話題株ピックアップ【夕刊】(1):FEASY、丹青社、神戸物産
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■フィットイージー <212A> 2,861円 +500 円 (+21.2%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率トップ フィットイージー<212A>がストップ高。同社は前週末12日の取引終了後、25年10月期の単独決算発表にあわせ、26年10月期の業績・配当予想を開示した。今期の売上高は前期比40.0%増の136億2000万円、最終利益予想は同40.6%増の21億5000万円を計画。前期に続き過去最高益を更新する見通しとした。また、10月31日を基準日とする前期の期末一括配当を従来の見通しから1円増額して25円としたうえで、今期の配当は中間26円・期末20円の年46円(前期比21円増配)を予想する。これらを評価した買いが集まったようだ。フィットネスクラブを運営する同社は26年10月期に84店舗を新規に出店し、期末に322店舗とする計画。今期以降、配当性向の目安は30%(従来は25%)とし、年2回の配当を実施する方針。中期経営計画もローリング方式により見直し、28年10月期に売上高240億円、最終利益38億円などとする目標を掲げた。25年10月期の売上高は前の期比45.8%増の97億3100万円、最終利益は同41.3%増の15億2800万円だった。 ■ホギメディカル <3593> 6,750円 +1,000 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率2位 ホギメディカル<3593>はストップ高。日本経済新聞電子版が15日午後3時ごろ、「投資ファンドの米カーライル・グループは手術用品のホギメディカルを買収する」と報じた。買収額は1500億円規模とみられるという。これを受け、同社株には買いが集まった。 ■スマレジ <4431> 3,190円 +365 円 (+12.9%) 本日終値 スマレジ<4431>が3日ぶりに急反騰。前週末12日の取引終了後、26年4月期第2四半期累計(5~10月)の連結決算を発表した。売上高が62億6400万円、営業利益が13億2100万円だった。前期が単独決算だったため決算短信に増減率の記載はない。前年同期は売上高が51億5200万円、営業利益が11億8300万円だった。また10月末に最重要指標と位置付ける年間経常収益(ARR)が99億4000万円を突破したと発表。今期目標(94億6000万円)を前倒しで達成した形となり、業況を評価した買いが流入している。今期は子会社のネットショップ支援室が提供するプロダクトとスマレジのPOSシステム及び決済システムで機能連携を始めた。同時に連結業績予想の修正を開示。各利益について、これまでのレンジ予想の上限になるとの見通しを示した。売上高予想は据え置いた。24年12月に子会社化したネットショップ支援室の取得に伴い発生したのれんについて、取得原価の再配分が完了したため、固定数値での業績予想に見直した。 ■丸千代山岡家 <3399> 3,205円 +287 円 (+9.8%) 本日終値 丸千代山岡家<3399>がマドを開けて続騰。同社は前週末12日の取引終了後、26年1月期第3四半期累計(2~10月)の単独決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正しており、材料視された。今期の売上高予想は従来の見通しから36億9700万円増額して427億円(前期比23.5%増)、最終利益予想は2億7600万円増額して32億3000万円(同14.0%増)に修正した。公式アプリを活用した販売促進策など、営業力強化に向けた取り組みが奏功し、来店客数が好調を維持。既存店売上高の増収基調が継続するなか4月と10月に価格改定を実施した効果が出る。2~10月期の売上高は312億600万円(前年同期比25.1%増)、最終利益は24億9400万円(同20.4%増)だった。 ■スペース <9622> 1,593円 +134 円 (+9.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位 スペース<9622>が続急伸し、18年2月以来約7年10カ月ぶりの高値をつけた。前週末12日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、売上高を655億円から715億円(前期比11.4%増)へ、営業利益を41億円から44億円(同27.0%増)へ、純利益を28億円から32億円(同25.7%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を33円から43円へ引き上げ年間配当予想を70円(前期実績54円)としたことが好感された。顧客の旺盛な投資意欲を背景に、複合商業施設・総合スーパー分野や飲食店分野が伸長した。また、顧客対応型組織を軸とした営業部門と専門組織との部門間連携による総合的な案件対応力の向上により機動的な受注体制を確保でき、その結果、多くの大型案件を獲得したことや、積極的な人材投資に伴う生産性向上、業務改革及びITを活用した環境整備による業務効率化の進展なども寄与した。