2026年の利益成長“青天井”ばく進、有力株リスト <新春特別企画>
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明日からスタートする新年相場を前に、2026年に活躍が期待される銘柄を探ってみたい。本特集では、直近3ヵ月決算の経常利益が四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ通期見通しも最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄に注目。なかでも、四半期ベースで最高益を連続で更新している企業に照準を合わせた。 下表では、時価総額200億円以上の銘柄を対象に、本決算月にかかわらず、直近の3ヵ月決算において経常利益が2四半期以上連続で全四半期ベースの過去最高益を更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益を上回る見通しを示している37社を選び出し、直近四半期実績の過去最高益に対する上振れ率が大きい順に記した。 上振れ率トップとなったのは、店舗の企画・設計・施工を手掛けるラックランド <9612> [東証P]。25年7-9月期(第3四半期)の経常利益は19.5億円と過去最高だった直近の4-6月期実績を97.9%も上回って着地した。不動産デベロッパーや鉄道会社系列の企業を中心に顧客開拓を進める中、大規模改装の引き合いが強く、商業施設の制作事業の収益が大きく伸びた。業績好調に伴い、25年12月期の同利益予想を17億円→37億円へ大幅に上方修正し、従来の9期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。また、従来未定としていた期末一括配当を20円実施し、3期ぶりに復配する方針も示している。 2位にリスト入りした 電線・ケーブルメーカーのSWCC <5805> [東証P]は国内で旺盛な電力インフラ需要を取り込んだほか、米国ではAIデータセンター 向け通信ケーブルの販売が好調だった。また、3月に子会社化したTOTOKU(旧東京特殊電線)の業績上積みなども寄与し、7-9月期(第2四半期)の経常利益は前年同期比2.6倍の63.4億円と2四半期連続の最高益更新を果たした。併せて、最高益見通しだった26年3月期の同利益を250億円(前期比2.2倍)と従来予想から15億円積み増し、年間配当も増額修正した。株価は11月に1990年2月以来の高値をつけた後はもみ合いが続いている。 3位の三井海洋開発 <6269> [東証P]は浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)の建造工事が順調に進み、7-9月期(第3四半期)の税引き前利益は前年同期比3.5倍の225億円と2四半期連続で過去最高益をマークした。好調な業績を踏まえ、25年12月期の同利益を従来予想の664億円→744億円に上方修正し、3期連続の最高益予想を一段と引き上げるとともに、配当も従来計画の120円→140円に増額修正した。高市政権が戦略分野に掲げる造船やレアアースの関連株としても脚光を浴び、株価は11月26日に1万6720円と上場来高値を大幅に塗り替えたが、その後は過熱感から調整を入れる展開となっている。 4位に入った太陽ホールディングス <4626> [東証P]の7-9月期(第2四半期)は、エレクトロニクス事業で 半導体パッケージ基板用部材やリジッド基板用部材の販売が伸びたほか、医療・医薬品事業では既存顧客からの受託数量が増加し、経常利益は前年同期比35.1%増の84.2億円と2四半期連続で過去最高益を達成した。業績好調に伴い、26年3月期の同利益を従来予想の237億円→265億円に上方修正し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。併せて、11月30日を基準日として1株を2株にする株式分割の実施も発表。株価は上場来高値圏で頑強な値動きを続けている。 5位のハピネット <7552> [東証P]は7-9月期(第2四半期)の経常利益が前年同期比52.2%増の48.4億円と2四半期連続で過去最高益を塗り替えた。カプセル玩具市場が拡大する中、カプセルトイショップの出店増加によってアミューズメント事業の収益が大きく伸びたほか、ビデオゲーム事業では任天堂 <7974> [東証P]の新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」本体や関連アクセサリー、ソフトの販売が好調だった。上期(4-9月)経常利益の通期計画120億円に対する進捗率は74.3%に達しており、業績上振れが期待される。 7位には企業間の取引を電子化するサービス「BtoBプラットフォーム」を提供するインフォマート <2492> [東証P]が入った。7-9月期(第3四半期)は外食・ホテル業界の利用増加や値上げ効果で主力の受発注プラットフォームが伸びたほか、請求書プラットフォームの新規顧客開拓も進んだ。また、サーバーのクラウド移行によってデータセンター費が大幅に減少し、経常利益は前年同期比2.8倍の9.8億円に急拡大して着地した。併せて、25年12月期通期の同利益を従来予想の22.8億円→27.9億円へ6期ぶり最高益見通しに上方修正している。 8位に入ったのは、半導体製造用フォトレジストで世界大手の東京応化工業 <4186> [東証P]。