.1%減)と大幅減益で着地したことが嫌気された。半導体関連業界向け超精密ガスフィルターの好調もあって金属繊維部門は堅調に推移し、ステンレス鋼線の販売数量も増加したものの、太陽光発電パネルの製造プロセスで使用される極細線の需要低迷が続いたことが響いた。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高435億円(前期比7.0%減)、営業利益32億円(同30.1%減)、純利益23億円(同29.2%減)の従来見通しを据え置いている。

■マネフォ <3994>  4,140円 (-89円、-2.1%)

 マネーフォワード <3994> [東証P]が反落。28日午後0時30分ごろに、27日の取引終了後に発表した「特別利益(投資有価証券売却益)の計上見込みに関するお知らせ」の訂正版を発表。保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、投資有価証券売却益18億8900万円を26年11月期第1四半期に特別利益として計上すると発表した。27日取引終了後時点では投資有価証券売却益を1889万円としていたことから、反応は限定的だったが、訂正されたことで業績への影響を期待した買いが下値に入ったようだ。なお、通期業績予想への影響は精査中としている。

※28日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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