同時に、商業施設の総合プロデュース業務などを手掛ける子会社エム・エス・シーについて、スペースが保有する株式の全て(議決権所有割合56.7%)を来年2月27日付でエム・エス・シーに譲渡すると発表した。譲渡価額は算定中。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。 ■丹青社 <9743> 1,536円 +121 円 (+8.6%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位 丹青社<9743>が続急伸し18年6月以来約7年6カ月ぶりの高値をつけた。前週末12日の取引終了後、26年1月期連結業績予想について、売上高を1000億円から1060億円(前期比15.4%増)へ、営業利益を75億円から86億円(同67.1%増)へ、純利益を52億円から60億円(同54.8%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を35円から37円へ引き上げ、年間配当予想を72円(前期実績45円)としたことが好感された。引き続き良好な市場環境を背景に、主に商業その他施設事業の需要が増加していることに加えて、収益性を重視した受注活動が寄与しチェーンストア事業の利益も上振れる見通し。なお、同時に発表した第3四半期累計(2~10月)決算は、売上高825億3500万円(前年同期比28.5%増)、営業利益79億1500万円(同2.2倍)、純利益52億9700万円(同2.1倍)だった。 ■神戸物産 <3038> 3,964円 +309 円 (+8.5%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位 神戸物産<3038>は大幅高。前週末12日取引終了後、26年10月期を最終年度とする中期経営計画について、最終年度の売上高目標を5620億円から5665億円へ、営業利益目標を410億円から430億円へ引き上げた。これがポジティブ視されたようだ。同時に発表した25年10月期連結決算は主力の業務スーパー事業が伸長し、売上高、営業利益とも過去最高を更新。続く今26年10月期も増収・営業増益の見通しを示した。この今期予想に合わせる形で中計の目標数値を見直した。なお、今期の配当予想は32円(前期30円)とした。 ■エイチ・アイ・エス <9603> 1,360円 +88 円 (+6.9%) 本日終値 エイチ・アイ・エス<9603>が大幅続伸。前週末12日の取引終了後に発表した26年10月期連結業績予想で、売上高4200億円(前期比12.6%増)、営業利益140億円(同20.4%増)、純利益90億円(同90.7%増)と大幅増収増益を見込み、年間配当予想を前期比5円増の25円としたことが好感された。日本人出国者数の回復やグローバルマーケットの受客ビジネスの加速、高付加価値の着地型コンテンツの開発などで旅行事業の伸長を見込むほか、都市部を中心としたレジャー需要の回復によりホテル事業の高単価・高稼働獲得を狙う。トルコ・カッパドキアのホテル収益の回復継続も寄与し下期にかけて収益拡大を計画している。なお、25年10月期決算は、売上高3731億600万円(前の期比8.7%増)、営業利益116億2700万円(同7.1%増)、純利益47億1900万円(同45.9%減)だった。 ■アイネス <9742> 1,934円 +62 円 (+3.3%) 本日終値 アイネス<9742>が大幅続伸。前週末12日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、英ロンドンに拠点を置く投資顧問会社アセット・バリュー・インベスターズによる株式保有割合が5.02%と新たに5%を超えたことが判明しており、これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。なお保有目的は純投資及び重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は12月5日となっている。 ■ヤーマン <6630> 797円 +23 円 (+3.0%) 本日終値 ヤーマン<6630>が4日ぶりに反発。前週末12日の取引終了後、25年12月期の連結業績予想について、売上高を180億円から165億円へ、営業損益を4億5000万円の黒字から8億円の赤字、最終損益を2億5000万円の黒字から14億円の赤字へ下方修正したが、アク抜け感から買われたようだ。決算期変更に伴い8カ月の変則決算となることから前期との比較はできないものの、インバウンド客の落ち込みや広告宣伝費の抑制による売上高の減少に加え、円安による仕入れ価格の上昇の影響を受けたことが要因。また、将来に向けた事業構造の転換を確実にするため、財務基盤再構築に伴う一時的な費用を計上することも響くという。同時に発表した10月中間期決算は、売上高115億1100万円(前年同期比9.5%減)、営業損益11億6000万円の赤字(前年同期6億4300万円の黒字)、最終損益11億9600万円の赤字(同600万円の黒字)だった。新規取引先開拓の遅れやインバウンド客の落ち込みなどが影響した。 株探ニュース
