株価指数先物【寄り前】 戻り待ち狙いのショートショートが入りやすい
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大阪12月限ナイトセッション 日経225先物 49810 -460 (-0.91%) TOPIX先物 3322.5 -20.0 (-0.59%) シカゴ日経平均先物 49785 -485 (注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比) 17日の米国市場は、NYダウ、 S&P500、ナスダックの主要な株価指数が下落。米連邦準備理事会(FRB)のジェファーソン副議長が講演で、政策金利は中立的な水準に近づいていると述べた。追加利下げを慎重に進める必要があるとの認識を示すなど、FRB高官らの12月の利下げに慎重な発言が相次いでいることが投資家心理の重荷になった。エヌビディアの決算を19日に控え、ハイテク株を中心に持ち高調整の売りが出やすく、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)の下落率は1.5%となった。 NYダウ構成銘柄では、ジョンソン・エンド・ジョンソン 、アムジェン 、ウォルマート の3銘柄のみが上昇。一方で、アメリカン・エキスプレス 、IBM 、セールスフォース 、ナイキ 、ゴールドマン・サックス・グループ 、エヌビディアの弱さが目立っている。 シカゴ日経平均先物(12月限)の清算値は、大阪比485円安の4万9785円だった。日経225先物(12月限)のナイトセッションは、日中比50円高の5万0320円で始まった。直後につけた5万0510円を高値に軟化し、米国市場の取引開始直後には5万円まで売られた。その後は25日移動平均線(5万0030円)が支持線として意識されるなかで、5万円~5万0460円辺りで保ち合いを継続。 終盤にかけてレンジを下抜けるとショートが強まり、4万9500円まで下げ幅を広げる場面もみられた。引け間際にショートカバーが入る形でやや下げ幅を縮めたが、4万9810円と5万円の大台を割り込んでナイトセッションの取引を終えた。 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まりそうだ。25日線を割り込んで終えたことで、5万円が心理的な抵抗線として意識される可能性があり、同線での攻防となりそうである。日中関係の悪化による不透明感から積極的なロングが手控えられる半面、戻り待ち狙いのショートを仕掛けてくる動きが強まりそうである。 日経225先物は9月3日に4万1500円まで売られて25日線を割り込んだが、翌4日にはAI(人工知能)関連株への物色が再燃する形で同線を突破し、その後も強いトレンドを続けていた。しかし、今回はAI関連株の過熱感が警戒されるなかで持ち高調整の売りに向かわせている。エヌビディアの決算待ちの面はあるが、全株売却したソフトバンクグループ<9984>[東証P]のほか、一部のヘッジファンドでも保有株の売却が伝えられており、ポジティブな決算内容であったとしてもインパクトは限られそうだ。 そのため、戻り待ち狙いのショートが優勢になりやすく、ボリンジャーバンドの-1σ(4万8660円)と25日線とのレンジに移行する可能性が高そうである。週足でも+1σ(5万0180円)を割り込んでの推移をみせているため、オプション権利行使価格の4万9000円から5万0500円辺りのレンジを想定する。エヌビディアの決算を控えて、ヘッジ対応のショートも意識されそうである。 17日の米VIX指数は22.38(14日は19.83)に上昇した。19.54に低下する場面もみられたが、200日線(19.50)が支持線として機能する形で切り返している。一時23.44まで上昇する場面もみられており、ややリスク回避に傾きやすいだろう。 昨日のNT倍率は先物中心限月で15.03倍に上昇した。一時14.94倍まで下げており、-1σ(14.99倍)を下回る場面もみられた。その後はNTショートを巻き戻す動きに向かわせているが、リバランス中心であり、-1σ水準での攻防が意識されそうだ。 株探ニュース
