植木靖男が斬る!午年「有望株!」 <新春お年玉企画>

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コラム

「主役は内需関連にシフト、ハイテクにも目配りを」

●過去のバブル時と環境が酷似

 2026年の東京株式市場はどのような展開をみせるのだろうか?

 それを論じる前に、まず25年末の動きについて触れておく必要がありそうだ。ポジション調整の売りと新年への期待、不安が交錯する中、日経平均株価が終盤に膠着色を強めていたのは例年通りであった。振れ幅の小さい狭いゾーンでの推移からは、売り方、買い方ともに先行きの動静をうかがって慎重な姿勢を強めていることがみてとれる。積極的な行動を取るための、決め手となる材料が見いだせていない状態だ。

 こうした中、新年相場をどう読めばよいのか。基本的な背景として、次の2点を確認したい。

 第一に、日本経済の方向性だ。これこそが日本株のトレンドを決定する根幹要因であることは疑いようがない。振り返れば過去30年間、日本経済はデフレ状態にあった。だが、ここにきてインフレへと状況は変わろうとしている。長期金利が市場原理によって動くようになり、明らかに日本経済は転換点を迎えつつある。

 金利上昇は久しぶりであり、一部に批判もあるが、世界的にみても2%程度の水準はまだ低く、過度に心配するほどではない。新年の景気は緩やかな上昇を描くとみられる。であるならば、株価はこの転換を機に更なる上昇を指向することになろう。

 第二に、経済の緩やかな回復に株価がどのように連動するかだ。しょせん株価は人が動かすもの。インフレ経済の下、緩やかに上昇するのならばかなり長期にわたって上昇が続くとみられるが、インフレ期に株価はとかく走りすぎる傾向がある。株価を大きく動かすマグマとなるのが市場人気だが、これは一方向に勢いづくと制御するすべは存在せず、時に“魔物”と化す。

 こうしてバブルは生まれるのだが、では新年にその可能性はないのか。米価をはじめとする食品価格の上昇、そして高市内閣の政策を踏まえると、かつての大正時代のバブル発生時と環境は酷似してきているように思える。注視したい。

●内需セクターから活躍株が登場か

 では、この先、株価がバブル化するとすれば、物色対象はどうなるのか。

 すでに日経平均株価は黄金比率による測定法では目標値を達成し、今後は出遅れ感の強いTOPIX(東証株価指数)を軸に相場は展開する可能性が高い。だとしたら、内需関連がメインとなり、建設や金融、電力・ガス、 不動産などのセクターから活躍株が輩出されるだろう。

 とはいえ、業績や成長性などの観点からハイテク株も無視はできない。大逆張りの対象であることは言うまでもなく、材料よりもチャートに重きを置いた売買がポイントとなろう。

 また、バブル発生の可能性を考慮した場合、過去の経験から売買高や業績期待が大きいこと、大型株であること、そして株価が低水準といった条件が主役候補には求められる。

 今回はこれらを考慮して10銘柄をピックアップしてみた。

◆植木氏のお薦め「2026年ポートフォリオ10銘柄」

○住友不動産 <8830> [東証P]
不動産株の中で株価変動が大きく、セクターへの影響力が大きい。

○北海道電力 <9509> [東証P]
株価水準が低く、泊原発3号機の再稼働、北海道へのデータセンター集積など業界環境は抜群。

○NTT <9432> [東証P]
大型株で長く低迷していることが最大の魅力に。

○三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]
金利上昇は業績伸長のチャンス。

○FOOD & LIFE COMPANIES <3563> [東証P]
海外展開する外食のエース銘柄。

○日本製鉄 <5401> [東証P]
買収したUSスチールとの相乗効果に期待。

○日本郵船 <9101> [東証P]
国内海運トップ。海洋国家・日本の象徴的な存在としても注目。

○助川電気工業 <7711> [東証S]
原子力発電関連の人気が高まるか。

○アドバンテスト <6857> [東証P]
○ソフトバンクグループ <9984> [東証P]
この両社はAI(人工知能)・半導体関連の大逆張り銘柄として外せない。

2025年12月26日 記


株探ニュース

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