話題株ピックアップ【昼刊】:ジャパンエン、山口FG、住友鉱

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■豆蔵 <202A>  3,435円   +437 円 (+14.6%)  11:30現在
 豆蔵<202A>がマドを開けて急騰、一時16%超の上昇で3485円まで駆け上がり上場来高値を更新した。クラウドコンサルティングやAIコンサルティング、AIロボティクス・エンジニアリングなど企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)需要を取り込むほか、自動運転を含む先端カーエレクトロニクス領域でも実力を発揮する。業績は好調を極めており、25年3月期は営業利益が前の期比15%増の20億7000万円と2ケタ成長で過去最高を更新した。26年3月期は完全子会社3社の吸収合併に伴い単独決算に移行するが、営業利益は前期実績を16%上回る23億9300万円を予想している。27年3月期以降も2ケタの利益成長が継続する公算が大きい。同社が好業績以上にマーケットで注目を集めるのは、ヒューマノイドロボットと生成AIの融合によって実現される新たな自律型システムの世界を目指していることが挙げられ、フィジカルAI分野のキーカンパニーとしての位置付けで実需筋の買いが継続している。なお、前日にM&Aに特化した情報メディアであるMergermarket(マージャーマーケット)で同社株の非公開化の可能性が報じられたが、会社側ではこの報道を否定している。目先、株式需給面からは貸株市場を通じた法人筋の空売りが急増していたが、この買い戻しも絡め足もとの株価に急速な浮揚力が働いた格好となった。

■ジャパンエン <6016>  13,270円   +1,390 円 (+11.7%)  11:30現在
 ジャパンエンジンコーポレーション<6016>や赤阪鐵工所<6022>が大幅高。造船関連銘柄の一角に買いが集まっている。日本経済新聞電子版が26日夜、「日本郵船、商船三井、川崎汽船の海運大手3社が次世代船開発で造船大手と連携する」と報じた。更に同日夕に「国土交通省は造船業の設備投資を支援する『造船業再生基金』を設ける」とも伝えている。造船業の支援に関する報道が相次ぎ、株価の刺激材料となった。内海造船<7018>やダイハツインフィニアース<6023>、名村造船所<7014>も堅調に推移している。

■山口FG <8418>  2,005.5円   +182.5 円 (+10.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 山口フィナンシャルグループ<8418>は急伸。昨年6月につけた1959円を上回り、約1年5カ月ぶりに高値を更新した。26日取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。取得上限は1000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.73%)、または150億円。期間は11月27日~来年10月30日。これを好感した買いが入っている。

■住友金属鉱山 <5713>  5,063円   +178 円 (+3.6%)  11:30現在
 住友金属鉱山<5713>が大幅高で3連騰。感謝祭の祝日前となる26日の米国市場において、ニューヨーク商品取引所の金先物の中心限月である2月限は続伸した。直近の米国の経済指標を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が強まっており、米長期金利が低下。金利と逆相関にあるとされる金の先物価格の上昇につながった。金関連株と位置付けられている住友鉱の株価に追い風が吹くなかで、外資系証券による投資評価と目標株価の引き上げの動きもあり、27日はマドを開けて上昇。25日移動平均線を上抜けた。

■フェローテック <6890>  4,900円   +140 円 (+2.9%)  11:30現在
 フェローテック<6890>は反発。26日取引終了後、インドに販売子会社を設立したと発表した。インド政府が製造業の振興策「メイク・イン・インディア」を掲げ、半導体産業の振興にも力を入れるなか、同国市場で商機拡大を図るため。これが材料視されているようだ。

■UNEXT <9418>  2,142円   +24 円 (+1.1%)  11:30現在
 U-NEXT HOLDINGS<9418>は堅調。26日取引終了後、コンテンツ配信サービス「U-NEXT」の課金ユーザーが11月時点で500万人を突破したと発表した。2007年に「GyaO NEXT」としてサービスを開始してから18年のユーザー100万人突破まで11年あまりを要したが、そこから7年で5倍の規模にまで拡大したことになる。

■ニコン <7731>  1,812円   +12 円 (+0.7%)  11:30現在
 ニコン<7731>は底堅い。26日の取引終了後、「レイバン」や「オークリー」などのブランドを展開する仏光学大手エシロールルックスオティカが、ニコンの株式を買い増していたことが明らかとなり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に提出された変更報告書によると、エシロールルックスオティカの保有割合は11.84%から12.95%に上昇した。報告義務発生日は18日。保有目的は「長期純投資」としている。

