株価指数先物【引け後】 25日線と+1σとのレンジは継続
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大阪3月限 日経225先物 50480 -240 (-0.47%) TOPIX先物 3426.5 +3.0 (+0.08%) 日経225先物(3月限)は、前日比240円安の5万0480円で取引を終了。寄り付きは5万0800円と、シカゴ日経平均先物の清算値(5万0695円)を上回り、買いが先行した。だが、直後につけた5万0810円を高値に下落に転じると、現物の寄り付き直後には5万0410円まで売られる場面もみられた。 売り一巡後は下げ幅を縮めて5万0500円~5万0700円辺りで保ち合いを継続。後場に入り5万0750円とプラスに転じる場面もあったが、終盤にかけて持ち高調整に伴うロング解消が優勢となり、5万0440円と朝方につけた安値水準に接近した。 日経225先物は買い先行で始まったものの、現物の取引開始時にボリンジャーバンドの+1σ(5万0720円)を割り込んだことでロング解消のほか、短期的なショートを誘う形になった。アドバンテスト<6857>[東証P]やファーストリテイリング<9983>[東証P]など、指数インパクトの大きい値がさ株の下げがショートを仕掛けやすくさせたようだ。 一方で、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]は分割修正値で小幅ながらプラス圏での推移となったほか、フジクラ<5803>[東証P]などAI(人工知能)関連の一角が買われており、ショートの動きも限られていた。日経225先物は+1σに上値を抑えられる形とはなったが、概ねオプション権利行使価格の5万0500円から5万0750円の狭いレンジでの推移だった。 米国市場の動向次第ではあるが、あすは大納会となるため、年をまたぐポジションは限られるだろう。スキャルピング中心のトレードになるとみられ、米国市場の動きを受けて前場に動意をみせたとしても、後場はリバランスの動きとなりそうである。レンジとしては25日移動平均線(5万0190円)と+1σ内での推移が続くことになろう。 週間形状も上向きで推移する13週線(4万9920円)と+1σ(5万1230円)でのレンジを継続している。バンドは収斂しているため、次第に煮詰まり感が意識されてくるとみられ、+1σ突破を狙った押し目狙いのロング対応は継続しておきたい。 NT倍率は先物中心限月で14.73倍に低下した。一時14.82倍をつける場面もみられたが、25日線(14.80倍)、75日線(14.83倍)に上値を抑えられる形になった。日銀が金融政策決定会合の「主な意見」を公表し、利上げの継続を示唆する意見がみられたことで、メガバンクなど金融株が買われた。一方で値がさの半導体株の一角が弱含んだことで、NTショートに振れやすい状況であった。ただ、-1σ(14.68倍)が支持線として意識されやすいだろう。 手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万1080枚、ソシエテジェネラル証券が6675枚、サスケハナ・ホンコンが2502枚、バークレイズ証券が1505枚、野村証券が1188枚、JPモルガン証券が1105枚、SBI証券が845枚、日産証券が730枚、松井証券が668枚、楽天証券が582枚だった。 TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が1万5380枚、ABNクリアリン証券が1万3269枚、バークレイズ証券が8397枚、JPモルガン証券が3808枚、モルガンMUFG証券が2903枚、ゴールドマン証券が2356枚、サスケハナ・ホンコンが1786枚、野村証券が1642枚、ビーオブエー証券が1234枚、みずほ証券が1159枚だった。 株探ニュース
