話題株ピックアップ【昼刊】:JCRファ、弁護士COM、マンダム
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■JCRファーマ <4552> 801円 +68 円 (+9.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位 JCRファーマ<4552>の上げ足鮮烈、大陽線を示現し一時9.8%高の805円と昨年5月以来約1年半ぶりとなる800円台を回復する場面があった。同社は遺伝子組み換え天然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト」を主力とし、直近は薬価引き下げの逆風を数量増で補っており、26年3月期は営業黒字転換が見込まれている。再生医薬品では健康な人の骨髄から抽出した間葉系幹細胞を使った細胞医薬品「テムセル」などでニーズに応えるほか、ハンター症候群治療酵素製剤「パビナフスプ アルファ」など新薬開発に向けた動きも注目されている。極めて高難度の血液脳関門の通過技術「J-Brain Cargo」を活用した世界初の医薬品「イズカーゴ」を上市して耳目を集めた経緯があり、開発力の高さにも定評がある。株価は10月末の決算発表を契機に中段もみ合い圏を離脱、今月下旬に入って機関投資家とみられる波状的な投資資金の流入が観測され、株価は動兆しきりとなっている。 ■弁護士ドットコム <6027> 2,899円 +161 円 (+5.9%) 11:30現在 弁護士ドットコム<6027>が急反発している。27日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、12月4日付で東証グロース市場から東証プライム市場へ市場変更されることになったと発表しており、指数連動ファンドなどによる買い需要発生を先取る形で買われている。同社は日本最大級の弁護士/法律ポータルサイト「弁護士ドットコム」の運営やクラウド型電子契約サービス「クラウドサイン」の提供が主な事業。26年3月期連結業績予想は、売上高161億円(前期比14.4%増)、経常利益20億円(同42.3%増)を見込む。 ■マンダム <4917> 2,513円 +85 円 (+3.5%) 11:30現在 マンダム<4917>が3連騰。同社は27日の取引終了後、MBO(経営陣が参加する買収)の一環としてカロンホールディングス(東京都千代田区)が実施するTOB(株式公開買い付け)に関し、買付価格が1株2520円(従来は1960円)に引き上げられたと発表。マンダムの株価はTOB価格にサヤ寄せをする動きをみせている。あわせて、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスや野村絢氏らが、TOBに応募する契約を締結したことも明らかにした。買付期間の期限は12月4日から18日までに延長する。 ■DyDo <2590> 2,546円 +60 円 (+2.4%) 11:30現在 ダイドーグループホールディングス<2590>が反発している。27日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1月21日~10月20日)連結決算は、売上高1849億5000万円(前年同期比2.7%増)、営業利益52億1800万円(同18.3%減)、最終利益4億6800万円(同93.5%減)と増収減益となったものの、最終損益が通期計画を上回って着地したことが好感されているようだ。海外飲料事業で主力のトルコ飲料事業において、戦略的な価格改定と機動的な販売促進活動、広告投下の効果などにより増収となったことで、全体の売上高も増収となった。ただ、国内事業は消費者の節約志向などで飲料の販売数量が減少したほか、サプリメント通販チャネルにおける定期顧客の減少などもあって減収減益となり、全体の営業利益も減益となった。なお、26年1月期通期業績予想は、売上高2434億円(前期比2.6%増)、営業利益18億円(同62.4%減)、最終損益30億円の赤字(前期38億400万円の黒字)の従来見通しを据え置いている。 ■コクヨ <7984> 936円 +12.8 円 (+1.4%) 11:30現在 コクヨ<7984>が反発している。27日の取引終了後に、自社株2200万株(消却前発行済み株数の4.75%)を12月25日付で消却すると発表しており、好材料視されている。なお、消却後の発行済み株数は4億4096万9852株となる。 ■PR TIMES <3922> 2,853円 +13 円 (+0.5%) 11:30現在 PR TIMES<3922>はしっかり。27日取引終了後、トヨタ自動車<7203>から依頼を受け、「TPS(トヨタ生産方式)」の思想を基にした業務管理ツールを開発したと発表した。来年1月からトヨタの事務・技術系社員向け研修プログラムで同ツールが導入される予定という。 ■アシックス <7936> 3,775円 -51 円 (-1.3%) 11:30現在 アシックス<7936>は3日ぶり反落。この日取引開始直後の午前9時ごろ、「Puma買収に関する一部報道について」との適時開示を出した。同社が独プーマの買収に関心を示しているとの一部報道について「そのような事実は一切ない」とコメント。続けて「このような事実でない報道があったことについて、大変遺憾に思っている」とした。全体手掛かり材料難で買い手控えムードの地合いのなか、きょうの同社株は軟調に推移している。 ■ウイルコHD <7831> 110円 +30 円 (+37.5%) ストップ高 11:30現在 ウイルコホールディングス<7831>はストップ高。東京証券取引所が27日、同社株に対する監理銘柄(確認中)の指定を解除すると発表した。改善期間の終了時点で上場維持基準(流通株式時価総額)への適合が確認できていなかったが、ウイルコHDから提出された「株券等の分布状況表」に基づく審査の結果、適合が確認されたため。これが手掛かりとなっているようだ。 ■ラクオリア創薬 <4579> 904円 +150 円 (+19.9%) ストップ高 11:30現在 ラクオリア創薬<4579>はストップ高の水準となる前営業日比150円高の904円に買われた。