7-9月期(第3四半期)は生成AI関連の活況や堅調なパソコンの買い替え需要を背景に、エレクトロニクス機能材料、高純度化学薬品ともに販売が伸び、売上高611億円(前年同期比18.0%増)、経常利益123億円(同24.7%増)といずれも四半期ベースの過去最高を更新した。25年12月期通期の同利益予想は前期比18.7%増の410億円と2期連続の最高益更新を見込む。株価は11月17日の上場来高値をピークに一服感が出ているものの、調整は限定的で底堅い動きを続けている。 11位には、就業管理を中心とするERP(総合基幹業務システム)パッケージを展開する勤次郎 <4013> [東証G]がランクイン。7-9月期(第3四半期)はHRM事業でクラウド形態の契約ライセンス数が引き続き増加し、経常利益は4.3億円(前年同期比3.8倍)と4四半期連続となる最高益更新を遂げた。併せて、25年12月期通期の同利益を従来予想の12.8億円→13.5億円に上方修正。7月に続く3回目の増額修正で、最高益予想をさらに上乗せした。 13位にリストアップされた電気設備工事大手の関電工 <1942> [東証P]は主力の屋内線工事で事務所・庁舎や娯楽施設向けを中心に手持ち案件が順調に進捗したほか、再生可能エネルギーや原子力関連など工務関係工事の完成工事高も大きく伸び、7-9月期(第2四半期)の経常利益は前年同期比37.1%増の206億円と2四半期連続で過去最高益を記録した。26年3月期通期の同利益は前期比7.6%増の640億円と3期連続の過去最高益を見込む。足もとでデータセンター向けの受注が倍増ペースで急拡大するなど、豊富な受注残高も評価され、株価は青空圏を舞う展開となっている。 ┌ 四半期 経常利益 ┐ 最高益 ┌ 通期 経常利益 ┐ 予想 コード 銘柄名 上振れ率 直近四半期 連続期数 上振れ率 今期予想 PER <9612> ラックランド 97.9 1951 2 234 3706 9.4 <5805> SWCC 28.2 6349 2 105 25000 19.1 <6269> 三井海洋 27.6 22587 2 52.8 74405 15.6 * <4626> 太陽HD 26.5 8421 2 22.8 26500 28.8 <7552> ハピネット 19.2 4849 2 0.3 12000 18.0 <4071> PAコンサル 18.9 1947 3 18.7 7500 19.7 <2492> インフォMT 17.7 983 2 13.4 2790 64.0 <4186> 東応化 17.5 12377 2 18.7 41000 26.3 <9687> KSK 17.0 1025 2 7.7 2700 16.1 <7777> 3DM 14.5 1074 2 12.0 346 143 <4013> 勤次郎 13.9 434 4 84.6 1353 27.2 <2702> マクドナルド 13.8 16277 2 4.5 49500 27.4 <1942> 関電工 13.3 20688 2 7.6 64000 22.3 <3922> PRTIME 13.2 1001 2 91.2 3581 15.6 <7864> フジシール 13.0 6369 2 7.5 19700 9.7 <2317> システナ 11.6 4180 4 25.7 14900 17.7 <7191> イントラスト 11.5 738 3 10.9 2600 17.1 <3923> ラクス 11.3 4069 2 56.6 16000 31.0 <4307> 野村総研 9.2 41478 2 12.6 151000 33.2 * <8919> カチタス 9.2 4585 2 24.7 17300 21.0 <7186> 横浜FG 7.5 41192 2 23.0 151000 14.2 <8331> 千葉銀 7.3 33325 2 15.6 124300 14.4 <7373> アイドマHD 7.0 883 3 25.3 4000 20.4 <7322> 三十三FG 6.4 4005 2 33.6 15700 10.3 <3837> アドソル日進 6.2 585 2 22.3 2160 20.3 <9022> JR東海 5.1 218135 2 6.4 691000 8.7 <8050> セイコーG 5.0 8910 2 18.0 24500 18.6 <6544> Jエレベータ 4.5 2626 4 23.0 10600 46.9 <9556> イントループ 4.2 694 2 44.3 3200 17.5 <9267> Genky 3.7 2959 2 8.1 10700 20.2 <5834> SBIリーシ 3.6 2483 2 15.1 7000 9.6 <8697> 日本取引所 3.4 26177 2 7.4 97000 26.5 * <3064> モノタロウ 3.0 11460 5 15.3 43026 41.0 <5838> 楽天銀 1.7 24345 8 27.5 91221 18.7 <9845> パーカー 1.2 1834 2 15.5 5800 10.2 <9142> JR九州 0.8 20590 2 7.8 72300 13.6 <3843> フリービット 0.5 1658 2 0.2 5770 10.6 ※「最高益連続期数」は四半期ベースの最高益連続期数。2024年10月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。 ※過去最高益は同一会計基準内が対象。「*」は国際会計基準または米国会計基準を採用する銘柄。 株探ニュース