■商船三井 <9104>  4,397円   +6 円 (+0.1%)  11:30現在
 商船三井<9104>が堅調な値動きを示している。27日付の日本経済新聞が、海運大手3社が次世代船開発で造船大手と連携することを報じており、具体的には今治造船と三菱重工業<7011>が共同出資する船の設計会社に3社が資本参加することが伝えられ、これが株価の刺激材料となっている。日本の造船業界は中国や韓国の後塵を拝している状況にあるが、高市政権が重点投資対象に掲げる17の戦略分野に造船がリストアップされるなど、国内造船産業の再興に向けた動きが国策として推し進められる方向にある。今回の協業はその流れにも乗る動きで投資資金を波状的に誘導する可能性がある。海運株は低PER・低PBR・高配当利回りと3拍子揃ったバリュー株の宝庫でもあり、足もとのバリューシフトの流れにも乗っている。

■共同印刷 <7914>  1,473円   -10 円 (-0.7%)  11:30現在
 共同印刷<7914>は冴えない。26日の取引終了後、株式の売り出しを決議したと発表した。あわせて自社株買いの実施を発表したものの、売り出しによる需給悪化懸念が株価の重荷となったようだ。売り出し株式数は192万株で、需要状況に応じ上限28万8000株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。売出価格は12月3日から8日までのいずれかの日に決める。売出人は日本マスタートラスト信託銀行と三井住友トラストグループ<8309>傘下の三井住友信託銀行。共同印の株式を信託財産とする退職給付信託契約に基づく信託の委託者であるDIC<4631>と、共同印の株主である東京インキ<4635>などにロックアップ期間が設けられる。売り出しによる需給影響の緩和を目的として、共同印は取得総数60万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.1%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いを実施する予定。また、発行済み株式総数の10.4%に相当する自社株348万株を12月10日に消却する。

■トランスGG <2342>  327円   +80 円 (+32.4%) ストップ高   11:30現在
 トランスジェニックグループ<2342>が動兆しきり。創薬マウス作製受託で高い実績を有しており、企業間連携の動きに積極的なほか、前期買収した子会社の収益貢献などもあり、26年3月期は営業損益段階からの黒字転換が見込まれている。今年6月、日本国内において「エクソンヒト化マウス」に関する特許が正式に成立、8月には欧州でも特許が成立した。これは、ヒト疾患の分子機構解析や創薬における薬効評価、毒性試験など、幅広い分野で活用が期待される次世代モデル動物に関するもので、今後の創薬研究でも要衝となり得るものだ。高市政権が打ち出す「国家戦略技術」の対象であるバイオ分野において、国策銘柄の一角として同社の活躍に期待する声もある。

■サイバーステップ <3810>  329円   +20 円 (+6.5%)  11:30現在
 サイバーステップ<3810>は大幅続伸している。26日、子会社が新作Web3ゲーム「Sabong Birdfight(サボンバードファイト)」のβサービスを同日から開始すると発表しており、材料視した買いが集まっている。サボンバードファイトは「闘鶏」をモチーフとした、鶏を育成したり、戦わせたりするゲーム。デジタル通貨「Eggle Energy」を利用し、ゲーム内で鶏や育成アイテムを購入できる。

■abc <8783>  284円   +15 円 (+5.6%)  11:30現在
 abc<8783>は大幅続伸している。26日の取引終了後、「Web3事業部」を14日付で設立したと発表した。AIによる自動生成技術とブロックチェーン連携を組み合わせた「誰もが簡単に参加できるWeb3ゲーム体験」を軸とした事業を推進するとしており、材料視した買いが集まっている。

■フジ日本 <2114>  1,138円   +52 円 (+4.8%)  11:30現在
 フジ日本<2114>は急伸している。26日の取引終了後、12月31日を基準日として2026年1月1日付で1株を2株に株式分割すると発表した。同時に配当予想も修正した。株式分割考慮後ベースで期末配当予想を10円50銭に見直した。従来は9円50銭で、実質1円の増額修正となっており、株式の流動性向上に対する期待と株主還元姿勢への評価をもとにした買いが集まっている。年間配当予想は18円(前期は17円)となる。株式分割を実施することで投資単位当たりの金額を引き下げ、より投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図る。

■カヤック <3904>  583円   +24 円 (+4.3%)  11:30現在
 カヤック<3904>は高い。26日取引終了後、取得上限70万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.3%)とする自社株買いを実施すると発表した。27日朝の東京証券取引所の終値取引(ToSTNeT-2)で買い付けの委託を行う。この発表が手掛かりとなっている。

■カウリス <153A>  1,334円   +48 円 (+3.7%)  11:30現在
 カウリス<153A>が4営業日ぶりに反発している。同社は26日取引終了後、従来は無配としていた期末一括配当について4円80銭を実施すると発表しており、これが好感されているようだ。事業の順調な成長及び経営基盤の安定を踏まえ、株主への利益還元を開始することが可能になったと判断。創業10周年という節目にあたり、初めて配当を実施することにしたという。

●ストップ高銘柄
 免疫生物研究所 <4570>  2,619円   +500 円 (+23.6%) ストップ高   11:30現在
 Link-Uグループ <4446>  1,117円   +150 円 (+15.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 プライム・ストラテジー <5250>  1,321円   +279 円 (+26.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 Amazia <4424>  555円   -150 円 (-21.3%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

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