株価指数先物【引け後】 底堅さがみられるなかでショートを仕掛けにくくさせる

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先物

大阪12月限
日経225先物 49680 +1080 (+2.22%)
TOPIX先物 3367.0 +77.0 (+2.34%)

 日経225先物(12月限)は、前日比1080円高の4万9680円で取引を終了。寄り付きは4万9000円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万9145円)にサヤ寄せする形から買いが先行して始まった。直後につけた4万8980円を安値にロングが強まり、現物の寄り付き後ほどなくしてボリンジャーバンドの-1σ(4万9120円)を突破。その後も前場終盤にかけて強い値動きが続き、後場の取引開始直後には4万9780円まで上げ幅を広げる場面もみられた。

 買い一巡後は後場中盤に4万9480円まで上げ幅を縮めたが、後場終盤にかけて再び4万9700円台に接近するなど、概ね4万9500円~4万9700円辺りで保ち合いを継続。前場終盤にロングの動きが強まり、後場は膠着感が強まったものの、高値圏での推移となったことで前日の下落からムードは一変した。

 米国市場の流れを引き継ぐ形で買いが先行したが、前日に日経平均株価 の重荷になっていたソフトバンクグループ<9984>[東証P]が終日堅調だったことで、他の半導体・AI(人工知能)関連株への物色に向かわせており、先物市場では短期筋のショートカバーも誘う動きとなっている。

 ただ、東証プライムの売買高は23億株台にとどまっており、積極的な売買が手控えられるなかで、インデックスに絡んだ商いの影響を受けているようである。米国は27日がサンクスギビングデーで休場となるほか、翌28日のブラックフライデーは短縮取引となる。海外勢のフローが限られるなか、前週までの大幅な下げに対するリバランスの影響によって、リバウンドが意識されやすい。

 また、今後は中間配当の支払いが行われることで、配当再投資による需給要因が意識されてくるため、全体として底堅さがみられそうだ。日経225先物は-1σを支持線とした底堅さを見極めつつ、25日移動平均線(5万0230円)とのレンジ内での推移となりそうだ。

 週間形状についても、上向きで推移する13週線(4万7620円)が支持線として機能する形でのリバウンドにより、+1σ(5万0350円)とのレンジになる。5万円接近では戻り待ち狙いのショートが入りやすいが、底堅さがみられてくるなかでショートは仕掛けにくくなるだろう。

 NT倍率は先物中心限月で14.75倍に低下した。一時14.81倍をつける場面もみられたが、下向きで推移する-2σ(14.66倍)と-1σ(14.92倍)とのレンジ内での動きである。ソフトバンクグループがリバウンドをみせたものの、東証プライムの8割超の銘柄が上昇するなか、NTショートに振れやすい需給状況のようだ。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万6036枚、ソシエテジェネラル証券が8803枚、サスケハナ・ホンコンが2821枚、JPモルガン証券が2480枚、SBI証券が2354枚、バークレイズ証券が2327枚、ゴールドマン証券が1681枚、野村証券が1437枚、モルガンMUFG証券が1219枚、ビーオブエー証券が876枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万4965枚、ソシエテジェネラル証券が2万2690枚、JPモルガン証券が5499枚、バークレイズ証券が4954枚、ゴールドマン証券が4459枚、モルガンMUFG証券が3668枚、サスケハナ・ホンコンが2788枚、ビーオブエー証券が1413枚、野村証券が1302枚、シティグループ証券が1199枚だった。

株探ニュース

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