米外為市場サマリー:米金利上昇を手掛かりに一時155円99銭まで上伸

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為替

 8日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=155円92銭前後と前週末と比べて60銭程度のドル高・円安で取引を終えた。ユーロは1ユーロ=181円46銭前後と同65銭程度のユーロ高・円安だった。

 今週予定されている米国債入札(8日に3年債、9日に10年債、11日に30年債)に対する警戒感に加え、世界的に債券が軟調な展開となるなか、米長期金利が一時4.19%と約2カ月ぶりの水準まで上昇幅を広げたことからドル買いが先行。また、8日に日本の内閣府が発表した7~9月期の実質国内総生産(GDP)改定値が速報値から下方修正され、高市早苗政権の積極財政を後押しする材料になり得るとの見方から日本の財政悪化が懸念されたことが円売りにつながった面もあった。青森県での地震発生を受けてリスク回避の円買い・ドル売りが入る場面もあったが、米長期金利の高止まりを手掛かりにドル円相場は一時155円99銭まで上伸した。一方、欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル理事が米ブルームバーグのインタビューで「次の政策金利の動きが利上げになるとの投資家の見方に違和感はない」と述べたことなどを背景にユーロが対円で買われた。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1637ドル前後と前週末に比べて0.0005ドル程度のユーロ安・ドル高だった。

出所:MINKABU PRESS

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