話題株ピックアップ【昼刊】:島津、ピジョン、安藤ハザマ
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■島津製作所 <7701> 4,334円 +127 円 (+3.0%) 11:30現在 島津製作所<7701>が3日ぶりに反発した。18日、同社の持続的な成長と企業価値の向上に向けたパートナーシップ契約を、ジャパン・アクティベーション・キャピタル(JAC、東京都港区)と締結したと発表。これが株価の支援材料となった。上場企業を投資対象として経営支援などを行うJACは運用するファンドを通じて島津の株式を取得。JACが保有するリソースなどを島津は最大限に活用し、中長期的な成長を目指す。 ■ヤマタネ <9305> 2,518円 +65 円 (+2.7%) 11:30現在 ヤマタネ<9305>が反発している。東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)情報によると、ヤマタネは19日に自社株40万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.84%)を1株2453円で買い付けた。前日の取引終了後に同社は取得総数の上限40万株(取得総額9億8120万円)の自社株買いについて、19日午前8時45分のToSTNeT-3において買い付けの委託を行うと開示していた。資本効率の向上に向けた取り組みを好感する買いが入ったようだ。 ■三精テクノロジーズ <6357> 2,422円 +56 円 (+2.4%) 11:30現在 三精テクノロジーズ<6357>が3日続伸し、上場来高値を更新した。同社は18日の取引終了後、保有するフジテック<6406>の全株式について、投資ファンドがフジテックに対して実施したTOB(株式公開買い付け)に応募することを決め、特別利益を計上する見込みとなったと発表。これを材料視した買いが株価をサポートしたようだ。TOBが成立し保有株式を売却した場合、三精テクノロは投資有価証券売却益として15億200万円の特別利益を計上する見込み。業績予想への影響について、修正が必要な場合には速やかに公表するとしている。 ■明星工業 <1976> 1,600円 +30 円 (+1.9%) 11:30現在 明星工業<1976>は4日ぶりに反発している。英ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドが18日の取引終了後に関東財務局へ提出した変更報告書で、共同保有者も含めた株式保有比率が従来の10.36%から11.38%に上昇しており、思惑視した買いが入っている。英ニッポン・アクティブの保有割合が7.38%から7.43%に、米エヌエーブイエフ・セレクトの保有割合が2.31%から3.28%に増えた。報告義務発生日は11月11日。保有目的は投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為などを行うこととしている。また、全ての株主のために株式価値を高めるための方法を話し合うことを目的とし、経営陣に対して対話を要求する場合もあるという。 ■ピジョン <7956> 1,631円 +28 円 (+1.8%) 11:30現在 ピジョン<7956>は4日ぶりに反発している。18日の取引終了後、新ブランド「ピジョンキッズ」を立ち上げ、キッズ市場に本格参入すると発表しており、好材料視されている。「ピジョンキッズ」は、暮らしに「あそび」を散りばめることで子どもの「やってみたい!」気持ちを引き出し、楽しく「できた!」を積み重ねていける商品を届ける未就学児向けの新ブランド。第1弾として、「魔法のあわあわボディソープ」及び「魔法のあわあわシャンプー」を来年2月9日に発売し、全国のベビー用品専門店や公式オンラインショップで販売する。 ■安藤・間 <1719> 1,785円 +27 円 (+1.5%) 11:30現在 安藤・間<1719>が反発している。18日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、ブラックロック・ジャパンと共同保有者による株式保有割合が5.23%と、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて需給思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は純投資としており、報告義務発生日は11月14日となっている。 ■サンマルク <3395> 2,548円 +33 円 (+1.3%) 11:30現在 サンマルクホールディングス<3395>は4日ぶりに反発している。18日の取引終了後に、29年3月期を最終年度とする中期経営計画の見直しを発表しており、好材料視されている。昨年11月及び12月に実施した牛カツ業態のM&Aにより、目標値としていた連結売上高800億円を進行年度において達成する見込みとなったことから見直しを実施。新たな数値目標として、売上高1000億円、のれん等償却前営業利益90億円を見込むとした。 ■セーフィー <4375> 830円 +10 円 (+1.2%) 11:30現在 セーフィー<4375>が5日ぶりに反発している。この日、クラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD」を運営するアンドパッド(東京都港区)と協業を開始したと発表しており、好材料視されている。セーフィーが提供するクラウドカメラ及び映像ソリューションと、アンドパッドが提供する、遠隔での現場管理やコミュニケーションの効率化を推進するクラウド型建設プロジェクト管理サービス「ANDPAD遠隔臨場」の連携により、現場の遠隔管理を推進するのが狙い。あわせて、建設業界の深刻な人手不足と生産性向上という課題解決に向け、業務効率化や品質向上、移動時間の削減に貢献するとしている。 ■トヨタ自動車 <7203> 3,062円 +33 円 (+1.1%) 11:30現在 トヨタ自動車<7203>は売り買い交錯の中も頑強な値動き。前日まで3日続落で5%を上回る下げとなっていたが、足もとでリバウンド期待の買いが優勢となっている。外国為替市場で急速に円安が進行しており、製造業の中でも為替感応度の高さで際立つ同社株にとっては追い風として意識されている。足もとドル・円相場は1ドル=155円台、ユーロ・円相場は1ユーロ=180円近辺の推移となっているが、同社の26年3月期通期想定為替レートはそれぞれ、1ドル=146円、1ユーロ=169円と想定よりも大幅に円安に傾いていることで、為替面からの収益メリットが見込まれる状況にある。また、同社は18日、米国で販売好調なハイブリッド車(HV)の現地生産強化に向け、米国内の5工場に総額9億1200万ドル、日本円にして約1400億円の投資を行うことを発表しており、これも株価の刺激材料となっているもようだ。 ■サワイGHD <4887> 1,895円 +20 円 (+1.1%) 11:30現在 サワイグループホールディングス<4887>が堅調。英シルチェスター・インターナショナル・インベスターズがサワイGHDの株式を買い増していたことが18日に明らかになり、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に提出された変更報告書によると、シルチェスターの保有割合は5.72%から6.83%に上昇した。報告義務発生日は14日。保有目的の項目には「増配、自己株式の買入の頻度または総量、金庫株消却その他資本政策の変更を要求することがある」と記載している。 ■リンナイ <5947> 3,763円 +39 円 (+1.1%) 11:30現在 リンナイ<5947>は4日ぶり反発。SMBC日興証券が18日付で目標株価を4150円から4200円へ引き上げた。投資評価は「2(中立)」を据え置いた。同証券によると、27年3月期からの新中期経営計画において安定した利益成長に加え、ROE10%超を目指して株主還元が強化されるかが注目点と指摘。電化対応を含む高付加価値製品の強化にも注目とした。 ■ALSOK <2331> 1,171.5円 +12 円 (+1.0%) 11:30現在 ALSOK<2331>は反発。SMBC日興証券が18日付で目標株価を1400円から1500円へ引き上げており、これが材料視されている。投資評価は最上位の「1(アウトパフォーム)」を継続した。同証券によると、26年3月期第2四半期は好決算で、収益性改善が想定以上のペースで進んでいると指摘。機械警備の価格改定は早ければ27年3月期中に実施されると予想している。 ■帝国電機製作所 <6333> 2,963円 +28 円 (+1.0%) 11:30現在 帝国電機製作所<6333>はしっかり。18日取引終了後、自己株式の取得を実施すると発表した。大株主の三菱電機モビリティが全保有株(128万6400株)を売却する意向を示したため。取得方法はTOB。TOB価格は1株2689円で買い付け予定数は130万株、買い付け期間は11月19日~12月17日。 ■アドバンテスト <6857> 19,235円 -25 円 (-0.1%) 11:30現在 アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連は売り買い交錯もやや売りに押される展開。前日の米国株市場ではAI関連株や半導体セクターに売り圧力の強い地合いとなり、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は2.3%安で4日続落と下値模索の動きを強めた。現地時間19日(日本時間20日早朝)に米画像処理半導体大手エヌビディアの25年8~10月期決算発表を控え、この内容を見極めたいとの思惑から見送りムードが強まった。東京市場でもこの流れが波及しているが、特にエヌビディアを主要顧客に抱えるアドテストや、生成AI市場にターゲットをおいた経営戦略に舵を切っているディスコなどは目先買いが入りにくいタイミングにある。 ■免疫生物研究所 <4570> 1,301円 +300 円 (+30.0%) ストップ高 11:30現在 免疫生物研究所<4570>が異色人気、値幅制限上限である300円高は1301円カイ気配に張り付いている。きょうで4日連続ストップ高となり、直近7営業日で株価は2.5倍化した。同社は今月12日に熊本大学、医薬基盤・健康・栄養研究所、CURED(熊本市)と出願していた「抗HIV抗体及びその製造方法」について、米国特許庁から特許査定の通知を受領したことを発表しており、これを契機に急速人気化した。同特許は親和性の高い完全ヒトモノクローナル抗体の物質特許で、日本、中国、香港、台湾で既に取得済みであったが、「米国の巨大マーケットで特許査定を受領したことの意義は大きい」(中堅証券アナリスト)という指摘がある。一方で、「HIV関連の特許については画期的とはいえ、まだ第一歩を踏み出した段階に過ぎず先は長い」(ネット証券アナリスト)という冷静な意見もあるが、株価は思惑先行のモメンタム相場に突入している。また、同社は業績面でも26年3月期上期(25年4~9月)決算は営業利益段階で前年同期比2.1倍化、とりわけ7~9月期では抗体関連事業の好調やコスト削減・生産性向上などの合理化効果の発現に伴い、同5.2倍化するなど利益拡大が加速している。株式需給面では信用買い残が積み上がっておらず、発行株数が900万株強の小型株ながら、大口の買い主体が観測されるなか前日までの直近2営業日で740万株以上の売買高をこなしていることは注目される。株式吸い上げによって市場に出回っている株式が品薄化していることも、人気に拍車をかける背景となっているもようだ。 ●ストップ高銘柄 Amazia <4424> 345円 +80 円 (+30.2%) ストップ高 11:30現在 グリーンモンスター <157A> 1,062円 +150 円 (+16.5%) ストップ高 11:30現在 など、3銘柄 ●ストップ安銘柄 なし 株探ニュース
