話題株ピックアップ【夕刊】(1):スクリン、板硝子、住友鉱
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■西部ガスHD <9536> 2,190円 +251 円 (+12.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率2位 西部ガスホールディングス<9536>は急反発。23日の取引終了後、26年3月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これを好感した買いが株価を押し上げた。毎年3月末及び9月末時点で2単元(200株)以上を保有する株主を対象に、特設サイトでおコメやブランド牛などのこだわりグルメ、スイーツや飲料類、銘酒、家電製品、Amazonギフトカードなど5000種類以上の商品と交換できる株主優待ポイントを、保有株数に応じて6000~1万2000(年1万2000~2万4000)ポイント進呈する。 ■CCIグループ <7381> 788円 +73 円 (+10.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位 CCIグループ<7381>は後場急上昇。午後1時ごろに自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を2200万株(自己株式を除く発行済み株数の9.74%)、または130億円としており、取得期間は26年1月5日から12月23日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策、株主還元方針に基づく株主への利益還元などが目的としている。 ■スクリン <7735> 14,920円 +1,360 円 (+10.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位 SCREENホールディングス<7735>が急騰。モルガン・スタンレーMUFG証券は23日、同社株の投資判断の「オーバーウエート」を継続するとともに目標株価を1万6200円から2万4400円に引き上げた。25年11月中旬から前工程装置市場は本格的な回復局面に入ったとみており、適用PERを変更し目標株価を見直している。 ■日本板硝子 <5202> 539円 +41 円 (+8.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位 日本板硝子<5202>が大幅高で3日続伸。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「ペロブスカイト太陽電池向けのガラス基板の分野に参入する」と報じられたことが好材料視されたようだ。06年に買収した英ピルキントンの技術を活用するとしており、ピルキントンの海外の販路なども活用して攻勢をかけるという。耐久性と強度が高く建材などへの活用が見込まれ、市場が大きいとされる「ガラス型」を中心に手掛けるとあることから、同分野でシェアを獲得することによる業績への貢献が期待されている。 ■住友金属鉱山 <5713> 6,488円 +439 円 (+7.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位 住友金属鉱山<5713>やDOWAホールディングス<5714>、三菱マテリアル<5711>といった非鉄株が高い。金、銅、銀などの価格がそろって最高値を更新しており、非鉄株への追い風となるとの見方が強まっている。23日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、2月限が前日比36.3ドル高の1トロイオンス=4505.7ドルに上昇した。一時4530.8ドルまで上昇し最高値をつけた。米国の追加利下げ期待が強まるなか、ドルの代替投資先として金が見直されている。また、同日にはロンドン金属取引所(LME)の銅3カ月先物が1トン=1万2000ドルの大台を突破し最高値を更新。データセンターでの銅電線や電気自動車(EV)向けの銅需要拡大などが関心を集めている。銀価格も最高値をつけている。非鉄大手にとって、為替の円安も追い風となっている様子だ。 ■アストロHD <186A> 677円 +27 円 (+4.2%) 本日終値 アストロスケールホールディングス<186A>が大幅高で4日続伸。この日の寄り前、欧州宇宙機関から軌道上改修・アップグレードサービス(IRUS)の調査案件を受注したと発表しており、好材料視された。同社ではこれまで、軌道上サービス領域でデブリ除去、寿命延長(燃料補給、軌道制御)、観測・点検などの受注実績があるが、今回のIRUSに関する受注は衛星の寿命延長に寄与する軌道上改修・アップグレードという新たなサービス領域での取り組みとなり、同社では軌道上サービスのさらなる高度化と多様化に向けた重要なステップと位置付けている。受注金額は39万9000ユーロ(約7300万円)。なお、26年4月期業績予想の前提には含んでいないものの、業績に与える影響は軽微としている。 ■サッポロHD <2501> 8,092円 +285 円 (+3.7%) 本日終値 サッポロホールディングス<2501>は4日ぶり反発。NHKが24日正午過ぎ、「ビール大手のサッポロホールディングスは、東京にある恵比寿ガーデンプレイスなどの不動産事業をアメリカの投資ファンド、KKRなどの陣営に売却する方針を固めた」と報じた。売却額は4000億円以上になる見通しという。 ■フィナHD <4419> 954円 +24 円 (+2.6%) 本日終値 Finatextホールディングス<4419>は反発。この日午前11時ごろ、グループ会社のナウキャストが手掛ける店舗開発DXツール「DataLens店舗開発」について、医療ベンチャーのLinc’well(リンクウェル、東京都港区)が導入したと発表した。リンクウェルは医療機関向けに新規開院の物件選定支援などを行う事業を手掛けており、同ツールの導入によって物件選定の時間を短縮・効率化できたという。 ■アドバンテスト <6857> 20,160円 +485 円 (+2.5%) 本日終値 アドバンテスト<6857>は売り買い交錯もやや買い優勢、2万円近辺を横に走る25日移動平均線を絡めた比較的狭いゾーンでの値動きが続いている。米国株市場ではバブル警戒論が浮上するなか株価調整圧力が意識されていたAI・半導体関連株に買い戻す動きが強まってきた。ナスダック総合株価指数や、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)いずれも直近4連騰と戻り足を強めている。東京市場でも相対的に出遅れる半導体セクターに買いを誘導する背景となっている。特に、米エヌビディアを主要顧客とするアドテストなどは見直し買いの対象となりやすい。ただ、アドテストは個人投資家の押し目買いニーズが強いため、信用買い残の整理が進まず依然としてほぼ500万株積み上がっている状態で、これが戻り売り圧力となって上値を重くしている。 ■新家工業 <7305> 5,000円 +75 円 (+1.5%) 本日終値 新家工業<7305>は4日続伸。同社は23日の取引終了後、自社株消却を発表した。市場への再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したとの見方から、買いが入ったようだ。来年1月30日に発行済み株式総数の13.98%に相当する自社株84万5326株を消却する。消却後の自社株は40万445株で、消却後の発行済み株式総数に対する割合は7.70%となる。役員向け株式給付信託の信託財産として日本カストディ銀行(信託口)が保有する3万2500株は、自社株数に含めていない。 株探ニュース
