株価指数先物【引け後】 国内需給の支えもあり、25日線突破を想定
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大阪12月限 日経225先物 50250 +120 (+0.23%) TOPIX先物 3379.5 +10.5 (+0.31%) 日経225先物(12月限)は前日比120円高の5万0250円で取引を終了。寄り付きは5万0090円と、ナイトセッションの終値(5万0080円)水準から始まった。その後はロング優勢の流れから現物の寄り付き直後に5万0270円まで買われる場面もみられた。 しかし、同水準で推移する25日移動平均線(5万0280円)は超えられず、その後はロング解消から前場中盤にかけて5万0020円まで売られた。もっとも、5万円処での底堅さも意識されて、その後はオプション権利行使価格の5万円から5万0250円辺りの狭いレンジでの推移が続いた。後場中盤以降はレンジ上限を意識したロングが優勢となり、5万0200円から5万0270円辺りでの値動きとなったが、やはり25日線が抵抗となった。 27日の米国市場がサンクスギビングデーで休場だったため、海外勢のフローは限られ、スキャルピング中心の商いとなっている。東証プライムの騰落銘柄は値上がり数が7割を超えたものの、東京エレクトロン<8035>[東証P]、ファーストリテイリング<9983>[東証P]、フジクラ<5803>[東証P]、ソフトバンクグループ<9984>[東証P]などが弱い値動きだったこともあり、方向感を定まりにくくさせている。 日経225先物は5万円処での押し目待ちの買い意欲の強さが意識されたほか、中間配当の支払いが需給面での下支えとの見方もあり、ショートを仕掛けてくる動きは限られていた。一方で、後場中盤以降は再び25日線での攻防となったが、突破を狙った積極的なロングも限られていた。 25日線に上値を抑えられたものの、その後のリバランスでも同線から大きく下放れる動きにもならず、配当再投資に伴う需給への思惑から押し目待ち狙いのロングが入りやすいようである。そのため、5万円固めから25日線を明確に上抜けてくる局面では、ボリンジャーバンドの+1σ(5万1340円)辺りをターゲットにバイアスが強まりやすいとみておきたい。 28日の米国市場は短縮取引であり、大きなトレンドは出にくいだろうが、感謝祭の翌日から始まる年末商戦が良好な内容となれば、来週の日経225先物は25日線突破から始まることが期待される。そのため、オプション権利行使価格の5万円から5万1000円のレンジになる可能性があるだろう。 NT倍率は先物中心限月で14.86倍に低下した。一時14.92倍をつける場面もみられ、ボリンジャーバンドの-1σ(14.88倍)を上回ったが、同バンドをキープできなかった。-1σを明確に上抜けてこないと、NTショートを巻き戻す動きはそれほど強まらないだろう。中間配当の支払いに伴う再投資による需給となれば、半導体・AI(人工知能)関連株への集中ではなく、TOPIX型になりそうだ。 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が9089枚、ソシエテジェネラル証券が3983枚、サスケハナ・ホンコンが2254枚、バークレイズ証券が1390枚、日産証券が983枚、JPモルガン証券が823枚、モルガンMUFG証券が752枚、ゴールドマン証券が643枚、ビーオブエー証券が557枚、SBI証券が535枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が1万9700枚、ソシエテジェネラル証券が1万4551枚、ゴールドマン証券が5922枚、JPモルガン証券が5776枚、バークレイズ証券が5003枚、モルガンMUFG証券が2360枚、ビーオブエー証券が1930枚、サスケハナ・ホンコンが1524枚、野村証券が1223枚、シティグループ証券が1065枚だった。 株探ニュース
