話題株ピックアップ【夕刊】(1):助川電気、GMO、ギフティ

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■助川電気工業 <7711>  7,040円   +1,000 円 (+16.6%) ストップ高   本日終値
 助川電気工業<7711>が大幅反発。共同通信社が25日、「次世代エネルギーとして期待される核融合発電の研究開発を加速するため、政府が総額1千億円超を投じる方針を固めたことが25日、政府関係者への取材で分かった」と報じた。これを受け、きょうのマーケットでは核融合関連に位置づけられる銘柄群に思惑的な物色が広がっている。助川電気をはじめ、神島化学工業<4026>、木村化工機<6378>などが高い。

■GMO <9449>  4,027円   +443 円 (+12.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 GMOインターネットグループ<9449>は急伸。25日取引終了後、自己株式の取得枠を設定することにしたと発表した。上限は420万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.14%)、または100億円。期間は11月26日~来年2月12日。取得した株式は、親会社株主に帰属する当期純利益の17%相当(総還元性向50%から配当性向33%以上を引いた値)を順次消却する予定としている。これが好感された。

■ギフティ <4449>  1,165円   +121 円 (+11.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 ギフティ<4449>が10%を超える急騰で1100円台を回復。ここ底値圏でのもみ合いが続いていたが、目先法人筋の売り物が切れ、貸株市場経由の空売り買い戻しも作用して1000円トビ台から離陸する動きをみせた。テクニカル的には5日・25日移動平均線が満を持してゴールデンクロスを示現しており、これに追随したリバウンド狙いの買いを引き寄せている。同社は飲食店や小売店舗で商品やサービスと交換できる電子チケットの発行及び流通・販売を手掛けるが、足もとの業績は好調な推移をみせている。25年12月期営業利益は24億800万円(前期比38%増)を会社側では見込むが、第3四半期までの進捗率から上振れの公算が大きい。SBI証券が25日付で同社の業績予想を修正するとともに目標株価4700円と投資判断「買い」を継続しており、これも株価を刺激する背景となったもようだ。

■北海道電力 <9509>  1,258円   +107 円 (+9.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 北海道電力<9509>が続急伸。同社が再稼働を目指す泊原子力発電所3号機について、前日に日本経済新聞の電子版が、鈴木直道北海道知事が再稼働を容認する考えにあると報じ、これが同社株をはじめ電力セクター全般の株価を刺激する材料となった。電力株は足もとで動兆著しく、直近では東京電力ホールディングス<9501>が運営する新潟県の柏崎刈羽原発が再稼働する見通しとなったことを材料視し、買いが広範囲に流入した経緯がある。

■SUMCO <3436>  1,234.5円   +64.5 円 (+5.5%)  本日終値
 SUMCO<3436>は3日ぶりに急反発した。SMBC日興証券が25日、SUMCOの目標株価を従来の1500円から1600円に引き上げた。投資評価は3段階で最上位の「1」を継続する。顧客在庫月数の増加や想定以上に厳しい25年12月期第4四半期(25年10~12月)計画が悪材料となった一方、今後は顧客在庫月数の減少が予想されると指摘。26年12月期第1四半期(1~3月)は前四半期比での減価償却費の減少もあいまって赤字幅が大幅に縮小する可能性が高いとし、短期的な悪材料の出尽くし感や中期的な見通しの改善を踏まえて押し目買いの好機との見方を示す。

■パナHD <6752>  1,840円   +85 円 (+4.8%)  本日終値
 パナソニック ホールディングス<6752>が大幅続伸。同社グループのパナソニック エナジーは25日、アマゾン・ドット・コム傘下で自動運転技術を活用した配車サービスを展開するズークスに対し、米国で展開予定のロボタクシー車両向けに円筒形リチウムイオン電池を供給する複数年契約を締結したと発表。車載電池事業への収益貢献を期待した買いが入ったようだ。ズークスは今年6月にロボタクシーを量産する生産施設を開設。9月にはラスベガスでロボタクシーによる配車サービスを開始した。パナソニックエナジーが供給する電池セルは、初期は日本で生産。将来的には同社のカンザス工場でも生産される計画という。

■大塚ホールディングス <4578>  9,027円   +367 円 (+4.2%)  本日終値
 大塚ホールディングス<4578>は大幅高で4日続伸し、年初来高値を更新した。米国時間25日、APRIL抗体「VOYXACT(シベプレンリマブ)」が「進行リスクのある成人のIgA腎症におけるタンパク尿の減少」の効能で、米食品医薬品局(FDA)から迅速承認を取得したと発表しており、材料視した買いを引き寄せた。同社によると、VOYXACTはIgA腎症の発症と進行に大きく影響するAPRILを標的する世界初の治療薬であり、病原性ガラクトース欠損IgA1を低下させて、タンパク尿の改善につなげる。皮下投与の薬剤充填済み注射器製剤であり、患者が4週ごとに自宅で使うこともできる。

■フィナHD <4419>  1,103円   +40 円 (+3.8%)  本日終値
 Finatextホールディングス<4419>が大幅反発。この日、子会社スマートプラスクレジットが、請求書の立て替えあと払いサービス「BizGrowth」で、決算書や本人確認書類なしでも利用可能額がわかる「クイック審査」を開始したと発表しており、好材料視された。「BizGrowth」は、スマートプラスクレジットが顧客企業に代わり、取引先に立て替え払いをすることで、請求書支払いを分割あと払いにできるサービス。一般的に、ファイナンスサービスの審査申し込みには決算書や本人確認書類などの提出が必須で、これまで「BizGrowth」の申し込みでも同様だったが、企業情報と代表者情報のみで利用可能額を算出する任意の審査である「クイック審査」により、必要書類を揃えなくても、その後の正式な利用審査で提示される利用可能額がほぼ正確にわかるため、利用の検討を具体的に進めることができるようになる。

■セントラル警備保障 <9740>  2,768円   +84 円 (+3.1%)  本日終値
 セントラル警備保障<9740>が3日続伸。同社は26日、東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)を通じ、自社株49万5000株を取得したと発表。資本効率の向上に向けた取り組みを評価した買いが入ったようだ。取得総額は13億2858万円。CSPは25日の取引終了後、自己株式を除く発行済み株式総数の3.34%に相当する49万5000株を上限として、26日朝のToSTNeT─3で自社株買いを実施すると発表していた。株主より売却の意向があったことを踏まえ、株価への影響を考慮し自社株買いに踏み切った。

■住友ゴム工業 <5110>  2,208.5円   +62 円 (+2.9%)  本日終値
 住友ゴム工業<5110>が5日続伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう、7月に発表したNEC<6701>との戦略的パートナーシップ締結で掲げた「世界で競争力のある研究開発基盤の構築」に向けて活動を加速すると発表。今後の展開が期待されているようだ。具体的には2030年までに変革すべきテーマを定め、NECが持つ人工知能(AI)をはじめとした先端技術や研究者の高度な技術知見と、住友ゴの研究開発力を組み合わせることで、世界的に競争力のある研究開発基盤の構築とビジネスの早期実現を目指すという。また、注力テーマのうち、疑似量子アニーリング技術(量子コンピューターの仕組みを模倣し、通常のコンピューターで複雑な最適化問題を効率的に解く技術)を活用したタイヤ材料の配合予測と、AIエージェント及び材料探索ソリューションを活用した新材料の探索において先行実証を行い、有効な成果を得たことも明らかにしている。

株探ニュース

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