話題株ピックアップ【昼刊】:SOMPO、精工技研、アドテスト
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■SOMPO <8630> 4,916円 +433 円 (+9.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位 SOMPOホールディングス<8630>がマドを開けて急反発した。同社は19日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、純利益の見通しを従来の3350億円から5400億円(前期比2.2倍)に上方修正した。過去最高益の更新を計画する。また、取得総数2400万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.64%)、取得総額770億円を上限とする自社株買いの実施を発表。これらを好感した買いが入った。金融商品の未実現損益の増加とともに、国内外の自然災害による発生保険金がこれまでの予想を下回る見通しとなったことを業績予想に反映した。自社株の取得期間は12月1日から26年3月31日まで。9月中間期の純利益は3604億2800万円(前年同期比97.4%増)だった。 ■精工技研 <6834> 13,180円 +1,070 円 (+8.8%) 11:30現在 精工技研<6834>が10%超の急騰を演じ、1万3000円台半ばまで水準を切り上げる場面があった。光通信用デバイスと自動車部品用金型を主力展開するが、生成AI市場の急拡大を背景に世界的なデータセンター建設ラッシュとなるなか、光コネクターなどの光通信用デバイスが絶好調で収益を押し上げている。26年3月期業績は期初予想を増額し、営業利益段階で前期比74%増の49億円を予想しているが、市場では一段の上振れを見込む声も聞かれる。そうしたなか、日本時間今朝方に発表されたエヌビディアの決算は市場コンセンサスを上回る高水準の伸びを示したが、特にデータセンター向けに最先端AI半導体需要が爆発的に伸びていることが分かり、東京市場でもデータセンターのインフラに絡む銘柄群に投資資金が誘導されている。その象徴株のひとつに位置付けられる同社の株価も強く刺激される状況にある。 ■アドバンテスト <6857> 20,800円 +1,650 円 (+8.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位 アドバンテスト<6857>がカイ気配スタート、11月に入ってから株価は調整色をみせ前日は25日移動平均線を下回るなど下値リスクが意識されたが、きょうは大きく切り返し2万円大台を回復。日本時間早朝に発表された米半導体大手エヌビディア の25年8~10月期決算は売上高が前年同期比62%増の570億600万ドル、最終利益は同65%増の319億1000万ドルといずれも四半期としては過去最高を記録した。25年11月~26年1月期の売上高見通しも前年同期比65%増を見込むなど市場コンセンサスを上回り、これを受けてエヌビディアの株価は時間外で大幅上昇しており、これが東京市場でもアドテストをはじめ半導体製造装置関連の株価を強く刺激する格好となっている。特にアドテストはエヌビディアの製造する最先端AI半導体向けに検査装置を納入していることから、今後の収益成長への期待が高まっている。 ■保土谷化学工業 <4112> 1,869円 +138 円 (+8.0%) 11:30現在 保土谷化学工業<4112>が3日ぶりに急反発している。投資事業を手掛けるDOE5パーセント(東京都渋谷区)が19日の取引終了後、関東財務局へ大量保有報告書を提出した。新たに保土谷の株式について5%を超えて保有していることが明らかになり、需給思惑的な買いが入っている。大量保有報告書によると、DOE5パーセント及び共同保有者の保有割合は5.26%。報告義務発生日は11月12日。保有目的は投資及び建設的な対話を通じた中長期的な企業価値の向上とし、状況に応じて重要提案行為などを行うことを含む。 ■東京精密 <7729> 10,825円 +740 円 (+7.3%) 11:30現在 東京精密<7729>が3営業日ぶりに反発している。米半導体大手エヌビディア が市場予想を上回る好調な売上高見通しを発表し、時間外取引で株価が上昇していることが刺激となっているもよう。また、19日にスズキ<7269>と電池開発における充放電試験業務の委託について合意したことを明らかにしたことも材料視されているようだ。スズキが東京精に委託する業務は、次世代電池の技術開発に不可欠な充放電試験に関するもの。