話題株ピックアップ【夕刊】(1):ブシロード、サンコール、オープンH
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■ブシロード <7803> 368円 +80 円 (+27.8%) ストップ高 本日終値 ブシロード<7803>はストップ高。前週末14日取引終了後、第1四半期(7~9月)連結決算を発表。売上高は137億6600万円(前年同期比12.2%増)、最終利益は16億6300万円(前年同期5900万円)となった。最終利益の通期計画(27億円)に対する進捗率は約62%と高く、これがサプライズとなる形で買いを呼び込んだ。トレーディングカードゲームやライブエンタメ、マーチャンダイジング(MD)が順調に進捗。デジタルゲームは軟調に推移したものの、大型タイトルの発売と開発費の減少により前年同期比では増収増益となった。為替差益の計上や、前年同期に為替差損を計上した反動も寄与した。なお、通期の減収減益見通しは据え置いている。 ■サンコール <5985> 1,355円 +292 円 (+27.5%) 一時ストップ高 本日終値 サンコール<5985>が急反騰し実質上場来高値を更新した。前週末14日の取引終了後に26年3月期の連結業績予想について、売上高を500億円から505億円(前期比21.0%減)へ、営業利益を47億円から58億円(同68.5%増)へ、最終利益を36億円から45億円(前期7億6900万円の赤字)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を10円へ引き上げ年間配当を15円(前期無配)としたことが好感された。HDD用サスペンション事業の撤退に伴い全体で売上高は減少を見込むものの、足もとで通信関連のデータセンター向け需要が好調で電子情報通信分野の収益性が高水準を維持することに加えて、既存自動車分野の利益率改善が業績を押し上げる。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高272億8100万円(前年同期比9.9%減)、営業利益40億6600万円(同150.6倍)、最終利益33億9500万円(前年同期10億6800万円の赤字)だった。 ■オープンハウスグループ <3288> 8,969円 +982 円 (+12.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位 オープンハウスグループ<3288>がマドを開けて急反発し、上場来高値を更新した。前週末14日の取引終了後、25年9月期の連結決算発表にあわせ、26年9月期の業績予想を開示し、今期の売上高予想は前期比11.1%増の1兆4850億円、最終利益予想は同11.3%増の1120億円とした。前期に続き過去最高益を更新する計画。更に取得総数500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の4.44%)、取得総額250億円を上限とする自社株買いの実施と増配計画も発表しており、これらを好感した買いが入ったようだ。年間配当予想は同10円増配の188円とした。自社株の取得期間は17日から26年9月30日を予定。取得した全株式を同年10月30日に消却する。今期は戸建関連事業やマンション事業、収益不動産事業などで増収増益を目指す。25年9月期の売上高は前の期比3.1%増の1兆3364億6800万円、最終利益は同8.3%増の1006億7000万円だった。 ■メドレー <4480> 2,555円 +278 円 (+12.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位 14日に発表した「4.8%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。 発行済み株式数(自社株を除く)の4.8%にあたる150万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月17日から26年3月31日まで。 ■堀場製作所 <6856> 14,630円 +1,590 円 (+12.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率8位 14日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常は10%増益で着地」が好感された。 堀場製作所 <6856> [東証P] が11月14日大引け後(15:30)に決算を発表。25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比10.5%増の343億円に伸び、通期計画の520億円に対する進捗率は5年平均の60.6%を上回る66.1%に達した。 ■朝日インテック <7747> 2,680円 +285 円 (+11.9%) 本日終値 東証プライム 上昇率9位 朝日インテック<7747>は大幅高で4連騰。前週末14日の取引終了後、26年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算を発表した。売上高は360億5800万円(前年同期比15.6%増)、営業利益が130億3500万円(同34.0%増)だったとしており、好業績を評価した買いが集まった。主に血管内治療に使うガイドワイヤー・カテーテル製品を開発・製造するメディカル事業、医療機器及び産業機器分野の部材を開発するデバイス事業ともに大幅な増収増益になった。米国関税については現地子会社での安全在庫による対応により、影響は少なかったという。 ■バイセル <7685> 3,760円 +390 円 (+11.6%) 本日終値 BuySell Technologies<7685>が続急伸。前週末14日の取引終了後に25年12月期の連結業績予想について、営業利益を85億円から90億円(前期比90.1%増)へ、純利益を49億円から52億円(同2.2倍)へ上方修正したことが好感された。売上高は1000億円(同66.7%増)の従来見通しを据え置いたものの、グループ出張訪問買取事業及びグループ店舗買取事業ともに買い取り・販売が好調に推移したことに加えて、今期からバイセル単体で運用を開始した新人事制度の効果発現による粗利単価の向上や離職率の低減による採用・教育費の効率化が進んでいることなどが利益を押し上げる。なお、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高736億3500万円(前年同期比66.6%増)、営業利益75億1400万円(同2.0倍)、純利益43億2100万円(同2.4倍)だった。 ■キオクシア <285A> 11,165円 +1,140 円 (+11.4%) 本日終値 キオクシアホールディングス<285A>が切り返し急。同社が13日の取引終了後に発表した26年3月期第2四半期(7~9月)の連結決算は、売上高が4483億円(前年同期比6.8%減)、最終利益が407億円(同61.7%減)と減収・大幅な最終減益となった。これを受け前週末14日のキオクシア株はストップ安に売られ1万円の大台を一気に割り込んだ。市場の高い期待値に7~9月期の実績が届かなかったことが背景にある。ただし減益の一因となったのが一過性の費用であり、データセンター向けストレージの中期的な需要拡大シナリオ自体は不変との見方は多く、週明け17日の同社株には一転して押し目待ちの資金が大量に流入する格好となり、1万円を上回る価格帯に戻している。 ■片倉工業 <3001> 3,060円 +306 円 (+11.1%) 本日終値 14日に決算を発表。「7-9月期(3Q)経常は59%増益、今期配当を10円増額修正」が好感された。 片倉工業 <3001> [東証S] が11月14日大引け後(16:00)に決算を発表。25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比42.4%増の57.3億円に拡大し、通期計画の60億円に対する進捗率は95.6%に達し、5年平均の77.0%も上回った。同時に、期末一括配当を従来計画の50円→60円(前期は50円)に増額修正した。 株探ニュース