27日の取引終了後、子会社のファイメクスがアステラス製薬<4503>と取り組む共同研究について、新規標的を2つ追加することで合意し一時金4億円を受領することになったと発表しており、材料視した買いが集まっている。両社は2022年に共同研究契約を締結し、がんを標的疾患として複数の標的を対象とした標的タンパク質分解誘導剤を探索してきた。開発候補化合物が同定され新たな医薬品の製品化に至った場合は、進捗に応じたマイルストーンとして150億円を超える金額が手に入る場合もあるうえ、製品の売上高に対し料率1ケタ台のロイヤルティーを受け取る可能性がある。 ■イーソル <4420> 557円 +80 円 (+16.8%) ストップ高買い気配 11:30現在 イーソル<4420>がストップ高の557円に買われている。27日の取引終了後、同社のexFATに対応したファイルシステム(データ管理ソフトウェア)「PrFILE2 exFAT」が、任天堂<7974>のゲーム機「ニンテンドースイッチ2」に採用されたと発表しており、これを好感した買いが流入している。「PrFILE2 exFAT」は、32ギガバイトを超える大容量メディアに最適化されており、microSDカードのデータの読み書きを高速で行うファイル操作機能を提供している。なお、今回の「PrFILE2 exFAT」の「ニンテンドースイッチ2」への採用は、「ニンテンドースイッチ」「ニンテンドースイッチ・ライト」に続く続いての採用となる。 ■WHDC <3823> 56円 +7 円 (+14.3%) 11:30現在 27日に発表した「ビットコイン活用の株主優待検討」が買い材料。 暗号資産交換業者のFINX JCryptoと業務提携し、ビットコインを活用した株主優待制度の導入を検討開始。 ■中越パルプ工業 <3877> 2,048円 +243 円 (+13.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率2位 中越パルプ工業<3877>が大幅高で3連騰。2000円台に乗せ、2018年1月以来7年10カ月ぶりの高値圏に浮上した。27日の取引終了後、配当政策を変更し、27年3月期からは連結配当性向30%と株主資本配当率(DOE)2.5%を指標として配当額を決める方針にすると発表した。あわせて26年3月期の期末配当予想を前回予想から10円増額の50円に上方修正しており、株主還元に対する前向きな姿勢を評価した買いが流入している。年間配当予想は90円(前期は70円)とする。同時に27年3月期から31年3月期までの中期経営計画を開示。31年3月期までに営業利益80億円(26年3月期計画は37億円)、自己資本利益率(ROE)8%を目指す。新規事業に着手するほか、脱プラスチック需要を取り込むパッケージング用紙の販売促進や耐油紙をはじめとする高付加価値品の開発、抄紙機の改造や生産集約などによる事業構造の転換を進める。 ■AKIBA <6840> 362円 +34 円 (+10.4%) 11:30現在 AKIBAホールディングス<6840>がマドを開け急上昇、300円台前半で収れんする25日・75日移動平均線をまとめて上抜いた。日足一目均衡表でも雲抜け目前となっている。増設メモリーやフラッシュモジュールなどメモリー製品の販売を手掛け、米エヌビディア製品の取り扱い実績も豊富だ。また、電子部品大手のローム<6963>とはAIソリューションパートナー契約を締結している。ここ生成AI市場の急拡大を背景としたAIサーバー向け需要が引き金となって、メモリー価格の高騰が顕著となっている。同社などメモリー製品を販売する企業にとって追い風が強まるとの見方が投資資金の食指を動かしているもようだ。 ■ダイトーケミックス <4366> 299円 +27 円 (+9.9%) 11:30現在 ダイトーケミックス<4366>が大口の買い注文に寄り付き商いが成立せず、カイ気配スタートで急速に水準を切り上げている。半導体集積回路製造用のフォトレジストなどに使用される感光性材料の製造や写真材料、医薬中間体などを手掛けるが、今期業績は好調な推移をみせ、25年4~9月期は営業利益段階で前年同期比14%増益と2ケタ成長を確保している。好業績を背景に株主還元にも前向きな姿勢をみせており、27日取引終了後に株主優待制度の導入を発表した。毎年3月末時点で1000株以上を保有する株主を対象に図書カードNEXT1000円分、保有期間1年以上の場合は3000円分を贈呈、初回の26年3月末に限って継続保有期間にかかわらず3000円分の図書カードNEXTを贈呈するというもので、これを好感する買いが集中した。なお、同社の年間配当は26年3月期に8円を計画しており、配当利回りは前日終値換算で3%近くに達している。 ■エスクロAJ <6093> 157円 +13 円 (+9.0%) 11:30現在 エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>は大幅高している。27日の取引終了後、100%子会社サムポローニアが開発した相続支援システム「AI相続ミツローくん」が、富士通<6702>の金融機関向け相続支援サービス「FinSnaviCloud」のオプションサービスに採用されたと発表しており、これを好感した買いが入っている。「FinSnaviCloud」は、富士通が提供する金融機関向けの相続支援クラウドサービスで、煩雑な相続手続きのフルデジタル化を支援し、窓口・事務センター業務の効率化や顧客へのスムーズな案内を可能とすることから、全国の銀行をはじめとする金融機関で広く活用されている。一方の「AI相続ミツローくん」は、サムポローニアが独自に開発した相続人特定に特化したシステムで、戸籍謄本から相続関係説明図を自動生成し、法定相続人の特定や相続分の計算までをワンストップで実行する。今回の採用は、金融機関向けの相続支援サービスで日本で初めて相続関係説明図の自動作成及び法定相続人の自動判定機能を提供する事例となるとしており、相続事務手続の効率化が期待されている。 ●ストップ高銘柄 トランスGG <2342> 407円 +80 円 (+24.5%) ストップ高 11:30現在 免疫生物研究所 <4570> 3,120円 +501 円 (+19.1%) ストップ高 11:30現在 など、5銘柄 ●ストップ安銘柄 Amazia <4424> 455円 -100 円 (-18.0%) ストップ安売り気配 11:30現在 以上、1銘柄 株探ニュース
