話題株ピックアップ【夕刊】(2):マキタ、三菱重、西松建

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■マキタ <6586>  4,604円   +155 円 (+3.5%)  本日終値
 マキタ<6586>は3日続伸。SMBC日興証券が5日付で投資評価を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」へ、目標株価を4800円から6100円へ引き上げたことが材料視された。同証券によると、不透明感が払拭されたと指摘。柔軟な生産戦略で米関税影響は限定的とし、需要もボトム圏という。また、同業他社比でキャッシュポジションが過剰で株主還元余地が大きいとした。

■三菱重工業 <7011>  4,208円   +125 円 (+3.1%)  本日終値
 三菱重工業<7011>、東京計器<7721>がいずれも4日続伸とリバウンド局面に移行しているほか、川崎重工業<7012>も5連騰と戻り足に弾みがついている。中国による台湾有事への警戒感がくすぶるなか、6日には中国軍の戦闘機が自衛隊の戦闘機にレーダー照射するなど、中国側からの日本への圧力が高まっている。そうしたなか、ヘグセス米国防長官が6日の演説で、日本などの同盟国は国防費を数年以内にGDP比5%まで引き上げる目標を導入するよう求めたことが伝わり、防衛関連に位置付けられる銘柄の株価を刺激する格好となった。三菱重などをはじめとする防衛関連株は11月相場で大きく調整を入れた銘柄も多かっただけに、目先値ごろ感からの買いも入りやすくなっている。

■西松建設 <1820>  5,781円   +168 円 (+3.0%)  本日終値
 西松建設<1820>が4日続伸。この日、ホテルオークラ(東京都港区)と組んで、「オークラリゾート 箱根強羅」を29年に開業すると発表しており、好材料視された。同計画は、西松建が土地及び建物を開発・所有し、ホテルの運営をホテルオークラに委託するもので、ホテルオークラは同ホテルを、日本国内で初めてとなるオークラリゾートブランドのホテルとして運営する。地上3階建てと地上4階建てのビル2棟で構成され、客室数は計58室を予定している。

■明治ホールディングス <2269>  3,320円   +87 円 (+2.7%)  本日終値
 明治ホールディングス<2269>が反発。前週末5日の取引終了後に、継続保有年数3年以上に対する株主への優待制度を導入する株主優待制度の拡充を発表しており、好材料視された。現行制度では、毎年3月末日時点で100株以上を保有する株主を対象に明治グループ製品詰め合わせを保有株数に応じて1500~5500円相当贈呈していたが、26年3月末日時点の株主から3年以上継続保有する株主を対象に、従来の優待品に加えて「長期保有感謝BOX」を贈呈する。

■NXHD <9147>  3,291円   +78 円 (+2.4%)  本日終値
 NIPPON EXPRESS ホールディングス<9147>が4営業日ぶりに反発。同社は5日取引終了後、子会社のNX不動産の全株式を日本テーマパーク開発(東京都千代田区)に譲渡すると発表しており、これが評価材料となったようだ。同社は事業ポートフォリオ戦略の推進による成長事業へのシフト及び低収益やノンコア事業の整理を進めており、今回の譲渡はその一環。株式譲渡の実行日は26年11月1日を予定し、譲渡価額については非公表としている。

■ハイレックス <7279>  2,937円   +63 円 (+2.2%)  本日終値
 ハイレックスコーポレーション<7279>が3日ぶりに反発。前週末5日の取引終了後、集計中の25年10月期連結業績について、売上高が従来予想の3010億6800万円から3041億円(前の期比1.4%減)へ、営業利益が31億5200万円から33億9000万円(同9.3倍)へ、純利益が70億3200万円から84億1900万円(同4.3倍)へ上振れて着地したようだと発表したことが好材料視された。売上高、営業利益が計画通り順調に推移したことに加えて、為替差益の計上やスペイン子会社の清算に伴う法人税等調整額を計上したことなどがプラスに働いた。

■スカパーJ <9412>  2,079円   +44 円 (+2.2%)  本日終値
 スカパーJSATホールディングス<9412>が年初来高値を連日で更新した。8日午後1時ごろ、子会社が米スペースXと次世代通信衛星機2機の打ち上げ契約を締結したと発表。将来的な収益貢献を期待した買いが入った。既に同社と契約締結済みだった衛星機を含む3機が2027年から順次打ち上げられることで、現在保有する17機の静止軌道衛星で提供してきた通信容量を倍増させることが可能になる。より効果的かつ効率的なマルチバンドによる通信サービスを展開することで、航空機内インターネット接続や安全保障分野など拡大するモビリティー需要に対応する。

■保土谷化学工業 <4112>  1,938円   +40 円 (+2.1%)  本日終値
 保土谷化学工業<4112>が反発。投資事業を手掛けるDOE5パーセント(東京都渋谷区)が前週末5日の取引終了後に関東財務局へ提出した変更報告書で、共同保有による株式保有比率がこれまでの5.26%から6.54%に上昇しており、思惑視した買いが入った。共同保有者のうち、植島幹九郎氏の保有割合が2.28%から3.57%に増えた。報告義務発生日は11月28日。保有目的は投資及び建設的な対話を通じた中長期的な企業価値の向上としており、状況に応じて重要提案行為などを行うことを含んでいる。

■ジンズホールディングス <3046>  6,010円   +110 円 (+1.9%)  本日終値
 ジンズホールディングス<3046>が3日続伸。前週末5日の取引終了後に発表した11月度の月次売上状況(速報)で、国内アイウェアショップの既存店売上高が前年同月比7.7%増と34カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。休日要因の影響に加えて、継続的な販促及び店舗における接客強化施策により、顧客1人当たりの購買価格が高まったことが既存店売上高の増加につながった。なお、全店売上高は同12.3%増だった。


株探ニュース

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