話題株ピックアップ【夕刊】(2):クラシル、三菱UFJ、アニコムHD

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■クラシル <299A>  1,345円   +26 円 (+2.0%)  本日終値
 クラシル<299A>が続伸。11月28日の取引終了後、新設子会社のATFが、アニメーションやバーチャルタレントの企画・制作などを手掛けるNROプロダクション(東京都府中市)から、26年1月1日付でVチューバー事業を事業譲受することになったと発表しており、好材料視された。今回の事業譲受は、エンターテインメント領域の強化を目的としており、クラシルのライブ配信事業で培った知見を統合することで事業シナジーの創出を図る。取得価額は非開示。またATFは、アーティストやタレント、作家、クリエイターの育成などを手掛けるeleven(東京都渋谷区)からも1月1日付でVチューバー事業を事業譲受すると発表した。なお、これらの件による26年3月期業績予想の変更はないとしている。

■三菱UFJ <8306>  2,463円   +39.5 円 (+1.6%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが堅調。地銀株も買われ、日経平均株価が一時1000円を超す下げとなり主力株に下押し圧力が高まるなかで銀行株が逆行高を演じた。日銀の植田和男総裁は1日、名古屋市での金融経済懇談会でのあいさつで、18~19日の金融政策決定会合において「利上げの是非について、適切に判断したい」などと述べた。一連の発言を受けて市場では12月の利上げの可能性が高まったと受け止められており、金利上昇メリットセクターである銀行株の支援材料となっている。植田総裁は最近の米国経済や関税政策を巡る不確実性の低下などを踏まえ、経済・物価の中心的な見通しが実現していく確度は少しずつ高まっていると指摘。12月の決定会合に向け、企業の賃上げスタンスに関して本支店を通じ、精力的に情報収集をしているところだとしたうえで、さまざまなデータや情報をもとに内外経済・物価情勢や金融資本市場の動向を点検・議論していく考えを表明した。

■アニコムHD <8715>  896円   +6 円 (+0.7%)  本日終値
 アニコム ホールディングス<8715>は4日続伸。米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが前週末11月28日の取引終了後に関東財務局へ提出した変更報告書で、株式保有比率が従来の8.41%から9.53%に上昇しており、思惑視した買いが入った。報告義務発生日は11月20日。保有目的は「発行者のコーポレートガバナンス、取締役会の構成、経営、事業、財務状況及び戦略に関して、建設的な対話を行うことを求めていく可能性がある」などとしており、状況に応じて重要提案行為等を行う可能性もあるという。

■ナブテスコ <6268>  3,417円   +16 円 (+0.5%)  本日終値
 ナブテスコ<6268>が4日続伸。11月28日の取引終了後に、自社株299万9400株(消却前発行済み株数の2.48%)を12月10日付で消却すると発表しており、好材料視された。消却後の発行済み株数は1億1806万4699株となる。

■ロイヤルHD <8179>  2,749円   +11 円 (+0.4%)  本日終値
 ロイヤルホールディングス<8179>が4日続伸。11月28日の取引終了後、12月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額の引き下げにより投資家がより一層投資しやすい環境を整えることで、株式の流動性の向上及び投資家層の拡大を図ることを目的としている。

■昭和産業 <2004>  2,915円   -190 円 (-6.1%)  本日終値
 昭和産業<2004>は大幅反落。11月28日の取引終了後に既存株主による323万6000株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限48万5400株の売り出しを実施すると発表しており、短期的な需給悪化への警戒感が働いたようだ。株式の流動性向上を図るとともに、自社のファンとなり得る個人株主の獲得・拡大を進めるのが狙いで、売出価格は12月8日から11日までのいずれかの日に決定される。

■日本製鉄 <5401>  625.4円   -6.5 円 (-1.0%)  本日終値
 日本製鉄<5401>が反落。この日朝の複数のメディアで、北海道室蘭市にある北日本製鉄所で火災が発生したと報じられており、操業への影響を警戒した売りが出たようだ。

■ANAホールディングス <9202>  2,923円   -23.5 円 (-0.8%)  本日終値
 ANAホールディングス<9202>が小幅ながら3日続落。保有する欧州の航空機メーカー、エアバスの「A320」「A321」型機の整備に伴い、11月29日から30日にかけて多数の運航便に欠航が発生したことが嫌気された。欧州航空安全庁(EASA)が発行した耐空性改善通報に基づき、機体システムのソフトウェアアップデート作業が必要となったことが要因。ANAの発表によると、11月30日に作業は終了しており、12月1日以降は通常運航を予定している。

■オプトエレクトロニクス <6664>  353円   +80 円 (+29.3%) ストップ高   本日終値
 オプトエレクトロニクス<6664>はストップ高。前週末11月28日取引終了後、台湾パソコンメーカー傘下の日本エイサー、投資持ち株会社のEsquarre Visionとの間で投資契約を締結し、これに基づき第三者割当による新株式発行と自己株式処分を実施すると発表した。調達資金約23億円(手取り概算額)は成長投資や台湾事業の拡充、借入金の返済などに充てる。これにより、日本エイサーは筆頭株主、Esquarre Visionは第2位株主となる見通し。これが材料視されたようだ。

株探ニュース

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