話題株ピックアップ【夕刊】(3):アドテスト、豊田合、アイピーエス
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■アドバンテスト <6857> 18,315円 -2,520 円 (-12.1%) 本日終値 東証プライム 下落率3位 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連株にリスク回避の売りが集中した。前日は米半導体大手エヌビディアの好決算発表を受け、軒並みカイ気配スタートとなるなど物色人気に沸いたが、きょうは真逆の展開となった。前日の米国株市場では、決算発表を好感して時間外取引で大きく買われたエヌビディアが、買い一巡後に大きく値を崩し3%超安に売られた。これに連動する形で半導体セクターをはじめハイテク株への売りがかさみ、ナスダック総合株価指数が500ポイント近い急落に見舞われた。この流れが東京市場に波及している。外国為替市場では一時1ドル=157円台後半まで円安が一段と進行したが、足もとで円安を好感する動きとはなっていない。エヌビディア関連の筆頭に位置付けられているアドテストはサポートラインとなっていた25日移動平均線を再び下回る公算が大きく、見切り売りを誘発する可能性もある。 ■豊田合成 <7282> 3,446円 -308 円 (-8.2%) 本日終値 豊田合成<7282>が3日ぶりに急反落。同社は20日の取引終了後、株式の売り出しを決議したと発表した。トヨタ自動車<7203>と三井住友フィナンシャルグループ<8316>傘下の三井住友銀行が保有株を売却。売り出し株式数は合計2974万6000株で、需要状況に応じて上限446万1800株のオーバーアロットメントによる売り出しも予定する。豊田合は取得総数1000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の7.86%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いと消却も発表したものの、株式の需給悪化を懸念した売りが優勢となった。売出価格は12月1日から4日までのいずれかの日に決める予定。 ■アイ・ピー・エス <4390> 3,335円 -45 円 (-1.3%) 本日終値 アイ・ピー・エス<4390>が軟調推移。読売新聞オンラインが21日、「国内の通信会社が海外に提供したIP電話の1回線から今年2~3月、発信元を偽装した約200万件もの電話がかけられていたことがわかった」と報じた。「問題の回線を提供したのは、東証プライム上場の通信会社『アイ・ピー・エス』(東京)の子会社」としており、報道を嫌気した売りが膨らんだようだ。記事によると、警察庁は通信会社の設定ミスが原因とみて、近く再発防止を要請するほか、総務省も行政指導を行う方針だという。報道を受けアイピーエスは21日にコメントを開示。通信事業を手掛ける連結子会社のアイ・ピー・エス・プロが今年2~3月、海外の通信事業者に提供した回線の一部が不正に利用され、本来の発信元とは異なる警察署などの電話番号が着信先に表示されたことによる特殊詐欺事件につながった疑いがある事案が発生した旨の内容は事実だとした。現時点で連結業績への影響は見込んでいないものの、開示すべき重大な事項が発生した場合は速やかに公表するとしている。 ■CAICAD <2315> 101円 +15 円 (+17.4%) 本日終値 CAICA DIGITAL<2315>が大幅続伸。同社は20日取引終了後、子会社のCAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコイン「JPYC」決済ソリューションの提供を開始したと発表。これが材料視されたようだ。提供するのは、JPYC決済導入コンサルティング(ECサイトや金融サービスをはじめ、各種オンラインサービスにおけるステーブルコイン決済の最適な導入に向けて、技術支援から運用フェーズまでを包括的にサポート)と、JPYC決済モジュールの提供(顧客のWebサイトやEC基盤などの既存システムに簡単に組み込めるプログラムモジュールを提供)の2つ。