話題株ピックアップ【昼刊】:日本新薬、ハーモニック、平田機工

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■日本新薬 <4516>  4,323円   +700 円 (+19.3%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 日本新薬<4516>がストップ高カイ気配となっている。同社はきょう、ライセンスパートナーの米カプリコール・セラピューティクスが米国で開発中のCAP-1002について、デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者を対象とした臨床第3相試験(HOPE-3試験)の肯定的なトップラインデータを公表したことを明らかにしており、これが材料視されているようだ。同試験で、主要評価項目である上肢機能評価及び重要な副次評価項目である心機能指標で統計学的有意差を確認したという。なお、米国で同剤が承認された場合、日本新薬の米子会社が販売・販促活動を実施する予定となっている。

■ハーモニック <6324>  3,660円   +460 円 (+14.4%)  11:30現在
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>や安川電機<6506>が急騰。ファナック<6954>やナブテスコ<6268>、シンフォニア テクノロジー<6507>が大幅高となっている。3日、世界最大規模となるロボットの展示会「2025国際ロボット展」が東京ビッグサイトで開幕した。企業側の出展内容がメディアを通じて伝わっている。ロボット関連株はフィジカルAIの普及による恩恵の思惑から直近で動意づいていたが、今回のロボット展ではAIを活用したロボットによるソリューションに関し、企業側からのデモンストレーションが数多く行われており、AIとロボットの融合による新たな商機への期待感を高める内容となっている。更に、米国政府がロボティクス分野での大統領令を来年出すことを検討しているとも伝わっており、業界を支援する動きへの思惑から3日の米国市場で関連株が上昇。これらを背景に4日の東京市場においてロボット関連株への投資資金の流入が続いている。ヒーハイスト<6433>は連日のストップ高。不二越<6474>やCYBERDYNE<7779>も高い。

■平田機工 <6258>  2,325円   +127 円 (+5.8%)  11:30現在
 平田機工<6258>は高い。3日取引終了後、大麻草由来の成分を含有する製品(CBD含有製品)の検査サービスを2026年2月からスタートすると発表した。大麻草由来の成分であるCBDはリラックスや快眠、鎮痛などさまざま健康効果が期待され、世界保健機関によってその安全性が確認されていることから世界的に関連市場が拡大している。国内でも市場拡大が見込まれるものの、法律によって含有製品の製造者に残留麻薬成分の検査が義務付けられており、この需要を捉える狙いがあるとみられる。これを手掛かりに買われているもよう。

■フィックスターズ <3687>  1,675円   +91 円 (+5.7%)  11:30現在
 フィックスターズ<3687>は高い。3日取引終了後、配当方針を変更し、DOE(連結株主資本配当率)を新たな指標として導入すると発表。従来の「中期的な連結配当性向30%」に「DOE7%以上」とする目標を追加した。これが材料視されている。なお、26年9月期の配当は現時点で年18円(連結配当性向36.3%、DOE6.8%)を計画している。

■日本光電 <6849>  1,610円   +67.5 円 (+4.4%)  11:30現在
 日本光電<6849>が6日ぶりに大きく切り返している。マドを開けて5日移動平均線を跳び越える展開で底入れ反転を印象づける。医用電子機器の専門メーカーとして商品競争力が高く、脳波計などでトップシェアを誇る。26年3月期は売上高が連続過去最高更新を見込むほか、営業利益も2ケタ成長見通しと好調が予想されている。そうしたなか同社は3日、自社株取得枠の設定を発表した。発行済株式数(自己株式を除く)の2.33%に相当する380万株、金額ベースで50億円を上限に来年3月末までを取得期間(このうち一部は今朝の立会外取引で取得)とする。これによる株式需給関係の改善に期待する買いを引き寄せる格好となった。

■KeePer技研 <6036>  3,590円   +140 円 (+4.1%)  11:30現在
 KeePer技研<6036>は3日ぶり反発。3日取引終了後、11月度の月次速報を発表。「キーパーラボ運営事業」と「キーパー製品等関連事業」をあわせた全社合計の売上高は前年同月比9.5%増と、2カ月ぶりにプラスに転じた。キーパーラボ運営事業は同12.7%増、キーパー製品等関連事業は同5.0%増だった。これが手掛かりとなっている。

■リガクHD <268A>  997円   +35 円 (+3.6%)  11:30現在
 リガク・ホールディングス<268A>が続伸している。この日、子会社リガクが半導体製造工程でウエハーの膜厚と組成を計測する「XTRAIA(エクストライア)MF-3400」の販売を開始したと発表しており、これを好感した買いが入っている。同装置は、次世代メモリチップやAI向け高速デバイスの量産に不可欠な材料の評価を高精度に行うもので、測定能力が従来機の最大2倍に向上したほか、ナノレベルの厚みを非破壊で測定できることや1台で複数の分析が可能なことなどが特徴。既にキオクシアホールディングス<285A>傘下のキオクシア及びキオクシア岩手の3DNANDフラッシュメモリ量産ラインへの導入が決定しているほか、今後量産化が期待される大容量かつ高速データ転送量を実現する次世代メモリの製造工程でも本装置の活用が予定されている。

■TWOST <7352>  770円   +23 円 (+3.1%)  11:30現在
 TWOSTONE&Sons<7352>が大幅続伸している。この日の寄り前に、子会社Branding Engineerが展開するフリーランスエンジニアと企業のマッチングサービス「Midworks」が、スマートスケープ(東京都港区)に採用されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。スマートスケープは、先進技術を活用したシステムインテグレーション事業を展開。近年ではより専門的で高度なスキルを必要とするプロジェクトが増加しているほか、対応までのスピード感が求められ、これに対応できる人材の確保が課題となっており、今回「Midworks」を通じて最適なスキルを持つフリーランスエンジニアがプロジェクトに参画したことにより、スピード感のある体制の構築に貢献したという。

