話題株ピックアップ【夕刊】(1):トリケミカル、タイミー、SWCC
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■キヤノン電子 <7739> 3,260円 +504 円 (+18.3%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率2位 キヤノン電子<7739>がストップ高。キヤノン<7751>は前週末28日の取引終了後、キヤノン電に対し完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株3650円。キヤノン電の株価はこれにサヤ寄せをする動きをみせた。買付予定数の下限は473万8100株(所有割合11.58%)で、上限は設定しない。買付期間は12月1日から2026年1月19日まで。TOBが成立した場合、キヤノン電は所定の手続きを経て上場廃止となる見込み。キヤノン電はTOBに賛同の意見を表明し、株主に対しTOBへの応募の推奨を行う。キヤノンはキヤノン電の宇宙関連事業の強化に向けて相乗効果を生み出すとともに、資源配分の最適化や経営の効率化などを目指す。東京証券取引所は28日付でキヤノン電を監理銘柄(確認中)に指定した。 ■トリケミカル研究所 <4369> 3,295円 +503 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値 東証プライム 上昇率3位 トリケミカル研究所<4369>はストップ高。前週末11月28日の取引終了後、26年1月期第3四半期累計(2~10月)の連結決算を発表した。売上高が180億1000万円(前年同期比37.4%増)、営業利益が45億6100万円(同30.2%増)だったとしており、好業績を評価した買いが流入した。同社が手掛ける半導体製造用化学化合物の需要は、生成AIの急速な普及に伴う大規模データセンター投資やPC・スマートフォンへのAI機能搭載の拡大などを背景に増加している。Si半導体向け製品が伸長し、地域別では日本や中国、台湾、韓国などで収益が拡大した。 ■TWOST <7352> 745円 +52 円 (+7.5%) 本日終値 TWOSTONE&Sons<7352>は大幅高。前週末28日取引終了後、取締役の長谷川創氏が2億7000万円を上限に自社株を取得すると発表した。期間は12月1~26日。この取得は長谷川氏個人の取引として実行され、一定の価格と条件の範囲で証券会社に一任されるという。今後の業績拡大へのコミットメントをより一層強化し、中長期的な企業価値向上に資すると判断した。これが材料視されたようだ。 ■藤倉コンポジット <5121> 2,030円 +140 円 (+7.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率5位 藤倉コンポジット<5121>が大幅高。同社はきょう、テクサー(東京都多摩市)と共同で、電池などの電源供給が不要の「電源レス漏水検知センサー」を開発したと発表。これが材料視されたようだ。この製品は、電源や配線工事が不要で、かつ通信費などのランニング費用が不要となるIoTシステム。10~12日に東京ビッグサイトで開催される「スマートビルディングEXPO2025」で初披露するとしている。 ■タイミー <215A> 1,530円 +73 円 (+5.0%) 本日終値 タイミー<215A>は4日続伸。前週末11月28日、横浜商工会議所と連携協定を締結したと発表しており、サービスの普及拡大に向けた動きを材料視した買いが集まった。同時に北海道中富良野町及びなかふらの観光協会と包括連携協定を締結したことも開示。協定に基づき、会員・事業者が同社のスキマアルバイトサービス「タイミー」を活用する際の各種サポートを実施する。 ■SWCC <5805> 11,180円 +520 円 (+4.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位 SWCC<5805>が反発。同社は11月28日、グループのSDSがベトナムの大手電線・巻線メーカーのSACOMと日本総代理店契約を締結したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。これにより、SDSはSACOMが製造するモーター・トランス向け汎用巻線「1-PEW」シリーズの独占販売を開始。SDSの多様な販売チャンネルとEC通販サイト「蛙屋」の利便性を生かした独自の販売力を通して、2030年までに汎用巻線事業の売上高約60億円(24年実績比で約2倍)を目指し、収益力の向上を図るとしている。 ■富士紡ホールディングス <3104> 8,000円 +370 円 (+4.9%) 本日終値 富士紡ホールディングス<3104>が大幅高で、年初来高値を更新。同社は11月28日、研磨材製品であるソフトパッドの需要拡大を見据え、子会社のフジボウ愛媛の壬生川工場(愛媛県西条市)内に新たに建屋を建設し、製造ラインを増設すると発表。これが材料視されたようだ。同社の研磨材事業は、半導体デバイス用途やシリコンウエハー用途、液晶ガラス用途、ハードディスク用途など業容が拡大しており、今後も需要拡大が見込まれることから新たな設備投資を実施するという。なお、投資額は約87億円で、稼働開始は28年度下期ごろを予定している。 ■メガチップス <6875> 8,050円 +200 円 (+2.6%) 本日終値 メガチップス<6875>が大幅反発。11月28日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想について、最終利益を90億円から115億円(前期比2.1倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を210円から250円へ引き上げたことが好感された。保有するSiタイム株式40万株を売却したのに伴い、150億円の投資有価証券売却益を特別利益として計上することなどが要因。なお、売上高420億円(同0.8%減)、営業利益30億円(同37.0%増)は従来見通しを据え置いている。 ■アイティフォー <4743> 1,708円 +38 円 (+2.3%) 本日終値 アイティフォー<4743>が続伸。この日、入金案内業務を自動化するサービス「Payコレクト」を来年4月に提供を開始すると発表しており、好材料視された。同サービスは、国内で約180の債権管理システムを提供する同社のノウハウを生かした信頼性の高いサービスとして開発。企業が保有する入金案内データを送るだけで、顧客への連絡、入金約束の受け付け、支払いの完了までを一気通貫で自動化するサービスで、幅広い業種に対し提供を進め、オペレーター不足の解消と顧客の利便性向上の両立を目指すとしている。 ■日本ケミコン <6997> 1,502円 +31 円 (+2.1%) 本日終値 日本ケミコン<6997>が3日続伸。同社は11月28日、画像解析の精度向上や製造現場での高速・高精度な検査ニーズの高まりを背景に、カラー対応の新型カメラモジュールを開発したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この製品は、グローバルシャッター方式による歪みのない撮像、高速出画、低消費電力設計を特徴とし、汎用プラットフォームとの接続も可能。これにより、開発・評価環境の構築が容易となり、色判別を含む多様な検査用途への展開が期待できるとしている。 株探ニュース
