株価指数先物【寄り前】 参加者限られるも抵抗線突破狙いのスタンス

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先物

大阪12月限ナイトセッション
日経225先物 50080 -50 (-0.09%)
TOPIX先物 3363.5 -5.5 (-0.16%) 
シカゴ日経平均先物 -
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 27日の米国市場は、サンクスギビングデーの祝日で休場。欧州株は小幅に上昇し、ストックス欧州600指数は0.1%上昇して取引を終えた。ドイツDAX指数は小幅ながら4日続伸。前日の米国株高が投資家心理の改善につながったが、米国が休場のため商いは低調だった。英FTSE100指数は小幅に3日続伸。

 日経225先物(12月限)のナイトセッションは、日中比20円高の5万0150円で始まった。その後軟化するも5万円水準での底堅さが意識されるなかで、一時5万0190円と上昇に転じる場面もみられた。ただ、市場参加者が限られていることで積極的な売買は手控えられ、膠着感の強い展開に。中盤にかけて4万9990円と5万円の大台を割り込むも下へのバイアスは強まらず、終盤にかけては5万円を挟んでの狭いレンジでの推移が続き、5万0080円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はナイトセッションで5万0190円まで上げる場面もみられたが、25日移動平均線(5万0280円)突破を狙った動きは強まらなかった。一方で5万円水準からショートを仕掛ける動きも限られた。ボリンジャーバンドの-1σ(4万9230円)と25日線とのレンジ内ではあるが、積極的な売買が手控えられることで、オプション権利行使価格の5万円と5万0250円との狭いレンジでの推移になりそうである。

 5万円を明確に割り込んでくるようだと短期的にショートを仕掛けてくる動きから-1σに接近する可能性はあるものの、スキャルピング中心の商いのなかでは、その後のショートカバーを狙ったスタンスに向かわせよう。国内の需給要因では中間配当の支払いが行われることで、再投資への思惑から底堅さが意識されやすい。

 また、米国の年末商戦についてはインフレの影響から伸びは鈍化するとみられているものの、売上高は初の1兆ドル台に達するとの予測などもあり、祝日明けの上昇が意識されやすいだろう。日経225先物は25日線を捉えてくる局面では戻り待ち狙いのショートが入りやすいだろうが、+1σ(5万1330円)とのレンジに移行する可能性もあるため、ロング対応に向かわせそうだ。

 27日の米VIX指数は17.21(26日は17.19)に上昇した。小幅な値動きであり、前日の低下で割り込んだ75日線(17.44)が抵抗線として意識される形であり、リスク選好になりそうである。

 昨日のNT倍率は先物中心限月で14.87倍に上昇した。一時14.90倍をつける場面もみられ、-1σ(14.90倍)を捉えている。同バンドに上値を抑えられる形になったが、-1σを明確に上抜けてくるようだと、NTロングによるスプレッド狙いに向かわせる動きが入りやすいと考えられる。TOPIXとの比較で出遅れている日経平均型へのリバランスが意識されやすい。

株探ニュース

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