話題株ピックアップ【夕刊】(3):ラクス、Aiロボ、CKD
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■ラクス <3923> 1,260円 +26.5 円 (+2.2%) 本日終値 ラクス<3923>が3日ぶりに反発。前週末14日の取引終了後に26年3月期の連結業績予想について、売上高を594億円から600億円(前期比22.7%増)へ、営業利益を150億円から160億円(同57.0%増)へ、純利益を116億9000万円から121億円(同51.2%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を3円25銭から3円40銭へ引き上げたことが好感された。楽楽精算や楽楽勤怠の好調でクラウド事業が足もとで計画を上振れて進捗していることに加えて、エンジニアが順調に稼働しIT人材事業が堅調に推移していることが要因。また、費用対効果を重視した支出の精査を行っていることも寄与する。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高287億8100万円(前年同期比25.1%増)、営業利益77億800万円(同65.4%増)、純利益63億1100万円(同73.8%増)だった。また、プラスアルファ・コンサルティング<4071>と資本・業務提携を締結したと発表しており、これも好材料視されている。ラクスがPAコンサル株式の4.09%を取得するほか、ラクスは「タレントパレット」のOEM製品である「楽楽人事労務」(仮称)を開発し、26年1月以降に提供を開始する。 ■Aiロボティクス <247A> 1,489円 -400 円 (-21.2%) ストップ安 本日終値 Aiロボティクス<247A>はストップ安。前週末14日取引終了後、上期(4~9月)単独決算を発表。売上高は105億4200万円(前年同期比66.4%増)、営業利益は7億100万円(同41.7%減)だった。大幅減益で着地しており、これが売り材料視された。会員数や導入店舗数が伸びた一方、新商品・ブランドに関するプロモーションやCM関連の先行費用が利益面で重荷となった。会社側では売上高、営業利益とも「計画通りに進捗」としている。通期の増収増益見通しは据え置いた。 ■CKD <6407> 2,652円 -413 円 (-13.5%) 本日終値 東証プライム 下落率5位 CKD<6407>は急落。前週末14日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を1560億円から1510億円(前期比3.0%減)へ、営業利益を190億円から166億円(同12.7%減)へ下方修正すると発表した。配当予想も80円から67円(前期80円)に減額しており、嫌気した売りが優勢となった。半導体関連機器の需要が下期から拡大することを予想していたものの、足もとで需要回復の動きが緩やかなことから、この影響を織り込んだ。本格的な回復は来年度以降になると見込むという。あわせて株主優待制度の変更を発表し、100株以上500株未満を保有する株主への優待内容を拡充した。 ■タウンズ <197A> 497円 -72 円 (-12.7%) 本日終値 14日に決算を発表。「7-9月期(1Q)経常は87%減益で着地、上期配当を8円増額修正」が嫌気された。 タウンズ <197A> [東証S] が11月14日大引け後(15:30)に決算を発表。26年6月期第1四半期(7-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比86.5%減の5億円に大きく落ち込み、通期計画の81.4億円に対する進捗率は6.2%にとどまり、さらに前年同期の45.7%も下回った。同時に、今期の上期配当を従来計画の6円→14円(前年同期は6円)に大幅増額した。 ■三越伊勢丹 <3099> 2,333.5円 -297.5 円 (-11.3%) 本日終値 東証プライム 下落率9位 三越伊勢丹ホールディングス<3099>やパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>が急落。ロイヤルホテル<9713>や共立メンテナンス<9616>、寿スピリッツ<2222>が大幅安となるなど、インバウンド関連株への売り圧力が高まった。中国外務省が前週末14日、中国国民に対して日本への渡航を控えるよう、注意喚起を行った。高市早苗首相による台湾有事を巡る発言を受けた報復措置とみられている。中国からの訪日客数が減少し、インバウンド消費に悪影響をもたらすとの見方が広がった。サンリオ<8136>や資生堂<4911>も大きく値を下げたほか、日本航空<9201>やANAホールディングス<9202>が安い。 ■プレミアグループ <7199> 1,736円 -218 円 (-11.2%) 本日終値 東証プライム 下落率10位 14日に決算を発表。「上期最終が7%減益で着地・7-9月期も8%減益」が嫌気された。 プレミアグループ <7199> [東証P] が11月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比6.6%減の25.8億円に減り、通期計画の61億円に対する進捗率は42.4%にとどまり、5年平均の54.4%も下回った。 ■オロ <3983> 2,058円 -256 円 (-11.1%) 本日終値 14日に決算を発表。「今期最終を一転19%減益に下方修正」が嫌気された。 オロ <3983> [東証P] が11月14日大引け後(15:30)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結最終利益は前年同期比10.6%減の12.3億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の20.9億円→16.7億円(前期は20.7億円)に20.4%下方修正し、一転して19.4%減益見通しとなった。 ■海帆 <3133> 578円 -68 円 (-10.5%) 一時ストップ安 本日終値 海帆<3133>が一時ストップ安。