株価指数先物【引け後】 TOPIX型から日経平均型へのシフトを意識
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大阪12月限 日経225先物 50130 +450 (+0.90%) TOPIX先物 3369.0 +2.0 (+0.05%) 日経225先物(12月限)は、前日比450円高の5万0130円で取引を終了。寄り付きは5万0090円と、シカゴ日経平均先物清算値(5万0110円)にサヤ寄せする形から買いが先行した。現物の寄り付き時につけた4万9950円を安値にロングが強まり、前場中盤にかけて5万0350円まで上げ幅を広げた。ただ、買い一巡後は膠着感が強まり、前場終盤には5万0180円~5万0280円辺りで保ち合いを継続。 ランチタイムでレンジを下抜け、後場の取引開始時には5万0050円まで上げ幅を縮める場面もみられた。ただ、5万円を割り込まなかったことでショートを仕掛けにくくさせ、後場中盤には5万0260円まで買い戻す動きもみられた。 米国市場の流れを引き継ぐ形で買いが先行し、前場中盤にかけての上昇で25日移動平均線(5万0250円)を突破する場面もあった。買い一巡後は、同線を挟んで強弱感が対立していることで保ち合いが続いた。後場は25日線が抵抗線として機能する形となったが、5万円割れを狙ったショートもみられず、5万円~5万0250円辺りのレンジで、次第に煮詰まり感が意識されてきそうだ。 東証プライムの売買高は19億株台となり、1カ月ぶりに20億株を割り込んだ。27日の米国市場はサンクスギビングデーで休場、28日が短縮取引となることで、海外勢のフローは一段と細りそうだ。そのため、先物市場ではスキャルピング中心の商いとなりやすく、前場の段階でトレンドが出たとしても、後場は狭いレンジでの推移になりそうだ。 また、薄商いのなかでは、よりソフトバンクグループ<9984>[東証P]やアドバンテスト<6857>[東証P]など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の値動きの影響を受けやすい。TOPIX先物は26日の取引終了後のナイトセッションで一時3391.5まで上昇し11月13日につけた高値3392.5に迫ったが、日中はリバランスとみられる動きで上げ幅を縮めていた。 TOPIXが高値接近でリバランスの動きがみられるなか、主力のハイテク株次第だが、日経平均型にシフトする展開が意識されてきそうである。そのため、日経225先物は25日線を中心としたボリンジャーバンドの-1σ(4万9230円)と+1σ(5万1330円)によるレンジを想定。5万円処で底堅さがみられる局面では押し目狙いのロング対応から、+1σ水準を狙った動きに向かわせよう。 NT倍率は先物中心限月で14.87倍に上昇した。一時14.90倍をつける場面もみられ、-1σ(14.90倍)を捉えている。同バンドに上値を抑えられる形となったが、-1σを明確に上抜けてくると、NTロングによるスプレッド狙いの動きが強まりそうだ。 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万2324枚、ソシエテジェネラル証券が6559枚、サスケハナ・ホンコンが2791枚、モルガンMUFG証券が1599枚、SBI証券が1312枚、JPモルガン証券が1184枚、バークレイズ証券が1163枚、野村証券が951枚、日産証券が912枚、ゴールドマン証券が839枚だった。 TOPIX先物はABNクリアリン証券が1万9840枚、ソシエテジェネラル証券が1万4798枚、ゴールドマン証券が4898枚、バークレイズ証券が3865枚、モルガンMUFG証券が3508枚、JPモルガン証券が2881枚、みずほ証券が2104枚、サスケハナ・ホンコンが1719枚、野村証券が1639枚、ビーオブエー証券が849枚だった。 株探ニュース
