株価指数先物【引け後】 エヌビディアの決算を控え-1σ水準での攻防

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先物

大阪12月限
日経225先物 48640 +140 (+0.28%)
TOPIX先物 3249.0 +11.0 (+0.33%)

 日経225先物(12月限)は前日比140円高の4万8640円で取引を終了。寄り付きは4万8940円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万8850円)を上回る形から、買いが先行して始まった。寄り付き後は戻り待ち狙いのショートが入り、4万8270円とナイトセッションでつけた安値(4万8410円)を割り込む場面もみられた。ただし、売り一巡後は押し目待ち狙いのロングが短期筋のショートカバーを誘う形になり、前場終盤にかけての切り返しによって4万9150円まで買われた。

 ただ、ランチタイムで4万9000円の攻防となり、後場はレンジを切り下げて4万8600円~4万8780円での保ち合いを継続。終盤にかけて4万8440円と下落に転じる場面もみられたが、引け間際のショートカバーによってプラスで終えている。

 米国市場では半導体・AI関連株への売りが続くなか、東京市場においてもソフトバンクグループ<9984>[東証P]や東京エレクトロン<8035>[東証P]、アドバンテスト<6857>[東証P]に売りが先行した。ソフトバンクグループが前場中盤にかけてリバウンド基調が強まったことで、先物市場においても押し目待ち狙いのロングに向かわせた場面もみられた。

 後場中盤以降、ソフトバンクグループは下落に転じる場面もみられたほか、東京エレクトロンやアドバンテストもマイナス圏での推移となったことで、ショートにシフトするなど、エヌビディアの決算を控えるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の動向にスキャルピング中心の商いが連動する形だったとみられる。

 日経225先物は朝方に売られた後は、ボリンジャーバンドの-1σ(4万8780円)水準での攻防が続き、同バンドを上回って終えている。エヌビディアの決算を受けて、-1σ水準からのリバウンドに入るかが注目されることになるが、エヌビディアの決算期待で積み上がっていたロングは前日の急落で解消されていると考えられる。

 明日はエヌビディアの決算の初動が東京市場になるため、朝方は短期的な商いが集中しやすい。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の寄り前気配を受け、先物市場では仕掛け的な商いが集中することになろう。その後のリバランスの動きも速いと考えられるため、過度な値動きに対しては、その後のカバー狙いのスタンスになりそうだ。

 目先的には-1σを挟んだ-2σ(4万7650円)と25日移動平均線(5万0090円)でのレンジ内での推移が見込まれる。

 NT倍率は先物中心限月で14.97倍と横ばいだった。一時15.00倍をつける場面もみられたが、-1σ(14.99倍)が抵抗線として意識され、その後は14.92倍まで下げる動きもあった。-1σ水準を明確に上抜けないとNTロングを巻き戻す動きはなさそうであるが、エヌビディアの決算反応でトレンドが出てくることになろう。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万5182枚、ソシエテジェネラル証券が1万3482枚、サスケハナ・ホンコンが5072枚、SBI証券が3596枚、モルガンMUFG証券が2494枚、バークレイズ証券が2228枚、JPモルガン証券が2143枚、ゴールドマン証券が2058枚、野村証券が1690枚、松井証券が1550枚だった。

 TOPIX先物はABNクリアリン証券が2万9091枚、ソシエテジェネラル証券が2万4196枚、バークレイズ証券が6637枚、ゴールドマン証券が5797枚、JPモルガン証券が3597枚、モルガンMUFG証券が3465枚、サスケハナ・ホンコンが2178枚、みずほ証券が1311枚、シティグループ証券が1000枚、ビーオブエー証券が986枚だった。

株探ニュース

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