話題株ピックアップ【夕刊】(1):ラクオリア、F&LC、ソフトバンクG
投稿:
■ラクオリア創薬 <4579> 1,405円 +300 円 (+27.2%) ストップ高 本日終値 ラクオリア創薬<4579>への買いが加速し7連騰、300円高はストップ高となる1405円まで駆け上がり22年12月以来3年ぶりの高値圏に浮上した。低分子創薬に強みを持つ研究開発型創薬ベンチャーで、製薬企業へのライセンス供与によるロイヤルティ収入などを収益源としている。合成レチノイドであるタミバロテンとがん治療薬併用投与の米国における用途に関する特許査定を受領したことを発表し、これを契機に大口の投資資金による波状的な買いが続いている。株式需給面では11月末段階で貸株市場経由の空売りが急増していたこともあり、足もとでは強制的な買い戻し圧力の発現に伴い踏み上げ相場の様相を呈している。 ■F&LC <3563> 7,481円 +474 円 (+6.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位 FOOD & LIFE COMPANIES<3563>は急反騰。2日に発表した11月度の国内スシローの既存売上高は前年同月比9.4%増となっており、2023年7月以来、28カ月連続で前年同月を上回っている。11月におけるインバウンド客の減少について「現段階では国内スシロー業績への影響は限定的」とコメントしており、業況を評価した買いを引き寄せた。11月は自信のこだわりネタ「大切り本鮪中とろ」や「濃厚うに包み」などの販売や、Vチューバー「さくらみこ」氏とのコラボキャンペーンに取り組んだ。 ■ソフトバンクグループ <9984> 16,670円 +1,000 円 (+6.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位 ソフトバンクグループ<9984>は強弱観対立も買いが先行。前日は5%を超える下落で終値では11月25日以来となる1万5000円台まで水準を切り下げたが、きょうは前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇し、同社傘下のアーム・ホールディングスも反発したことから、リバウンド期待の買いを誘った。ただ、値動きは重い。同社が出資するオープンAIのサム・アルトマンCEOが競合するグーグルの「ジェミニ3」に対する警戒を強め、全社的に「コードレッド」を宣言したことで、これはソフトバンクGの株価にとってもネガティブ材料として意識される。株式需給面では信用買い残が高水準に積み上がっていることで、投げを誘発しやすくなっていることも上値に対する懐疑的なムードを醸成している。 ■古河電気工業 <5801> 10,090円 +400 円 (+4.1%) 本日終値 古河電気工業<5801>が続伸。この日の寄り前、保有する投資有価証券の一部を2日に売却したのに伴い、26年3月期第3四半期に投資有価証券売却益160億円を特別利益として計上すると発表しており、好材料視された。なお、通期業績予想には概算金額として織り込み済みとしている。 ■パークシャ <3993> 3,340円 +85 円 (+2.6%) 本日終値 PKSHA Technology<3993>が後場に上げ幅を拡大。3日、グループ会社のタレントアンドアセスメントが提供する対話型AI面接サービス「SHaiN」について新機能を開発したと発表した。パークシャが保有する自然言語処理技術を活用し、対話の質の向上や面接における傾聴機能の大幅な強化を行ったとしており、材料視した買いが入った。 ■パナHD <6752> 1,870円 +39 円 (+2.1%) 本日終値 パナソニック ホールディングス<6752>が3日ぶり反発。モルガン・スタンレーMUFG証券は2日、同社株の目標株価を2100円から2500円に引き上げ、「トップピック」銘柄とした。26年以降のエナジー事業で、データセンター向けBBU(バックアップ電池)を中心とする産業・民生向け事業の利益成長が車載向け事業の停滞をカバーする確信が高まれば、AI・データセンター銘柄としての認知が高まるとみている。 ■アスクル <2678> 1,407円 +16 円 (+1.2%) 本日終値 アスクル<2678>が3日ぶりに反発。この日、10月19日に発生したランサムウェア攻撃によるシステム障害に関して、サービスの復旧に向けた取り組みの進捗を発表。ASKUL Webサイトでの注文を午前9時に再開したことが好感された。なお、一部物流センターからの倉庫管理システムを使用した在庫商品出荷の再開は12月中旬以降を予定している。 ■ツルハホールディングス <3391> 2,760円 +18 円 (+0.7%) 本日終値 ツルハホールディングス<3391>が3日ぶりに反発。イオン<8267>が2日の取引終了後、ツルハHDに対するTOB(株式公開買い付け)に関し、買付価格を1株2900円に見直すと発表した。これまでは株式分割を考慮した水準で1株2280円としていた。ツルハHDの株価は新たなTOB価格にサヤ寄せした。イオンは4日続落している。買付期間は3日から2026年1月6日まで。イオンはツルハHDの連結子会社化を目指し、ツルハHDの上場は維持する。ツルハHDへのTOB価格を巡っては、一部運用会社から安すぎるといった反発の声が出ていたことが明らかとなっていた。イオンは買付予定数の下限を設定せず、上限を4324万590株とした。TOBを通じ、保有比率を50.9%に引き上げることを目指す。ツルハHDはTOBについて改めて賛同の意見を表明した。 ■ペプチドリーム <4587> 1,462.5円 -209.5 円 (-12.5%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ ペプチドリーム<4587>は急落。2日取引終了後、25年12月期連結業績予想について売上高を490億円から180億円(前期比61.4%減)へ、営業損益を216億円の黒字から54億円の赤字(前期211億1300万円の黒字)へ下方修正すると発表した。今期中を見込んでいた特定の開発マイルストンの達成や新規提携が後ずれする見通しとなったため。一転赤字となる見通しを示したことが嫌気された。 株探ニュース
