前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■ペプドリ <4587>  1,462.5円 (-209.5円、-12.5%)

 東証プライムの下落率トップ。ペプチドリーム <4587> [東証P]が3日続急落。2日取引終了後、25年12月期連結業績予想について売上高を490億円から180億円(前期比61.4%減)へ、営業損益を216億円の黒字から54億円の赤字(前期211億1300万円の黒字)へ下方修正すると発表した。今期中を見込んでいた特定の開発マイルストンの達成や新規提携が後ずれする見通しとなったため。一転赤字となる見通しを示したことが嫌気された。

■UACJ <5741>  1,845円 (-202円、-9.9%)

 東証プライムの下落率2位。UACJ <5741> [東証P]が急反落。同社は3日、古河電気工業 <5801> [東証P]が保有するUACJ株の一部を売却したと発表した。株式の需給悪化を警戒した売りが膨らんだ。売却株数は1300万株。古河電の保有比率は14.34%から7.10%に低下する。

■チェンジHD <3962>  998円 (-94円、-8.6%)

 東証プライムの下落率3位。チェンジホールディングス <3962> [東証P]が続急落。政府・与党がふるさと納税制度で受けられる税金の控除額に上限を設ける方向で調整に入ったと、複数のメディアが2日に報じた。仲介サイトなど関連事業を手掛ける企業にマイナスの影響を及ぼすとの見方から、「ふるさとチョイス」を運営する同社株を売る向きもあったようだ。「ふるなび」を運営するアイモバイル <6535> [東証P]も軟調に推移した。

■カバー <5253>  1,504円 (-76円、-4.8%)

 カバー <5253> [東証G]が大幅安で4日続落。11月19日以来、再び年初来安値を更新してきた。同社は2日、「ホロライブプロダクション」所属の人気Vチューバー「天音かなた」が12月27日をもって卒業すると発表した。これをネガティブ視した売りが出たようだ。

■ニトリHD <9843>  2,646円 (-82.5円、-3.0%)

 ニトリホールディングス <9843> [東証P]が大幅反落。2日の取引終了後に発表した11月度の月次国内売上高で、既存店売上高が前年同月比5.7%減と3ヵ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。前年との曜日影響がプラス4.2ポイントほどあったものの、平年より平均気温がやや高かったことで、寝具を中心に苦戦を強いられたことが響いた。なお、全店売上高は同4.2%減だった。

■アンドST <2685>  2,820円 (-72円、-2.5%)

 アンドエスティHD <2685> [東証P]が4日続落。2日の取引終了後に発表した11月度の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比1.2%増と2ヵ月連続で前年実績を上回ったものの、10月の同4.4%増に比べて伸び率が鈍化したことなどを嫌気した売りが出たようだ。気温の低下に伴い冬物商品の販売が堅調に推移し、アイテム別では、ニットトップスや防寒アウターが人気だったほか、服飾雑貨ではブーツやニット帽、生活雑貨ではクリスマス用品が好評だった。また、前年に比べて休日が2日多かったことで、3.7ポイントのプラス影響があったと試算される。なお、全店売上高は同4.3%増だった。

■良品計画 <7453>  2,951円 (-69円、-2.3%)

 良品計画 <7453> [東証P]が続落。2日の取引終了後に発表した11月度の国内売上高で、直営既存店とオンラインストアを合わせた売上高が前年同月比13.7%減となり、2ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。無印良品週間のセール日数が前年同月より1日減ったことで3~4ポイントのマイナス影響があった半面、前年よりも土日祝日が2日多かったことで3~4ポイントのプラス影響があった。ただ、システム障害に伴うオンラインストアの停止の影響が約13ポイント押し下げ要因となり、既存店のみの売上高は前年割れとなった。なお、直営全店とオンラインストアを合わせた売上高は同5.6%減だった。

■岡部 <5959>  917円 (-16円、-1.7%)

 岡部 <5959> [東証P]が反落。2日の取引終了後、11月21日に発表した200万株の売り出しとオーバーアロットメントによる最大30万株の売り出しに関して、売出価格が905円に決定したと発表。これにサヤ寄せする格好となった。

■ディアライフ <3245>  1,078円 (-12円、-1.1%)

 ディア・ライフ <3245> [東証P]が3日続落。同社は11月25日に公募増資と第三者割当増資を行うことを発表しており、3日から発行価格決定期間に入っていた。このため、株価は神経質な値動きとなった様子だ。489万株の公募と上限73万株のオーバーアロットメントによる売り出し、それに111万株の第三者割当増資を実施する。

■ABCマート <2670>  2,692.5円 (-29.5円、-1.1%)

 エービーシー・マート <2670> [東証P]が反落。2日の取引終了後に発表した11月度売上高で、既存店売上高は前年同月比5.6%増と9ヵ月連続で前年実績を上回ったものの、利益確定売りが優勢となったようだ。前年よりも日曜日と振替休日が1日ずつ多い曜日並びだったことに加えて、気温の低下とブラックフライデーセールの効果により売り上げが順調だった。商品別では、キッズシューズやアパレル、特に厚手のアウターが好調だった。なお、全店売上高は同6.7%増だった。

※3日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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