CAICAテクノロジーズは今後も、企業がブロックチェーン技術を活用した新たな価値創造を実現できるよう、最新技術の研究開発及びサービス創出を積極的に推進するとしている。 ■インバPF <5587> 821円 +79 円 (+10.7%) 本日終値 インバウンドプラットフォーム<5587>が大幅高。同社はきょう午後0時30分ごろ、よくある質問と回答を開示。そのなかで中国政府が中国国民に日本への渡航の自粛を呼びかけたことについて、業績への影響は軽微だとしており、買い安心感が広がったようだ。同社によると、各サービスを利用する顧客は欧米圏の顧客が大半を占めており、中国からの顧客はサービスにおける全利用数の3%未満だという。現段階で中国からの顧客に目立った変化はなく、今後において中国からの旅客数が減少に転じた場合でも業績への影響は軽微であるとみている。 ■AIストーム <3719> 510円 +48 円 (+10.4%) 本日終値 AIストーム<3719>が後場に急伸。同社は21日午後0時30分、12月31日を基準日とする25年12月期の期末一括配当について、3円とすると開示した。従来は無配と予想していた。20期ぶりの復配となり、好感された。今期は現時点の業績予想を上回る見通しで推移し、当初目標値を超える成果が見込まれるため、株主還元に踏み切る。 ■リベルタ <4935> 1,758円 +118 円 (+7.2%) 本日終値 リベルタ<4935>が後場一段高。同社はきょう午前11時30分ごろ、イヤーウェア「La Luna(ラルーナ)イヤーヒーター」を、マクアケ<4479>が運営するクラウドファンディングサイト「マクアケ」で25日から先行販売すると発表。これが株価を刺激したようだ。この製品は補聴器メーカーと共同開発したもので、遮音と温熱による耳温活を実現。一般販売は来年1月下旬を予定している。 ■MFS <196A> 288円 +19 円 (+7.1%) 本日終値 MFS<196A>が逆行高。同社は住宅ローン比較診断サービスと投資用不動産の仲介ビジネスを展開しているが、20日取引終了後、全国保証<7164>と資本・業務提携し、全国保証を割当先とする第三者割当増資を実施することを発表した。全国保証は議決権割合10.0%を保有する第2位株主となる予定。この資本・業務提携による業容拡大効果に期待した投資マネーが集中した。株価は8月中旬に533円の戻り高値を形成後マドを開けて急落、その後も漸次下値を切り下げる軟調展開を強いられていたが、時価は大底圏で200円台という値ごろ感からもリバウンド狙いの買いを誘引した。 ■オリエンタルチエン工業 <6380> 2,676円 +146 円 (+5.8%) 本日終値 オリエンタルチエン工業<6380>が大幅高。同社は20日取引終了後、定款の一部を変更すると発表。事業目的に「金地金の売買」などを追加するとしており、これが材料視されたようだ。追加するのは「金地金の売買またはその媒介、取り次ぎ若しくは代理に係る業務」と、「暗号資産の企画、開発、発行、売買、仲介、斡旋及び管理」など。新たな資産戦略(安定性・成長性・分散性を備えたポートフォリオの構築)を推進するためだとしている。なお、定款変更のための臨時株主総会を12月12日に開く予定だという。 ■アクシスC <9344> 891円 +46 円 (+5.4%) 本日終値 アクシスコンサルティング<9344>が続伸。同社は20日取引終了後、株主優待制度を新設すると発表しており、これが好感されたようだ。初回基準日を25年12月末日とし、以降は毎年12月末日時点で100株以上を保有する株主が対象。優待内容はデジタルギフト1000円分を予定している。 ●ストップ高銘柄 ハンワホームズ <275A> 505円 +80 円 (+18.8%) ストップ高 本日終値 Amazia <4424> 505円 +80 円 (+18.8%) ストップ高 本日終値 BTCJPN <8105> 550円 +80 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値 以上、3銘柄 ●ストップ安銘柄 unbanked <8746> 257円 -80 円 (-23.7%) ストップ安 本日終値 セルシード <7776> 299円 -80 円 (-21.1%) ストップ安 本日終値 以上、2銘柄 株探ニュース
