明日の為替相場見通し=動意に乏しい展開か
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今晩から明日にかけての外国為替市場のドル円相場は、米国が感謝祭の祝日となることから動意に乏しい展開となりそうだ。予想レンジは1ドル=155円70銭~156円50銭。 米国は感謝祭の祝日で株式市場や債券市場が休場となることからドル円相場は方向感が出にくいだろう。このところ米連邦準備理事会(FRB)高官が相次いで追加利下げを支持する姿勢を示していることがドルの上値を抑える一方、日銀の野口旭審議委員が27日の講演で利上げそのものを否定しなかったことなどから円が買われやすい。ただ、格付け会社フィッチ・レーティングスが26日、日本の新たな経済対策について、中期的に財政政策を大幅に緩和させ、格付けの主な決定要因である政府債務の国内総生産(GDP)比に圧力がかかる場合、現在「A」のソブリン格付け(見通しは安定的)にとってリスクが高まる可能性があると指摘していることが円の重荷となりそうだ。なお、市場参加者の減少で流動性が低下するなか、何らかのニュースで値動きが大きくなりやすいことには注意したい。 出所:MINKABU PRESS
