前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

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材料

■Aiロボ <247A>  1,489円 (-400円、-21.2%) ストップ安

 Aiロボティクス <247A> [東証G]がストップ安。前週末14日取引終了後、上期(4-9月)単独決算を発表。売上高は105億4200万円(前年同期比66.4%増)、営業利益は7億100万円(同41.7%減)だった。大幅減益で着地しており、これが売り材料視された。会員数や導入店舗数が伸びた一方、新商品・ブランドに関するプロモーションやCM関連の先行費用が利益面で重荷となった。会社側では売上高、営業利益とも「計画通りに進捗」としている。通期の増収増益見通しは据え置いた。

■CKD <6407>  2,652円 (-413円、-13.5%)

 東証プライムの下落率5位。CKD <6407> [東証P]が5日続急落。前週末14日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を1560億円から1510億円(前期比3.0%減)へ、営業利益を190億円から166億円(同12.7%減)へ下方修正すると発表した。配当予想も80円から67円(前期80円)に減額しており、嫌気した売りが優勢となった。半導体関連機器の需要が下期から拡大することを予想していたものの、足もとで需要回復の動きが緩やかなことから、この影響を織り込んだ。本格的な回復は来年度以降になると見込むという。あわせて株主優待制度の変更を発表し、100株以上500株未満を保有する株主への優待内容を拡充した。

■タウンズ <197A>  497円 (-72円、-12.7%)

 タウンズ <197A> [東証S]が3日続急落。同社は11月14日大引け後(15:30)に決算を発表、26年6月期第1四半期(7-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比86.5%減の5億円に大きく落ち込み、通期計画の81.4億円に対する進捗率は6.2%にとどまり、さらに前年同期の45.7%も下回ったことで嫌気されたようだ。同時に、今期の上期配当を従来計画の6円→14円(前年同期は6円)に大幅増額した。

■三越伊勢丹 <3099>  2,333.5円 (-297.5円、-11.3%)

 東証プライムの下落率9位。三越伊勢丹ホールディングス <3099> [東証P]が4日ぶりに急反落。同社のほか、ロイヤルホテル <9713> [東証S]や共立メンテナンス <9616> [東証P]、寿スピリッツ <2222> が急落、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> [東証P]が大幅安となるなど、インバウンド関連株への売り圧力が高まった。中国外務省が前週末14日、中国国民に対して日本への渡航を控えるよう、注意喚起を行った。高市早苗首相による台湾有事を巡る発言を受けた報復措置とみられている。中国からの訪日客数が減少し、インバウンド消費に悪影響をもたらすとの見方が広がった。サンリオ <8136> [東証P]や資生堂 <4911> [東証P]も大きく値を下げたほか、日本航空 <9201> [東証P]やANAホールディングス <9202> [東証P]が安かった。

■プレミアG <7199>  1,736円 (-218円、-11.2%)

 東証プライムの下落率10位。プレミアグループ <7199> [東証P]が続急落。同社は11月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比6.6%減の25.8億円に減り、通期計画の61億円に対する進捗率は42.4%にとどまり、5年平均の54.4%も下回ったことで嫌気されたようだ。

■オロ <3983>  2,058円 (-256円、-11.1%)

 オロ <3983> [東証P]が3日続急落。同社は11月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表、25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終利益は前年同期比10.6%減の12.3億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の20.9億円→16.7億円(前期は20.7億円)に20.4%下方修正し、一転して19.4%減益見通しとなったことで嫌気されたようだ。

■海帆 <3133>  578円 (-68円、-10.5%) 一時ストップ安

 海帆 <3133> [東証G]が続急落、一時ストップ安となった。前週末14日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想を未定に修正したことが嫌気された。ネパール水力発電事業に関して、完全撤退も視野に入れた事業の停止(再検討)をすることを決定。今後の進捗が不透明なことから、現段階では業績予想の合理的な算定が困難であるためとしている。また、同時に発表した9月中間期決算が、売上高16億1500万円(前年同期比22.0%増)となった一方、営業損益が5億7000万円の赤字(前年同期1億9900万円の赤字)、最終損益が40億1400万円の赤字(同2億4600万円の赤字)となり、赤字幅が拡大して着地したことも嫌気された。再生可能エネルギー事業の伸長やメディカル事業における24年8月に行ったM&A効果などで売上高は増収となったものの、Kaihan MedicalやNEPAL HYDRO POWER HOLDINGSにおける減損損失を計上したことなどが響いた。

■サイバー <4751>  1,394.5円 (-161円、-10.4%)

 サイバーエージェント <4751> [東証P]が3日続急落。同社は11月14日大引け後(15:30)に決算を発表、25年9月期の連結経常利益は前の期比80.6%増の717億円に拡大したが、26年9月期は500億~600億円となり中央値での前期比は23.3%減となる見通しとなったことで嫌気されたようだ。

■KPPGHD <9274>  711円 (-69円、-8.9%)

 KPPグループホールディングス <9274> [東証P]が続急落。同社は11月14日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比55.7%減の19.7億円に大きく落ち込んだ。併せて、通期の同利益を従来予想の95億円→55億円(前期は97.1億円)に42.1%下方修正し、減益率が2.2%減→43.4%減に拡大する見通しとなったことで嫌気されたようだ。

※17日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

株探ニュース

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