話題株ピックアップ【夕刊】(3):ナカニシ、メディア総研、免疫生物研
投稿:
■ナカニシ <7716> 1,915円 -128 円 (-6.3%) 本日終値 ナカニシ<7716>は反落。SMBC日興証券が21日付で投資評価を「1(アウトパフォーム)」から「2(中立)」へ、目標株価を3000円から2400円へ引き下げたことが売り材料視された。同証券によると、情勢不透明感から25年12月期に未消化だった先行投資費用増が26年12月期に発生するシナリオを想定。加えて、米国歯科用ハンドピースの市場シェア増が従来想定よりも緩やかになっている点、買収した歯科チェアを販売するDCIのDSO向け販売と市場開拓の遅れ、中国メーカーとの競合リスクも指摘した。 ■岡部 <5959> 909円 -18 円 (-1.9%) 本日終値 岡部<5959>は3日ぶりに反落。前週末21日の取引終了後、株式の売り出しを決議したと発表しており、株式需給の悪化が警戒された。みずほフィナンシャルグループ<8411>傘下のみずほ銀行と三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJ銀行がそれぞれ100万株、合計200万株を売り出すとしており、これを嫌気した売りが出た。需要状況に応じて上限30万株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。売出価格は12月2日から4日までのいずれかの日に決める。あわせて岡部は自社株200万株(発行済み株式総数の4.06%)を12月10日に消却する予定だと発表した。 ■メディア総研 <9242> 2,167円 +400 円 (+22.6%) ストップ高 本日終値 メディア総研<9242>が3連騰。同社は高校生や大学生向けの就職活動イベントの企画・運営を手掛けているが、足もとの業績は拡大トレンドが顕著だ。株価は今月に入って急動意、12日の取引時間中に2537円まで一気に水準を切り上げたものの、その後は一転して急反落に転じ、ほぼ往って来いの状況となっていた。前週後半に売り物が切れ下げ止まり、きょうは改めて買いに勢いがついている。前週末21日取引終了後、同社は株主優待制度を導入することを発表した。毎年1月末と7月末時点で200株以上を保有する株主を対象に、株主優待ポイント(保有株数に応じて3000~2万5000ポイント)を年2回付与、優待ポイントは株主限定の特設ウェブサイトで、グルメ、家電製品、体験ギフトなど5000種類以上の商品から交換可能であり、これを材料視する投資資金が集中した。 ■免疫生物研究所 <4570> 1,719円 +300 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値 免疫生物研究所<4570>への物色人気が加速。ここ短期間で株価を3倍化させるなどマーケットの注目を集めていたが、モメンタム相場の典型で前週末21日は乱高下、朝方に約300円安まで売り込まれた後に切り返し、一時200円以上の上昇を見せたが、その後再び軟化するなど高値波乱の様相を呈した。今月12日に熊本大学、医薬基盤・健康・栄養研究所、CURED(熊本市)と出願していた「抗HIV抗体及びその製造方法」について、米国特許庁から特許査定の通知を受領したことを発表しており、これを材料に大相場となったが、時価は需給相場の色が濃い。直近では前週後半に貸株市場を通じた空売りが急増しており、この買い戻しが株価を押し上げる格好となっているもようだ。 ■アサカ理研 <5724> 2,597円 +265 円 (+11.4%) 本日終値 アサカ理研<5724>が200円を超える上昇で2500円台を回復、3日ぶりに大幅高に買われた。中国がレアアースの輸出規制に対する警戒感は日中間の緊張が高まる中で常に意識されるところだが、株式市場ではレアアース関連株への注目度を高める背景ともなっている。同社は廃棄される電子機器のデバイスに含有される貴金属、いわゆる「都市鉱山」から独自技術を使って貴金属回収を手掛ける事業を手掛けているが、レアメタル・レアアースのリサイクルに関する研究開発も積極推進しており、その関連有力銘柄として投資資金の波状的な攻勢を誘っている。 ■note <5243> 1,579円 +159 円 (+11.2%) 本日終値 note<5243>が切り返し急。同社は今年1月に米アルファベット傘下のグーグル・インターナショナルとの資本・業務提携の実施を発表。noteプラットフォーム上でのAI機能開発で連携するとともに、クリエイティブ領域での生成AIに関する開発を推進する方針を示していた。提携先のグーグルは11月18日、生成AIの最新基盤モデル「Gemini(ジェミニ)3」を発表している。ジェミニ3に対する市場における評価は高く、24日の米株式市場においてアルファベットの株価は続急伸し上場来高値を更新。これを刺激材料として、noteの事業展開に好影響をもたらすとの思惑が台頭し、物色人気化につながった。 ■インタートレード <3747> 776円 +69 円 (+9.8%) 本日終値 インタートレード<3747>は大幅高で4日続伸。この日午前10時25分ごろ、26年9月期連結業績予想について純利益を8000万円から2億4000万円(前期1億4500万円の赤字)へ上方修正すると発表した。これが好感された。持ち分法適用会社のデジタルアセットマーケッツが複数の国内企業を引受先とする増資を行ったことに伴い、持ち分変動利益が発生することになったため。なお、売上高、営業利益見通しに変更はない。 ■カヤック <3904> 544円 +48 円 (+9.7%) 本日終値 カヤック<3904>は大幅高で3連騰。13日の取引終了後、25年12月期連結業績予想について純利益を4億円から7億円(前期比4.7倍)へ上方修正したことが引き続き好感された。ハイパーカジュアルゲームが好調に推移しており、7~9月期に過去最高のダウンロード数を記録するとともに、累計ダウンロード数が15億を突破した。この日は、ミツカン(愛知県半田市)の健康食品ブランド「Fibee(ファイビー)」のプロモーションとして実施するアイドルグループ超特急とのコラボレーションの第2弾の企画・制作も発表した。株価は一時550円と昨年11月以来、1年ぶりの水準に値を上げ上昇基調を強めている。 ■アスカネット <2438> 364円 +29 円 (+8.7%) 本日終値 アスカネット<2438>が大幅高。前週末21日の取引終了後、取得総数60万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.86%)、取得総額2億円を上限とする自社株買いの実施を発表しており、株主還元姿勢を好感した買いが集まった。取得期間は12月11日から来年4月22日まで。 ■サンエー化研 <4234> 692円 +40 円 (+6.1%) 本日終値 サンエー化研<4234>がマドを開けて急動意。売買代金を膨らませ一時9%を超える上昇で年初来高値を更新、700円台に突入した。同社株の700円台乗せは2018年6月以来約7年半ぶりとなる。軽包装材や産業資材、機能性材料を収益の3本柱とする樹脂フィルム加工メーカーで、業績も急回復局面に移行している。前期にレゾナック・ホールディングス<4004>から事業譲受した表面保護フィルム事業が売上高・利益ともに押し上げ効果をもたらしている。同社は強固な財務体質が強みで、過去の営業赤字局面でも配当を継続するなど株主還元に前向きな姿勢が評価されるが、一方でPBRが0.3倍前後という際立って低位に放置されていることから、資本効率を高める経営を摸索している段階にある。マーケットの視線がバリュー株に向かうなか、その関連有力候補として光が当たり始めた。 ●ストップ高銘柄 ハンワホームズ <275A> 605円 +100 円 (+19.8%) ストップ高 本日終値 Amazia <4424> 605円 +100 円 (+19.8%) ストップ高 本日終値 など、4銘柄 ●ストップ安銘柄 BTCJPN <8105> 450円 -100 円 (-18.2%) ストップ安 本日終値 以上、1銘柄 株探ニュース
