話題株ピックアップ【夕刊】(2):京阪神ビル、JR東日本、安川電
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■京阪神ビルディング <8818> 1,919円 +27 円 (+1.4%) 本日終値 京阪神ビルディング<8818>は反発し年初来高値を更新した。23日の取引終了後、アクティビストとして知られるストラテジックキャピタル(東京都渋谷区)が京阪神ビルの株式を買い増していたことが明らかとなり、思惑買いを誘った。同日に提出された変更報告書によると、ストラテジックの保有割合は9.29%から10.30%に上昇した。報告義務発生日は12月16日。保有目的は純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこと、としている。 ■JR東日本 <9020> 4,129円 +49 円 (+1.2%) 本日終値 JR東日本<9020>が続伸。同社と伊藤忠商事<8001>が23日の取引終了後、不動産分野における戦略的提携に関し基本合意書を締結したと発表しており、これが好材料視された。JR東日本子会社のJR東日本不動産(JERE)と、伊藤忠子会社の伊藤忠都市開発(IPD)の経営統合に向けた協議を進めるとしている。JEREが取り組んできた沿線を中心とした不動産の取得・開発や、IPDが取り組んできた「CREVIA」ブランドの分譲住宅事業、賃貸不動産開発事業に加えて、両社の経営統合により鉄道というリアルなネットワークと商社のグローバルな商流ネットワークの強みを掛け合わせた総合デベロッパーとして飛躍的な成長を目指すのが狙い。また、この基本合意を契機に不動産以外の分野におけるパートナーシップ構築に向けた協議もあわせて進めるとしている。 ■安川電機 <6506> 4,626円 +53 円 (+1.2%) 本日終値 安川電機<6506>が大幅反発。きょう付の日刊工業新聞で「ベトナム北部のクアンニン省に主力製品であるインバーター向けの電子基板工場を新設する」と報じられたことが好材料視された。記事によると、投資額は約55億円で、26年4月の量産開始を目指すとある。同社は東南アジアにおいてシンガポールやタイ、インドネシア、ベトナム、マレーシアなどに販売・サービス拠点を設けているが、生産拠点を設けるのは初めてとなる。日本と中国に次ぐ第3の基板生産拠点として、グローバル生産体制構築への貢献が期待されている。 ■オークネット <3964> 2,074円 +21 円 (+1.0%) 本日終値 オークネット<3964>が6日続伸。23日の取引終了後、自社株150万株(消却前発行済み株数の3.03%)を12月30日付で消却すると発表した。なお、消却後の発行済み株数は4802万6400株となる。 ■神戸物産 <3038> 3,869円 +19 円 (+0.5%) 本日終値 神戸物産<3038>が続伸。23日の取引終了後、11月度の単独業績を開示した。経常利益は前年同月比85.2%増となった。10月度は前期の反動から大幅減益となっていたが、11月度は再び増益に転じており、好感した買いが入った。同社の経常利益には為替変動対策を目的とする為替予約による為替差益及び時価評価益が計上されている。鶏肉関連製品や利便性の高い商品が好調に推移し、売上高は同6.9%増、営業利益は同12.1%増となった。新規出店は3店舗。退店は1店舗だった。 ■CAC <4725> 2,076円 +7 円 (+0.3%) 本日終値 CAC Holdings<4725>は小幅に続伸。23日の取引終了後に、保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、25年12月期第4四半期に投資有価証券売却益約30億円を特別利益として計上すると発表しており、好材料視された。なお、通期業績予想は現時点で変更はないとしている。 ■サイボウズ <4776> 2,930円 +6 円 (+0.2%) 本日終値 サイボウズ<4776>が続伸。23日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高が前年同月比18.9%増となり、増収基調が継続していることが好感された。主力のクラウド関連事業の売上高が同19.0%増と伸長した。 ■日本オラクル <4716> 13,390円 -465 円 (-3.4%) 本日終値 日本オラクル<4716>は大幅安。23日の取引終了後、26年5月期第2四半期累計(6~11月)の単独決算を発表した。売上高は1346億7700万円(前年同期比7.5%増)、営業利益は426億5900万円(同1.8%増)だった。第2四半期(9~11月)は売上高が684億200万円(前年同期比11.4%増)、営業利益が215億3100万円(同9.2%増)との計算になり、足もとの業況を評価した買いが入ったものの、前営業日まで3日続伸していたことから、利益確定売りが優勢になった。 ■しまむら <8227> 9,952円 -218 円 (-2.1%) 本日終値 しまむら<8227>が冴えない。23日の取引終了後に発表した12月度(11月21日~12月20日)の月次売上速報で、主力のしまむら業態の既存店売上高が前年同月比2.2%減と9カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。婦人アウター衣料でローゲージやロゴ使いのニットプルオーバーやニットカーディガンが売れ筋となったほか、雑貨商品で「CLOSSHI」の「FIBER HEAT」静電防止機能付きニット帽子の売り上げが好調だったが、ベーシックなアウター衣料や肌着が前年を下回った。なお、しまむら業態全店売上高は同2.0%減だった。 株探ニュース
