話題株ピックアップ【昼刊】:GMOインタ、イオンFS、FFRI

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■GMOインターネット <4784>  759円   +100 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 GMOインターネット<4784>がストップ高の水準となる前営業日比100円高の759円に買われた。同社はGMOインターネットグループ<9449>傘下でインターネットインフラ事業やインターネット広告・メディア事業を展開。16日にエヌビディアの「NVIDIA HGX B300」のクラウドサービスを国内最速クラスで提供すると発表している。米株式市場においてAI関連株に対する売り圧力が加わっていたなかでGMOインタは17日こそ朝方に年初来安値をつけたが、GPUクラウドサービスの拡大期待からその後は売り物をこなして頑強ぶりを発揮。AI関連株への過度な悲観が和らいだ19日には、チャート妙味に加えて浮動株の少なさゆえの需給思惑も働き、短期資金が流入して株高に弾みをつけたとみられている。

■エニマインド <5027>  595円   +57 円 (+10.6%)  11:30現在
 AnyMind Group<5027>は続伸。18日取引終了後、サン・スマイル(東京都港区)の全株式を40億8700万円で取得し、完全子会社化すると発表した。サン・スマイルは化粧品と美容雑貨領域におけるブランド流通、自社ブランドの企画・販売を手掛ける。株式譲渡実行日は来年1月1日の予定。今後の収益貢献が期待されている。

■イオンFS <8570>  1,736円   +153 円 (+9.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 イオンフィナンシャルサービス<8570>がカイ気配スタートで3連騰、週明け15日につけた年初来高値1604円50銭を更新し、再び新値街道に突入している。同社はイオン系で金融サービスの要衝を担っており、銀行業や保険業など総合的に展開している。アクティビストとして名を馳せる香港の投資会社オアシス・マネジメントが18日付で提出した大量保有報告書によると、オアシスによる同社株式の保有比率が5.10%と新たに5%を超過したことが判明、これが株価を強く刺激している。保有目的は「ポートフォリオ投資および重要提案行為」としており、オアシスは株主価値を念頭に重要提案行為を行う可能性を示唆しており、株価の先高期待が高まった。

■FFRIセキュリティ <3692>  7,170円   +590 円 (+9.0%)  11:30現在
 FFRIセキュリティ<3692>が急動意、一時8.7%高と値を飛ばし7000円台を一気に回復した。前日まで8日連続安と下値模索の動きを続けていたが、足もとでリバウンド局面に移行している。サイバーセキュリティー専業で自社開発の純国産ソフトに傾注するが、安全保障の観点からサイバー防衛の重要性を強く主張する高市早苗政権下で、国策銘柄としての位置付けで株価を大化けさせた経緯がある。ただ、需給主導の急騰で10月21日に1万3800円の年初来高値をつけた後は反動安を余儀なくされていた。ただ、下落局面では外資系証券などによる貸株市場を経由した空売りが急増するなど、需給的な売り圧力が際立っていた。そのショートカバーを誘発する可能性も意識されている。

■サイボウズ <4776>  2,988円   +132 円 (+4.6%)  11:30現在
 サイボウズ<4776>は3日続伸。18日取引終了後、26年12月期(来期)の連結業績予想について売上高を421億6800万円(25年12月期予想372億200万円)、営業利益を105億1400万円(同90億5100万円)と発表した。クラウドサービスの契約社数が引き続き伸長すると見込む。配当予想は50円(同40円)とした。これが好感されている。なお、来年2月12日公表予定の25年12月期決算短信も含め、今後も来期予想が変更になる可能性があるという。