試験は東京精の放充電試験装置を用いて実施され、東京精のエンジニアが作業を担うとしている。 ■アバントグループ <3836> 1,789円 +100 円 (+5.9%) 11:30現在 アバントグループ<3836>は高い。19日取引終了後、取得上限150万株、または20億円とする自社株買いの実施を発表した。期間は11月28日~来年5月29日。取得した株式は来年6月30日付で全て消却する。これが手掛かりとなっている。 ■日経レバ <1570> 42,780円 +2,390 円 (+5.9%) 11:30現在 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急騰、一時3300円(8.2%)高の4万3690円まで急浮上した。注目された米半導体大手エヌビディア の決算発表は8~10月期実績及びガイダンスともに事前コンセンサスを上回る内容で、同社株は時間外で大幅高に買われ、これに追随する形で東京市場でも日経平均寄与度の高い半導体製造装置関連株などを中心に買いが流入、日経平均は一時2000円を超える上昇で5万円大台を一気に回復した。日経レバは日経平均に連動する仕組みで組成されたETFで、価格変動率が日経平均の2倍に基本設定されていることから、短期値幅取りを狙った個人投資家資金などを呼び込んでいる。直近の信用取組(14日現在)は買い残が増加し売り残が減少していることから需給面ではやや緩んでいるが、それでも信用倍率は1.20倍と拮抗している。一方、日証金では貸株が融資を上回り、貸借倍率は0.77倍と売り長の状態にありショートカバーを誘発している。テクニカル的にも今週大陰線で下放れた25日移動平均線を、マドを開けて上回るなど、派手なパフォーマンスとなっている。 ■アシックス <7936> 3,722円 +124 円 (+3.5%) 11:30現在 アシックス<7936>が続騰している。20日午前9時30分ごろ、スペインを中心にレース登録プラットフォーム(PF)サービスを提供する企業と、タイを中心に同様のサービスを提供する企業の2社を買収すると発表。海外顧客との接点拡大に伴う中期的な収益貢献を期待した買いが集まったようだ。ランニングイベントへのランナーの登録に向けたプラットフォームを運営する企業を傘下に収めることで、ブランド発信の強化を図るとともに、自社商品の経済圏の拡大につなげる。株式譲渡実行日はスペイン企業のDPTK INNOVACION Y TECHNOLOGIAが11月17日。タイのThaidotrunが来年4~6月。取得価額は2社とも非公表としている。 ■MS&AD <8725> 3,406円 +113 円 (+3.4%) 11:30現在 MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>が堅調。同社は19日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、純利益予想を従来の5790億円から5900億円(前期比14.7%減)に引き上げた。また、取得総数7500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.0%)、取得総額1350億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。これらが株価の支援材料となった。グループのうち損保では海外保険子会社と三井住友海上火災保険、三井ダイレクト損害保険の正味収入保険料を、国内生保では三井住友海上プライマリー生命保険の収入保険料の見通しを引き上げた。9月中間期の純利益は前年同期比7.1%増の4916億7400万円だった。自社株の取得期間は11月20日から26年3月24日まで。今年11月28日には発行済み株式総数の7.2%に相当する自社株1億1584万6976株を消却する。 ■ノーリツ <5943> 1,853円 +17 円 (+0.9%) 11:30現在 ノーリツ<5943>がしっかり。同社は19日の取引終了後、荻原製作所(長野県伊那市)を簡易株式交付により子会社化すると発表。収益面での好影響を期待した買いが入ったようだ。ノーリツの温水空調分野の基幹部品供給を担う企業を子会社化することで、収益力の強化と更なる品質管理体制の向上、安定的な供給体制の確立が実現できると判断した。株式交付予定日は12月19日。 ■トヨタ自動車 <7203> 3,065円 +28 円 (+0.9%) 11:30現在 トヨタ自動車<7203>が続伸、目先トレンド転換の動きをみせている。前週末から今週前半まで下値模索の動きを強め、25日移動平均線を下回るとともに5日・25日移動平均線のデッドクロスが目前でリスク回避ムードが強かったが、きょうは全体相場が強気に傾くなか買い戻しの動きが顕在化している。