話題株ピックアップ【夕刊】(1):バイセル、日油、島津

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■バイセル <7685>  3,915円   +340 円 (+9.5%)  本日終値
 BuySell Technologies<7685>が急反発した。モルガン・スタンレーMUFG証券が18日、バイセルの目標株価を従来の4600円から6300円に増額修正した。投資判断は「オーバーウェート」を継続する。業績面では再訪問の強化による訪問粗利の改善や、昨年買収した「福ちゃん」運営会社のPMIなどの効果が想定以上に寄与していると指摘。来期の高い利益成長は株価には十分に織り込まれていない、との見方を示している。同証券はバイセルの26年12月期営業利益予想を従来の111億円から117億円に引き上げた。

■日油 <4403>  2,885.5円   +165.5 円 (+6.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 日油<4403>が切り返し急。同社は油脂化学系製品大手で防衛関連株としても位置付けられている。26年3月期の業績予想は売上高が前期比8.4%増の2584億円、最終利益は同4.7%増の382億円。連続最高益の更新を計画する。18日に中間期の業績説明会の資料を自社のホームページ上に公開。19日にはスクリプト付きの資料を掲載した。化薬事業では防衛関連製品の売り上げの大幅な増加を背景に増収増益を予想。医薬・医療・健康事業も堅調に推移すると想定している。今後については自動車用ランプ向けの防曇材でシェア拡大に取り組む方針や、海底地盤の強度などの数値データを取得する「コーン貫入試験(CPT)」のサービスを拡大させる姿勢も示しており、見直し買いを誘う形となったようだ。

■島津製作所 <7701>  4,322円   +115 円 (+2.7%)  本日終値
 島津製作所<7701>が3日ぶりに反発した。18日、同社の持続的な成長と企業価値の向上に向けたパートナーシップ契約を、ジャパン・アクティベーション・キャピタル(JAC、東京都港区)と締結したと発表。これが株価の支援材料となった。上場企業を投資対象として経営支援などを行うJACは運用するファンドを通じて島津の株式を取得。JACが保有するリソースなどを島津は最大限に活用し、中長期的な成長を目指す。

■日本化薬 <4272>  1,529円   +33.5 円 (+2.2%)  本日終値
 日本化薬<4272>は3日ぶりに反発した。SBI証券が18日、日化薬の投資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。目標株価は1500円から1900円に増額修正している。ライフサイエンス部門について、医薬品やバイオシミラーが寄与する形で好調に推移していると指摘。バイオシミラーの「ベバシズマブBS」に関して他社製品からの代替により市場シェアを拡大していることなどを踏まえ、同証券は日化薬の27年3月期営業利益予想を従来の240億円から255億円に見直した。目標株価と時価の差が広がったことを理由に、投資判断も修正した。

■物語コーポレーション <3097>  4,185円   +70 円 (+1.7%)  本日終値
 物語コーポレーション<3097>が高い。大和証券は18日、同社株のレーティング「2(アウトパフォーム)」を継続するとともに、目標株価を4800円から5000円に引き上げた。同社の第1四半期(7~9月)の業績は堅調だった。国内は既存店が伸び悩んだが良好で、海外も増益要因に働いた。同証券では26年6月期から28年6月期は15%程度の営業増益が続くとみている。

■明星工業 <1976>  1,594円   +24 円 (+1.5%)  本日終値
 明星工業<1976>は4日ぶりに反発。英ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドが18日の取引終了後に関東財務局へ提出した変更報告書で、共同保有者も含めた株式保有比率が従来の10.36%から11.38%に上昇しており、思惑視した買いが入った。英ニッポン・アクティブの保有割合が7.38%から7.43%に、米エヌエーブイエフ・セレクトの保有割合が2.31%から3.28%に増えた。報告義務発生日は11月11日。保有目的は投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為などを行うこととしている。また、全ての株主のために株式価値を高めるための方法を話し合うことを目的とし、経営陣に対して対話を要求する場合もあるという。

■ピジョン <7956>  1,625.5円   +22.5 円 (+1.4%)  本日終値
 ピジョン<7956>は4日ぶりに反発。18日の取引終了後、新ブランド「ピジョンキッズ」を立ち上げ、キッズ市場に本格参入すると発表しており、好材料視された。「ピジョンキッズ」は、暮らしに「あそび」を散りばめることで子どもの「やってみたい!」気持ちを引き出し、楽しく「できた!」を積み重ねていける商品を届ける未就学児向けの新ブランド。第1弾として、「魔法のあわあわボディソープ」及び「魔法のあわあわシャンプー」を来年2月9日に発売し、全国のベビー用品専門店や公式オンラインショップで販売する。

■ALSOK <2331>  1,174円   +14.5 円 (+1.3%)  本日終値
 ALSOK<2331>は反発。SMBC日興証券が18日付で目標株価を1400円から1500円へ引き上げており、これが材料視された。投資評価は最上位の「1(アウトパフォーム)」を継続した。同証券によると、26年3月期第2四半期は好決算で、収益性改善が想定以上のペースで進んでいると指摘。機械警備の価格改定は早ければ27年3月期中に実施されると予想している。

■守谷輸送機工業 <6226>  5,020円   +55 円 (+1.1%)  本日終値
 守谷輸送機工業<6226>が後場終盤に強含んだ。同社は19日午後3時、新たな製品開発拠点の立ち上げに向け、建設用地を取得すると発表。開発力の強化と今後の収益貢献を期待した買いが株価を押し上げたようだ。神奈川県東部において25年12月以降に取得する予定。投資額は31億円の見込みで自己資金により充当する。計画の詳細はこれから検討することとなり、開示すべき事項が生じた際には公表する方針。

■三精テクノロジーズ <6357>  2,391円   +25 円 (+1.1%)  本日終値
 三精テクノロジーズ<6357>が3日続伸し、上場来高値を更新した。同社は18日の取引終了後、保有するフジテック<6406>の全株式について、投資ファンドがフジテックに対して実施したTOB(株式公開買い付け)に応募することを決め、特別利益を計上する見込みとなったと発表。これを材料視した買いが株価をサポートしたようだ。TOBが成立し保有株式を売却した場合、三精テクノロは投資有価証券売却益として15億200万円の特別利益を計上する見込み。業績予想への影響について、修正が必要な場合には速やかに公表するとしている。

株探ニュース

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