前週末14日の取引終了後、26年3月期の連結業績予想を未定に修正したことが嫌気された。ネパール水力発電事業に関して、完全撤退も視野に入れた事業の停止(再検討)をすることを決定。今後の進捗が不透明なことから、現段階では業績予想の合理的な算定が困難であるためとしている。また、同時に発表した9月中間期決算が、売上高16億1500万円(前年同期比22.0%増)となった一方、営業損益が5億7000万円の赤字(前年同期1億9900万円の赤字)、最終損益が40億1400万円の赤字(同2億4600万円の赤字)となり、赤字幅が拡大して着地したことも嫌気されている。再生可能エネルギー事業の伸長やメディカル事業における24年8月に行ったM&A効果などで売上高は増収となったものの、Kaihan MedicalやNEPAL HYDRO POWER HOLDINGSにおける減損損失を計上したことなどが響いた。 ■サイバーエージェント <4751> 1,394.5円 -161 円 (-10.4%) 本日終値 14日に決算を発表。「今期経常は500億~600億円、2円増配へ」が嫌気された。 サイバーエージェント <4751> [東証P] が11月14日大引け後(15:30)に決算を発表。25年9月期の連結経常利益は前の期比80.6%増の717億円に拡大したが、26年9月期は500億~600億円となり中央値での前期比は23.3%減となる見通しとなった。 ■KPPGHD <9274> 711円 -69 円 (-8.9%) 本日終値 14日に決算を発表。「今期経常を42%下方修正」が嫌気された。 KPPグループホールディングス <9274> [東証P] が11月14日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比55.7%減の19.7億円に大きく落ち込んだ。併せて、通期の同利益を従来予想の95億円→55億円(前期は97.1億円)に42.1%下方修正し、減益率が2.2%減→43.4%減に拡大する見通しとなった。 ■PRISMバ <206A> 201円 +50 円 (+33.1%) ストップ高 本日終値 PRISM BioLab<206A>が高い。同社は前週末14日の取引終了後、小野薬品工業<4528>との創薬提携において初回マイルストーンを達成し、一時金を受領することが確定したと発表。これを材料視した買いが入った。PRISMバはタンパク質/タンパク質間相互作用を標的とした同社独自の低分子によるペプチド模倣技術を用いて、小野薬が提案する創薬標的に対して両社共同で臨床候補化合物を創製する共同研究プロジェクトを展開。マイルストーンの達成により、PRISMバは一時金及び研究開発費を小野薬から受領する。具体的な金額については契約上非開示とするが、総額は25年9月期売上高の80%に相当する規模という。PRISMバは25年9月期の単独決算も発表。売上高は前の期比2.2倍の6億7700万円、最終損益は8億3300万円の赤字(前の期は10億4900万円の赤字)だった。26年9月期の業績予想については現時点で合理的な算定ができないとして開示していない。 ■ラックランド <9612> 1,495円 +300 円 (+25.1%) ストップ高 本日終値 ラックランド<9612>はストップ高。前週末14日の取引終了後、25年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算の発表にあわせて、通期業績予想を上方修正した。売上高予想を480億8200万円から555億3300万円(前期比16.5%増)、営業利益予想を17億3700万円から37億3700万円(同16.0倍)、未定としていた最終損益予想を23億2700万円の黒字(前期は4億7900万円の赤字)とした。同時に3期ぶりの復配計画も開示し、期末一括配当予想は20円とする。大幅な増収増益となる見通しと株主還元姿勢を評価した買いが流入している。下期の受注環境が引き続き堅調に推移する見込み。当時の社長らに対する損害賠償請求について現在も手続きは継続中であり、今期末までに請求が決了する可能性は低いと判断。その影響について業績予想に含めないこととし、最終損益見通しを公表した。 ■電気興業 <6706> 2,395円 +400 円 (+20.1%) ストップ高 本日終値 電気興業<6706>は大幅続伸。前週末14日の取引終了後、26年3月期第2四半期(4~9月)の連結決算を発表した。売上高が149億1400万円(前年同期比13.8%増)、最終損益が1億4300万円の黒字(前年同期は4億5400万円の赤字)だった。同時に自社株100万株(消却前の自己株式を除く発行済み株式総数の11.38%)の消却を開示した。損益の改善と、市場への株式の再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したとの見方が買いを引き寄せている。主力の電気通信関連事業で固定無線関連分野における防災行政無線の需要回復や防衛関連分野における防衛費予算の増額に伴う需要増加などを受け、成長事業セグメントにおける需要の取り込みを進めたほか、生産性の向上や固定費の削減なども積極的に行った。自社株の消却については11月28日に実施する。消却後の発行済み株式総数は990万株になる。 ●ストップ高銘柄 免疫生物研究所 <4570> 851円 +150 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値 シリウスビジョン <6276> 473円 +80 円 (+20.4%) ストップ高 本日終値 など、16銘柄 ●ストップ安銘柄 フルッタフルッタ <2586> 137円 -50 円 (-26.7%) ストップ安 本日終値 インバPF <5587> 838円 -300 円 (-26.4%) ストップ安 本日終値 アドバネクス <5998> 1,425円 -400 円 (-21.9%) ストップ安 本日終値 GVA TECH <298A> 604円 -150 円 (-19.9%) ストップ安 本日終値 ネットプロ <7383> 631円 -150 円 (-19.2%) ストップ安 本日終値 など、9銘柄 株探ニュース