足もと外国為替市場で1ドル=157円台まで急速な円安が進んでおり、これが輸出採算を高めるとの見方で株価を強く刺激する格好となった。同社の26年3月期通期想定為替レートは対ドルで1ドル=146円、対ユーロでは1ユーロ=169円となっており、実勢はこれより大幅に円安方向に振れている。同社は製造業の中で為替感応度の高さは群を抜いており、対ドル1円の円安で営業利益を500億円押し上げると試算されているだけに収益へのメリットが大きい。 ■東京海上 <8766> 5,389円 -422 円 (-7.3%) 11:30現在 東証プライム 下落率トップ 東京海上ホールディングス<8766>が急落している。同社は19日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算の発表にあわせ、通期の純利益予想を下方修正しており、嫌気された。今期の純利益予想を従来の見通しから200億円減額し9100億円(前期比13.8%減)に引き下げた。アジアの生保関連で金利低下による保険負債の増加を損失として認識したことや、イーデザイン損保を東京海上ダイレクトにリブランドし、広告宣伝をはじめプロモーションを実行していることに伴う費用の増加による影響などを織り込んだ。決算とともに同社は自社株TOB(公開買い付け)の実施を発表。TOB価格は前日終値の5811円を下回る5220円で、買付予定株数は2490万4100株、買付総額は約1300億円。11月20日から12月18日の間に実施し、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJ銀行などが応募する予定。このほか、これまで中間・期末各105円としていた配当予想を見直し、中間配当は105円50銭で決定。期末配当予想は50銭増額して105円50銭とした。年間配当予想は211円(前期は172円)となる。 ■東電HD <9501> 832.7円 -35.3 円 (-4.1%) 11:30現在 東証プライム 下落率5位 東京電力ホールディングス<9501>が逆行安。東京電力の柏崎刈羽原発6号機の再稼働について、新潟県知事が再稼働を容認する方向で検討していると19日に国内メディアが相次いで報じた。21日にも表明するという。こうしたなかで朝日新聞電子版は19日夜、「東京電力が再稼働をめざす柏崎刈羽原発(新潟県)で今年6月、テロ対策に関わる秘密文書の管理不備が複数見つかっていたことが、関係者への取材でわかった」と伝えている。記事によると、報告を受けた原子力規制委員会は20日に非公開の臨時会議を開き、対応を協議するとみられる、としている。同社株は柏崎刈羽原発の再稼働期待を背景に直近で上昇基調にあった。テロ対策が必須となる原発の管理体制に対し、規制委がどのような判断をするのか注視されるなか、新たな不透明要因が出たことを嫌気した売りが出たもようだ。 ■ストライダーズ <9816> 293円 +26 円 (+9.7%) 11:30現在 ストライダーズ<9816>が急反騰。投資やM&Aなどを手掛ける成成(東京都江戸川区)は19日の取引終了後、関東財務局へ大量保有報告書を提出した。新たにストライダズの株式について5%を超えて保有していることが明らかになり、需給思惑的な買いが集まっている。大量保有報告書によると、成成の保有割合は5.01%。報告義務発生日は11月12日。保有目的は「純投資及び状況に応じて重要提案行為などを行うこと」としている。 ■マテリアルグループ <156A> 704円 +38 円 (+5.7%) 11:30現在 マテリアルグループ<156A>は大幅高。19日取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。取得上限は30万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.1%)、または2億4600万円。期間は11月20日~来年2月28日。これを好感した買いが入っている。 ●ストップ高銘柄 ハンワホームズ <275A> 425円 +80 円 (+23.2%) ストップ高 11:30現在 Amazia <4424> 425円 +80 円 (+23.2%) ストップ高買い気配 11:30現在 免疫生物研究所 <4570> 1,601円 +300 円 (+23.1%) ストップ高 11:30現在 以上、3銘柄 ●ストップ安銘柄 unbanked <8746> 337円 -80 円 (-19.2%) ストップ安売り気配 11:30現在 以上、1銘柄 株探ニュース
