話題株ピックアップ【昼刊】:ファナック、ユカリア、安川電
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■ファナック <6954> 5,410円 +372 円 (+7.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位 ファナック<6954>は物色人気加速。朝方カイ気配で始まる人気となり、きょうで6連騰と上げ足を強めている。同社は前日に東京都内で開催した技術発表会で米半導体大手エヌビディアと協業することを明らかにした。同社は工作機械用NC装置の世界トップメーカーで産業用ロボットでも屈指の商品競争力を誇る。現在、人工知能(AI)とロボットを融合させ自律的に作動させる「フィジカルAI」が世界的にテーマ視されており、同社はエヌビディアとの連携でその流れを捉え、業容拡大に本腰を入れる構えだ。これがポジティブサプライズとなり機関投資家などの大口買いを呼び込む格好となっている。 ■FFJ <7092> 2,307円 +124 円 (+5.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位 Fast Fitness Japan<7092>は大幅高。1日取引終了後、投資ファンドの日本成長投資アライアンス(東京都港区)と組み、MBOを実施すると発表した。買い付け価格は1株2315円で、これにサヤ寄せする格好となっている。買い付け予定数は990万5452株(下限325万4600株、上限設定なし)、買い付け期間は12月2日~来年1月20日。TOB成立後に上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は1日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。 ■ユカリア <286A> 904円 +37 円 (+4.3%) 11:30現在 ユカリア<286A>が反発している。1日の取引終了後、子会社で訪問看護や居宅介護支援を手掛けるメディステップが訪問介護や障害の居宅介護を営むリリフル(東京都品川区)を完全子会社化したと発表しており、将来的な業績への貢献を期待した買いが集まっている。メディステップはリリフルが持つ小児・難病分野における看護の専門的な知見と実践ノウハウを生かし、対象疾患や年齢層を問わず包括的に支援できる訪問看護体制について強化を進める。 ■ケイアイスター不動産 <3465> 6,300円 +240 円 (+4.0%) 11:30現在 ケイアイスター不動産<3465>は3連騰。連日で年初来高値を更新した。SMBC日興証券が1日付で投資評価を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」へ、目標株価を5500円から7300円へ引き上げたことが材料視されている。同証券によると、26年3月期は分譲戸建ての需給バランスや仕入れ注力エリアの変化が寄与し、販売単価は会社想定を上回っていると推察。注文住宅事業は低調だが、その他の事業でカバーできるとみており、これらを踏まえると第3四半期決算公表時での上方修正が期待できるという。27年3月期は棟数増加による増益が予想され、海外事業の進展にも注目としている。 ■安川電機 <6506> 4,157円 +133 円 (+3.3%) 11:30現在 安川電機<6506>が反発している。同社は1日、ソフトバンク<9434>とフィジカルAIの社会実装に向けて協業を開始したと発表しており、これが材料視されているようだ。両社はロボティクスに人工知能(AI)と通信技術を融合し、ロボットが対応できる作業領域を拡張することで、より多様な環境でロボットが力を発揮し、人と同じ空間で安全かつ柔軟に協働できる未来の実現を目指す構え。その第一歩として、オフィス環境で活躍するフィジカルAIロボットのユースケースを共同で開発し、今月に開催される国際ロボット展で公開するとしている。 ■ビーエンジ <4828> 7,820円 +220 円 (+2.9%) 11:30現在 ビジネスエンジニアリング<4828>が反発し、上場来高値を更新した。同社は1日、製薬業界向けの製造実行システム(MES)を提供するタイのBatchLineに資本参加すると発表。1億円相当を出資する予定だとしており、これが材料視されているようだ。ビーエンジは今年1月にBatchLineとパートナーシップ契約を締結し、3月から同社のBatchLine MESを国内で提供している。ビーエンジは今回の資本参加により、グローバル市場における医薬品製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)に向けて、製造記録電子化ソリューションの提供体制を強化するとしている。 ■IBJ <6071> 765円 +17 円 (+2.3%) 11:30現在 IBJ<6071>が底堅い。同社は1日の取引終了後、結婚相談所事業の11月の月次KPI(重要業績評価指標)について開示した。課金会員数は前年同月比41.9%増の9万8364人と大幅に伸長し、10万人に接近。開示内容が評価されたようだ。新規入会者数は同14.8%増の6671人。登録会員数全体では同9.3%増の10万4673人だった。婚活をテーマとする番組「The Marriage Project」のYouTube配信を始め、公開から約2週間で再生回数が20万回を突破した。同社は社会的な関心の高まりが事業の追い風になっているとしたうえで、年末にかけて例年、成婚数が増加する傾向にあり、引き続きKPIや業績は順調に推移するとの見通しを示している。 ■日本電気硝子 <5214> 5,848円 +82 円 (+1.4%) 11:30現在 日本電気硝子<5214>は朝高後に下げに沈む場面があったが持ち直し、その後年初来高値を更新した。