■TOWA <6315>  2,184円   +64 円 (+3.0%)  11:30現在
 TOWA<6315>が続伸、一時6.7%高と値を飛ばした。中期的には26週移動平均線をサポートラインとする下値切り上げ波動を継続している。超精密金型で培った高技術力を生かし、半導体樹脂封止装置(モールディング装置)で世界トップの商品競争力を誇る。ここ米国株市場ではエヌビディアの株価こそ冴えを欠いているが、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は前日まで8日連続で陽線を形成するなど上値指向が強い。同社はAIサーバー用GPUとセットで搭載されるHBM(高帯域幅メモリー)向けにコンプレッション装置が高水準の需要を捉えており、これを原動力に今期は営業2ケタ増益が見込まれている。株価は2000円大台ラインがここ2カ月半にわたるボックス相場の下限となっており、足もとでリバウンド局面入りを意識した買いが観測されている。

■信越化学工業 <4063>  4,825円   +141 円 (+3.0%)  11:30現在
 信越化学工業<4063>が動兆しきりで約1カ月ぶりに4800円台を回復。テクニカル的にも大陽線示現による中段もみ合い放れで、大勢2段上げの初動を意識させる展開となっている。米国で半導体関連株への買い戻しが目立つなか、「東京市場でも出遅れている半導体関連の素材セクター(化学株)に投資資金の視線が向かい始めた」(中堅証券ストラテジスト)という声が聞かれる。そのなか、同社は半導体シリコンウエハーの世界トップメーカーとして追い風が強まっている。同社は半導体の回路を形成する際に使われるフォトレジストでも国内屈指の存在で、海外投資家から注目度が高い。更に中国の政治的な理由によるレアアースの輸出規制を契機に、同分野の関連銘柄にも思惑含みの値動きが相次いでいるが、同社は世界的にもハイレベルのレアアース精製技術を有していることで、国策的な位置付けでもキーカンパニーとしての認識が高まる可能性がある。

■ispace <9348>  435円   +10 円 (+2.4%)  11:30現在
 ispace<9348>は4日ぶりに反発している。3日の取引終了後、日本航空<9201>及び同社グループ会社2社と11月28日に月面輸送・運航分野での協業に向けた基本合意書を締結したと発表しており、材料視した買いが入っている。アイスペースのランダー(月着陸船)や関連施設にJALグループが航空分野で培ってきた知見を活用し、将来の月面生活圏及び輸送機の高頻度な離着陸を支えるシステム・基盤構築で共創を進める。更にアイスペースの主力事業である月面輸送サービスにおけるペイロード(荷物)搭載枠の販売連携やJALグループの一般顧客向け宇宙関連サービスに関する新たな協業も検討していく。

■栗田工業 <6370>  6,497円   +136 円 (+2.1%)  11:30現在
 栗田工業<6370>が続伸している。この日、ispace<9348>と月面での水資源開発に関する戦略立案・策定などを共同で実施するための戦略的パートナーシップに合意し、基本合意書(MOU)を締結したと発表しており、好材料視されている。栗田工とアイスペースは、今年3月に栗田工が開発する月面向け水処理実証装置の月面までの輸送検討に関する基本合意書を締結、また10月にはアイスペースによる第三者割当増資の引き受けにより約20億円を出資するなど関係を深めてきたが、今回のパートナーシップは、月面における水資源開発の実現に向けて両社の関係をより強固にし、共同で検討を進めている今後の計画などを更に具体化するのが狙い。具体的には、月面水資源の確保・供給インフラ構築に向けたビジネスモデル・事業戦略の策定や月面水利用技術に必要なペイロード開発と技術実証の評価、ispaceランダーを用いた月面実証の共同計画などで協業を進める。

■電通総研 <4812>  7,780円   +130 円 (+1.7%)  11:30現在
 電通総研<4812>が反発している。3日の取引終了後に、12月31日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げ株式の流動性を高めるとともに、投資家層の拡大を図ることが目的という。

■パーク24 <4666>  1,858.5円   +30.5 円 (+1.7%)  11:30現在
 パーク24<4666>は5日ぶりに反発している。3日、七十七銀行<8341>が同日から行う駐車場管理事業「77Park(ナナパーク)」及びカーシェアリング事業「77Mobility(ナナモビ)」の実証実験について、パーク24が展開する駐車場やカーシェアリングの運営・管理を効率化する独自システムなどからなるサービス「タイムズプラットフォームサービス」を提供すると発表しており、好感した買いが集まっている。きょう4日は七十七の株価も堅調に推移している。

■チヨダ <8185>  1,028円   +13 円 (+1.3%)  11:30現在
 チヨダ<8185>がしっかり。3日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比2.6%増と10カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。気温の低下に伴い、防寒ブーツを中心とした冬物が好調に推移したほか、ブラックフライデーセールによってスニーカーの売り上げが伸長したことが牽引した。

●ストップ高銘柄
 ヒーハイスト <6433>  610円   +100 円 (+19.6%) ストップ高   11:30現在
 ハンワホームズ <275A>  507円   +80 円 (+18.7%) ストップ高   11:30現在
 フェニックスバイオ <6190>  562円   +80 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし


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