前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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■三越伊勢丹 <3099>  2,310.5円 (-150.5円、-6.1%)

 三越伊勢丹ホールディングス <3099> [東証P]が急反落。同社は1日、11月の国内百貨店事業の売上速報を発表。傘下の三越伊勢丹の首都圏5店舗の合計では前年同月比1.4%増となった。3ヵ月連続で前年の実績を上回ったが、免税売上高については減少となったと伝わっている。日中関係の悪化を受けてインバウンド客による高額消費への悪影響が警戒されるなかで、売り圧力が高まる結果となった。

■SBG <9984>  15,670円 (-865円、-5.2%)

 ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が3日続急落。前日1日の米国株市場では、ナスダック総合株価指数が6日ぶりに反落し、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇一服となった。同社傘下の英半導体設計アーム・ホールディングス  も前日1日は軟調で、同社株を取りまく外部環境はあまり芳しくなかった。また、ここ急増していた信用買い残は足もと増加傾向に歯止めはかかったとはいえ直近データで約960万株まで膨張した状態で、上値では戻り売り圧力が拭えなかった。一方、テクニカル的には週足チャートで売り一巡感も観測された。26週移動平均線との上方カイ離を解消して目先下げ渋る動きもみせており、1万6000円台を巡る攻防にマーケットの注目が集まっていた。

■伊藤園 <2593>  3,053円 (-120円、-3.8%)

 伊藤園 <2593> [東証P]が大幅安で3日続落。同社は1日の取引終了後、26年4月期第2四半期累計(5-10月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比4.0%増の2624億7800万円、営業利益は同3.2%減の139億3400万円、最終利益は同3.8%増の95億4200万円となった。中間期の営業利益は減益で着地したほか、8-10月期の営業利益は23%減となった。直近の大幅な営業減益を嫌気した売りがかさんだようだ。原料や資材などの高騰が営業利益を押し下げる要因となったほか、賃上げによる人件費の増加も響いた。

■ワークマン <7564>  6,720円 (-260円、-3.7%)

 ワークマン <7564> [東証S]が続落。1日の取引終了後、11月度の月次売上高速報を発表しており、既存店売上高は前年同月比7.9%増と9ヵ月連続で前年実績を上回った。一方、直近で株価の上昇が続いていたなか、既存店売上高の前年比伸び率は10月(19.5%)から鈍化しており、物足りなさが意識されたようだ。11月は気温の低下により、防寒インナーやアウター、ウォームパンツなどの冬物衣料が売り上げを牽引。また、リカバリーウェアの販売も引き続き好調に推移した。なお、全店売上高は同14.1%増だった。

■アスクル <2678>  1,391円 (-32円、-2.3%)

 アスクル <2678> [東証P]が続落。同社は1日の取引終了後、26年5月期第2四半期決算発表を延期すると開示した。ランサムウェアの感染によるシステム障害の影響により、被害額の集計などに一定の時間を要することが見込まれるため。これまでは15日の公表を予定していた。あわせて公表した11月度(20日締め)の月次業績は、単体売上高が前年同月比95.1%減の16億9800万円と大きく落ち込んでおり、見切り売りを促した。延期後の決算発表日については確定次第、速やかに開示する方針としている。

■レゾナック <4004>  6,302円 (-69円、-1.1%)

 レゾナック・ホールディングス <4004> [東証P]が続落。同社は1日の取引終了後、黒鉛電極事業に関して、事業環境が悪化したことを踏まえた合理化策の一環として、ドイツ拠点における人員削減を決定したと発表した。同拠点の9月末の従業員数は65人で、41人が対象となる。これに伴い、9億2000万円の費用が発生する見込み。25年12月期の業績予想の変更はなく、未作成の26年12月期については発生費用及び固定費などの削減効果を織り込んだうえで、見通しを立てる方針。一連の合理化施策については今回の決議で一段落となるという。発表を受けて買い向かう姿勢は限られ、株価は一進一退の動きとなった。

※2日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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