■やまびこ <6250>  2,920円   +123 円 (+4.4%)  11:30現在
 やまびこ<6250>が続伸し、上場来高値を更新している。18日、再生可能エネルギーの活用と電力の安定供給を両立する次世代電源供給システム「マルチハイブリッドシステム」を、岩手県滝沢市の指定避難施設である葉の木沢山活動センターに世界で初めて導入したと発表しており、材料視した買いが入っている。同システムは太陽光発電・蓄電池・エンジン発電機をやまびこ独自開発のエネルギーマネジメントシステムで統合しており、非常時の安定的・継続的な電力供給を実現するとともに、平常時には再生可能エネルギーの利用を最大化する。同社は今回のケースを災害に強い街づくりのモデルケースとし、全国の自治体や企業へのシステムの導入を推進する。

■Lドリンク <2585>  1,842円   +75 円 (+4.2%)  11:30現在
 ライフドリンク カンパニー<2585>が3日続伸している。18日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、英ロンドンに本拠を置く投資顧問会社ゼナーアセットマネジメントの株式保有割合が5.73%となり新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的として、「投資を主な目的とするが、状況に応じて運営及び資本の効率化に向けて、発行者の経営陣との意見交換や重要提案行為などを行う場合がある」としており、報告義務発生日は12月11日となっている。

■武田薬品工業 <4502>  4,624円   +139 円 (+3.1%)  11:30現在
 武田薬品工業<4502>が3日ぶり急反発し、年初来高値を更新している。18日の取引終了後、中等症から重症の尋常性乾癬の成人患者を対象に行った経口のチロシンキナーゼ2阻害薬「ザソシチニブ」の第3相臨床試験について、良好なトップライン結果を得られたと開示しており、買いが集まっている。主要評価項目である16週時点での医師総合評価で、偽薬(プラセボ)などに対する優越性が示された。尋常性乾癬患者に対し、1日1回経口投与することで皮膚病変の完全な消失をもたらす可能性があるという。今後は医学学会で試験結果を発表するとともに、2026年度から米食品医薬品局(FDA)及びその他の医薬品規制当局に対する新薬承認申請を行う予定。乾癬は皮膚細胞が過剰に増殖してしまう慢性の免疫介在性炎症性疾患。武田によると、世界で6400万人が有すると推定され、うち8~9割が尋常性乾癬となっている。

■日本精機 <7287>  2,177円   +63 円 (+3.0%)  11:30現在
 日本精機<7287>が反発している。18日の取引終了後、同社のヘッドアップディスプレー(HUD)が、トヨタ自動車<7203>に初採用されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。HUDは、自動車のフロントガラスに速度・ナビゲーション情報などを投影するシステムで、日本精機は世界シェア約3割を占めている。今回の採用は、約7年ぶりに全面刷新されたトヨタのSUV、新型「RAV4」への搭載となる。

■チャームケア <6062>  1,285円   +25 円 (+2.0%)  11:30現在
 チャーム・ケア・コーポレーション<6062>は続伸。18日取引終了後、ビケンテクノ<9791>から介護付有料老人ホーム1施設の運営事業を譲り受けると発表した。事業譲受実行日は来年3月1日の予定。これが手掛かりとなっている。

■アドバンテスト <6857>  19,145円   +340 円 (+1.8%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連の主力銘柄が足もと急速に買い戻される展開となっている。前日の米国株市場ではハイテク株を中心に切り返す展開となり、ナスダック総合株価指数が300ポイントを超える上昇で反発したほか、ここ下値模索の続いていたフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が6日ぶりに2.5%高と大きく切り返した。前日に好決算を発表した半導体メモリー大手マイクロン・テクノロジーが一時17%高と急騰し、これがAI・半導体関連株全般の買い戻しに火をつけた形となっている。東京市場でもこの流れを引き継いで、半導体セクターへのショートカバーや押し目買いを誘発している。

■横浜ゴム <5101>  6,322円   +60 円 (+1.0%)  11:30現在
 横浜ゴム<5101>が4日ぶりに反発している。この日午前中に、25年12月期単独決算に退職給付信託返還益約140億円を特別利益として計上すると発表しており、好材料視されている。同社では退職給付信託を設定しているが、退職給付債務に対して退職給付信託財産を含む年金資産が積立超過の状態にあり、今後もその状態が継続すると見込まれるため、その一部について返還を受けたという。なお、25年12月期連結損益計算書への影響はないとしている。

