話題株ピックアップ【夕刊】(2):紙パル商、科研薬、NXHD
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■日本紙パルプ商事 <8032> 830円 +15 円 (+1.8%) 本日終値 日本紙パルプ商事<8032>が3日ぶりに反発。午後1時ごろ、保有する投資有価証券の一部を売却するのに伴い、投資有価証券売却益29億5800万円を26年3月期に特別利益として計上すると発表。これに伴い、通期業績予想の最終利益を20億円から40億円(前期比47.2%減)へ上方修正したことが好感された。なお、営業利益115億円(同23.7%減)は従来予想を据え置いている。 ■科研製薬 <4521> 4,090円 +55 円 (+1.4%) 本日終値 科研製薬<4521>はしっかり。22日取引終了後、遺伝性血管性浮腫(HAE)急性発作治療薬である血漿カリクレイン阻害薬「エクテリー錠300mg」(一般名セベトラルスタット)が国内製造販売承認を取得したと発表した。この阻害薬は米バイオ医薬品企業が創製したもの。科研薬は同企業との間で、日本における独占的な商業化に関するライセンス契約を結んでいる。 ■東洋証券 <8614> 617円 +8 円 (+1.3%) 本日終値 東洋証券<8614>は4日続伸。22日取引終了後、保有する上場有価証券1銘柄を一部売却したことに伴い、売却益3億5200万円が発生したと発表した。第3四半期決算に特別利益として計上する。 ■NXHD <9147> 3,347円 +28 円 (+0.8%) 本日終値 NIPPON EXPRESS ホールディングス<9147>は底堅く推移。22日取引終了後、傘下の日本通運が所有する物流センターの土地・建物を25日付で譲渡すると発表した。これに伴い、25年12月期に不動産売却益約720億円を計上する。業績予想には織り込み済み。 ■NEXT 金価格連動型 <1328> 16,680円 +135 円 (+0.8%) 本日終値 NEXT FUNDS 金価格連動型上場投信<1328>やSPDRゴールド・シェア<1326>、WisdomTree 金上場投資信託<1672>が上昇し、そろって上場来高値を更新。22日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、2月限が前日比82.1ドル高の1トロイオンス=4469.4ドルに上昇し最高値を更新した。米国とベネズエラの緊張が高まるなか、安全資産としての金が買われている。また、米国の追加利下げ期待で金利のつかない金を見直す動きも強まっている。時間外取引では4500ドル台まで上昇し一段の上昇機運が台頭している。 ■しまむら <8227> 10,170円 -380 円 (-3.6%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ しまむら<8227>が3日続落。22日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2月21日~11月20日)連結決算は、売上高5255億600万円(前年同期比5.6%増)、営業利益481億7700万円(同3.5%増)、純利益351億4700万円(同4.5%増)と増収増益となったものの、材料出尽くし感から売られたようだ。インフルエンサーやキャラクターとのコラボ企画など、気温に左右されにくい売り上げ作りが奏功し、全ての事業で客数が増加し既存店売上高が伸長した。主力のしまむら事業で、値下げの抑制や値入率の改善を図ったことも奏功し、全体の売上総利益率も改善しており、第3四半期累計業績として過去最高を更新した。26年2月期通期業績予想は売上高6926億4000万円(前期比4.1%増)、営業利益606億9000万円(同2.4%増)、純利益428億5800万円(同2.3%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、26年2月20日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表した。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的としている。 ■西松屋チェーン <7545> 2,084円 -21 円 (-1.0%) 本日終値 西松屋チェーン<7545>が冴えない動き。22日の取引終了後に発表した12月度(11月21日~12月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比3.3%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。育児・服飾雑貨の売上高は好調に推移した一方、冬物衣料の売上高が前年を下回った。なお、全店売上高は同1.3%増だった。 ■Defコン <4833> 80円 +22 円 (+37.9%) 本日終値 Def consulting<4833>が急反発。同社は22日、ビットポイントジャパン(東京都港区)、世界最大級のステーキングインフラプロバイダーであるP2P.orgと連携し、自社が保有するイーサリアム(ETH)の資産運用体制を強化すると発表。連携を通じ、トレジャリー戦略を骨太なものとし、日本企業のデジタル資産活用における新たなモデルケースの確立を目指すとしており、これが材料視されたようだ。 ■ウェリタス <130A> 510円 +80 円 (+18.6%) ストップ高 本日終値 Veritas In Silico<130A>がストップ高。同社は22日の取引終了後、核酸医薬品による疾患治療プロジェクトが進捗し、核酸医薬品について物質特許の出願を行ったと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。発明の名称は「標的転写産物の発現量の減少剤」で、対象疾患は心臓血管手術後に惹起される虚血性の急性腎不全。遺伝子名は「p53」としている。同社は6月16日、mRNAを標的とする核酸医薬品に関して自社パイプラインの対象疾患が決定したと発表した際、遺伝子名に関しては特許出願後に開示するとしていた。国内売上予測は年間約150億円。想定開発期間は8~10年としている。 ■トーイン <7923> 1,020円 +150 円 (+17.2%) ストップ高 本日終値 トーイン<7923>がストップ高。中堅・中小企業を対象に経営支援を行う企業支援総合研究所(東京都千代田区)が22日の取引終了後、運営するファンド傘下のCSRI5号(東京都千代田区)を通じて、同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1187円にサヤ寄せする格好となった。非公開化により短期的な業績にとらわれない中長期的な視点での取り組みや意思決定の迅速化を実現することで、企業価値の向上を図るのが狙い。買い付け予定数は503万3247株(下限335万5500株、上限設定なし)で、買付期間は12月23日から26年2月16日まで。TOB成立後、トーインは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は同社株を12月22日付で監理銘柄(確認中)に指定している。なお、トーインは今回のTOBに対して賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨している。 株探ニュース
