話題株ピックアップ【夕刊】(2):リンナイ、安藤ハザマ、トヨタ
投稿:
■リンナイ <5947> 3,763円 +39 円 (+1.1%) 本日終値 リンナイ<5947>は4日ぶり反発。SMBC日興証券が18日付で目標株価を4150円から4200円へ引き上げた。投資評価は「2(中立)」を据え置いた。同証券によると、27年3月期からの新中期経営計画において安定した利益成長に加え、ROE10%超を目指して株主還元が強化されるかが注目点と指摘。電化対応を含む高付加価値製品の強化にも注目とした。 ■安藤・間 <1719> 1,774円 +16 円 (+0.9%) 本日終値 安藤・間<1719>が反発。18日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、ブラックロック・ジャパンと共同保有者による株式保有割合が5.23%と、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は11月14日となっている。 ■ヤマタネ <9305> 2,475円 +22 円 (+0.9%) 本日終値 ヤマタネ<9305>が反発。東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)情報によると、ヤマタネは19日に自社株40万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.84%)を1株2453円で買い付けた。前日の取引終了後に同社は取得総数の上限40万株(取得総額9億8120万円)の自社株買いについて、19日午前8時45分のToSTNeT-3において買い付けの委託を行うと開示していた。資本効率の向上に向けた取り組みを好感する買いが入ったようだ。 ■サンマルク <3395> 2,537円 +22 円 (+0.9%) 本日終値 サンマルクホールディングス<3395>は4日ぶりに反発。18日の取引終了後に、29年3月期を最終年度とする中期経営計画の見直しを発表しており、好材料視された。昨年11月及び12月に実施した牛カツ業態のM&Aにより、目標値としていた連結売上高800億円を進行年度において達成する見込みとなったことから見直しを実施。新たな数値目標として、売上高1000億円、のれん等償却前営業利益90億円を見込むとした。 ■サワイGHD <4887> 1,882円 +7 円 (+0.4%) 本日終値 サワイグループホールディングス<4887>が堅調。英シルチェスター・インターナショナル・インベスターズがサワイGHDの株式を買い増していたことが18日に明らかになり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に提出された変更報告書によると、シルチェスターの保有割合は5.72%から6.83%に上昇した。報告義務発生日は14日。保有目的の項目には「増配、自己株式の買入の頻度または総量、金庫株消却その他資本政策の変更を要求することがある」と記載している。 ■トヨタ自動車 <7203> 3,037円 +8 円 (+0.3%) 本日終値 トヨタ自動車<7203>は売り買い交錯の中も頑強な値動き。前日まで3日続落で5%を上回る下げとなっていたが、足もとでリバウンド期待の買いが優勢となっている。外国為替市場で急速に円安が進行しており、製造業の中でも為替感応度の高さで際立つ同社株にとっては追い風として意識されている。足もとドル・円相場は1ドル=155円台、ユーロ・円相場は1ユーロ=180円近辺の推移となっているが、同社の26年3月期通期想定為替レートはそれぞれ、1ドル=146円、1ユーロ=169円と想定よりも大幅に円安に傾いていることで、為替面からの収益メリットが見込まれる状況にある。また、同社は18日、米国で販売好調なハイブリッド車(HV)の現地生産強化に向け、米国内の5工場に総額9億1200万ドル、日本円にして約1400億円の投資を行うことを発表しており、これも株価の刺激材料となったもようだ。 ■シマノ <7309> 14,930円 -500 円 (-3.2%) 本日終値 シマノ<7309>は3日続落。18日の取引終了後に、自社株118万株(消却前発行済み株数の1.35%)を11月26日付で消却すると発表したが、これを好材料視する動きは限定的のようだ。消却後の発行済み株数は8653万株となる。 ■極洋 <1301> 4,570円 -85 円 (-1.8%) 本日終値 極洋<1301>やマルハニチロ<1333>、ニッスイ<1332>など水産株が後場軒並みマイナスに転じた。この日午後に共同通信が「中国政府が日本産水産物の輸入を停止すると日本政府に伝えたことが19日、分かった」と報じたことを受けて、業績への影響を懸念する売りが出たようだ。また、グループでホタテの輸出販売事業を手掛けるヨシムラ・フード・ホールディングス<2884>も急落した。 ■アドバンテスト <6857> 19,150円 -110 円 (-0.6%) 本日終値 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連は売り買い交錯もやや売りに押される展開。前日の米国株市場ではAI関連株や半導体セクターに売り圧力の強い地合いとなり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.3%安で4日続落と下値模索の動きを強めた。現地時間19日(日本時間20日早朝)に米画像処理半導体大手エヌビディアの25年8~10月期決算発表を控え、この内容を見極めたいとの思惑から見送りムードが強まった。東京市場でもこの流れが波及しているが、特にエヌビディアを主要顧客に抱えるアドテストや、生成AI市場にターゲットをおいた経営戦略に舵を切っているディスコなどは目先買いが入りにくいタイミングにある。 株探ニュース