■東亞合成 <4045>  1,627.5円   +7.5 円 (+0.5%)  11:30現在
 東亞合成<4045>が3日続伸している。18日の取引終了後に自社株500万株(消却前発行済み株数の4.42%)を12月25日付で消却すると発表したことが好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は1億800万株となる。

■3DM <7777>  321円   +1 円 (+0.3%)  11:30現在
 スリー・ディー・マトリックス<7777>は大幅高で5日ぶりに反発している。18日の取引終了後に、開発中の次世代止血材「TDM-623」について、欧州における製造販売承認を取得したと発表したことが好感されている。「TDM-623」は、同社の止血材として初めて脳神経外科領域での使用が承認された製品で、治験を実施した脳神経外科に加え、消化管、心臓血管、実質臓器などの領域における出血の術中及び内視鏡手技での止血用途にも適応を取得している。同社では今回の欧州での承認取得を機に、日米における次世代止血材の開発を積極的に推進するという。

■津田駒工業 <6217>  421円   +80 円 (+23.5%) ストップ高   11:30現在
 津田駒工業<6217>がストップ高まで買われている。同社は18日、小型タイプの熱可塑性CFRP(炭素繊維強化プラスチック)対応ロボットAFP(Automated Fiber Placement:自動繊維積層装置)を開発したことを明らかにしており、これが材料視されているようだ。この製品は、高精度アームロボットに小型の積層ヘッドを搭載し、レーザーによる新たなタッキング技術を用いて熱可塑性CFRPを高速かつ高精度に溶着積層可能とし、曲面などの複雑形状への自動積層を実現。また、複数台ロボットの協調制御技術により、航空機部品の製造サイクル時間短縮や、その他のモビリティ分野への適用拡大につながるとしている。

■カルナバイオサイエンス <4572>  439円   +80 円 (+22.3%) ストップ高   11:30現在
 カルナバイオサイエンス<4572>がストップ高。同社は18日の取引終了後、米テキサス大学MDアンダーソンがんセンターと、再発または難治性急性骨髄性白血病(AML)患者を対象にした「モンゾセルチブ」の開発推進に向け、非拘束的覚書(MOU)を締結したと発表。これを材料視した買いが集まった。MOUを通じ両者の協力の枠組みを定めるとともに、治験実施に向けたクリニカル・トライアル・アグリーメントの締結を目指すほか、26年上半期に米国で新薬臨床試験開始申請(IND)を行うことを目標とする。モンゾセルチブは現在、日本において悪性腫瘍患者を対象とした第1相臨床試験を実施している。あわせてカルナバイオは25年12月期の業績予想の修正を発表。創薬支援事業でのキナーゼタンパク質の売り上げの減少や、プロファイリング・サービスの需要が低調に推移したこと、試験測定機器などの減損損失の計上を背景に、売上高予想をこれまでの見通しの7億2200万円から5億6000万円(前期比11.9%減)に引き下げたほか、最終赤字予想は従来の21億4700万円から22億2300万円(前期は21億7800万円の赤字)に拡大する見通しとなった。

■ニューテック <6734>  2,197円   +400 円 (+22.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ニューテック<6734>はストップ高カイ気配。18日取引終了後、サクサ<6675>から完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格は1株2650円。これにサヤ寄せする格好となっている。買い付け予定数は194万5663株(下限103万3300株、上限設定なし)、買い付け期間は12月19日~来年2月9日。TOB成立後にニューテック株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は18日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

●ストップ高銘柄
 AppBank <6177>  174円   +50 円 (+40.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 TORICO <7138>  240円   +50 円 (+26.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 昭和パックス <3954>  3,245円   +500 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 Abalance <3856>  453円   -100 円 (-18.1%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄


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