同社は2日午前10時ごろ、AIサーバーにおける最先端半導体とともに用いられる低誘電ガラスファイバー「D2ファイバ」を開発し、販売を始めると発表。将来的な業績への貢献を期待した買いが入り、株価を下支えしたようだ。同社によると第2世代と呼ばれる低誘電ガラスファイバーとして世界トップの誘電正接を実現。信号の伝送損失を抑えて通信の高速化・大容量化につなげ、AIサーバーやデータセンターの性能向上に貢献する。また。通信ロスによる熱発生を低減できることから、冷却負荷や消費電力の抑制も可能になるとしている。 ■大阪ガス <9532> 5,474円 +56 円 (+1.0%) 11:30現在 大阪ガス<9532>は底堅く推移している。同社はこの日、伊藤忠商事<8001>や東邦ガス<9533>、海外エネルギー企業らと、米国ネブラスカ州における合成メタン製造事業の基本設計(FEED)実施に向けた共同開発契約を締結したと発表した。同事業では2027年度内の最終投資意思決定(FID)の実施、30年度中の合成メタンの製造(製造容量:年間約7万5000トン)開始と日本への輸出を目指す。大ガスと邦ガスは同事業から合成メタンを輸入する。 ■コカBJH <2579> 2,863.5円 +20 円 (+0.7%) 11:30現在 コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス<2579>がしっかり。同社は1日、「綾鷹」ブランドの緑茶製品の値上げを発表。今後の収益への好影響を期待した買いが株価を下支えした。メーカー希望小売価格に対する改定率はプラス6.3%~12.1%。改定日は2026年3月1日。製品に使用する茶葉の価格が高騰し、飲料業界全体として更なるコスト上昇が見込まれる状況のなか、改めて価格改定に踏み切る。 ■帝人 <3401> 1,289.5円 +4 円 (+0.3%) 11:30現在 帝人<3401>はしっかり。1日取引終了後、旭化成<3407>との間で繊維事業を統合すると発表した。帝人傘下の帝人フロンティアを存続会社、旭化成傘下の旭化成アドバンスを消滅会社とする吸収合併を実施し、両社の共同出資による合弁会社にするという。効力発生日は来年10月1日。吸収合併存続会社の名称は未定。出資比率は帝人が80%、旭化成が20%となる予定。 ■ワークマン <7564> 6,650円 -330 円 (-4.7%) 11:30現在 ワークマン<7564>が大幅続落している。1日の取引終了後、11月度の月次売上高速報を発表しており、既存店売上高は前年同月比7.9%増と9カ月連続で前年実績を上回った。一方、直近で株価の上昇が続いていたなか、既存店売上高の前年比伸び率は10月(19.5%)から鈍化しており、物足りなさが意識されたようだ。11月は気温の低下により、防寒インナーやアウター、ウォームパンツなどの冬物衣料が売り上げを牽引。また、リカバリーウェアの販売も引き続き好調に推移した。なお、全店売上高は同14.1%増だった。 ■三越伊勢丹 <3099> 2,351円 -110 円 (-4.5%) 11:30現在 東証プライム 下落率9位 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が大幅反落した。同社は1日、11月の国内百貨店事業の売上速報を発表。三越伊勢丹の店舗合計では前年同月比1.4%増となった。3カ月連続で前年の実績を上回ったが、免税売上高については減少となったと伝わっている。日中関係の悪化を受けてインバウンド客による高額消費への悪影響が警戒されるなかで、売り圧力が高まる結果となった。 ■伊藤園 <2593> 3,067円 -106 円 (-3.3%) 11:30現在 伊藤園<2593>が大幅安で3日続落している。同社は1日の取引終了後、26年4月期第2四半期累計(5~10月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比4.0%増の2624億7800万円、営業利益は同3.2%減の139億3400万円、最終利益は同3.8%増の95億4200万円となった。中間期の営業利益は減益で着地したほか、8~10月期の営業利益は23%減となった。直近の大幅な営業減益を嫌気した売りがかさんだようだ。原料や資材などの高騰が営業利益を押し下げる要因となったほか、賃上げによる人件費の増加も響いた。 ■ソフトバンクグループ <9984> 16,200円 -335 円 (-2.0%) 11:30現在 ソフトバンクグループ<9984>が売り買い交錯、足もとで強弱観が対立している。前日の米国株市場では、ナスダック総合株価指数が6日ぶりに反落し、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も上昇一服となった。同社傘下の英半導体設計アーム・ホールディングス も前日は軟調で、同社株を取りまく外部環境はあまり芳しくない。また、ここ急増していた信用買い残は足もと増加傾向に歯止めはかかったとはいえ直近データで約960万株まで膨張した状態で、上値では戻り売り圧力が拭えない。一方、テクニカル的には週足チャートで売り一巡感も観測される。26週移動平均線との上方カイ離を解消して目先下げ渋る動きもみせており、1万6000円台を巡る攻防にマーケットの注目が集まっている。 ●ストップ高銘柄 アール・エス・シー <4664> 875円 +150 円 (+20.7%) ストップ高 11:30現在 以上、1銘柄 ●ストップ安銘柄 大黒屋ホールディングス <6993> 138円 -50 円 (-26.6%) ストップ安 11:30現在 免疫生物研究所 <4570> 3,120円 -700 円 (-18.3%) ストップ安売り気配 11:30現在 トランスGG <2342> 407円 -80 円 (-16.4%) ストップ安売り気配 11:30現在 以上、3銘柄 株探ニュース
