<動意株・17日>(大引け)=AIストーム、バイセル、安永など

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材料

 AIストーム<3719.T>=上値指向加速で6連騰。14日午後の取引時間中に発表した25年12月期業績予想の上方修正が引き続き手掛かり材料となっているほか、この日は再生可能エネルギー領域で新事業を開始すると発表しており、好材料視されている。新事業は、国内外で評価の高い主要メーカーの太陽光発電設備及び蓄電設備を中心に、発電事業者・EPC・デベロッパーに対し、設備導入から運用支援までを包括的にサポートするというもの。従来の資材卸売にとどまらず、顧客ビジネス全体の生産性を高める「協業支援型モデル」を採用し、経験とスピードを武器に発電事業の上流から下流までをワンストップで支援し、業界全体のサプライチェーンを再設計する。

 BuySell Technologies<7685.T>=上げ足強め年初来高値にらむ。前週末14日の取引終了後に25年12月期の連結業績予想について、営業利益を85億円から90億円(前期比90.1%増)へ、純利益を49億円から52億円(同2.2倍)へ上方修正したことが好感されている。売上高は1000億円(同66.7%増)の従来見通しを据え置いたものの、グループ出張訪問買取事業及びグループ店舗買取事業ともに買い取り・販売が好調に推移したことに加えて、今期からバイセル単体で運用を開始した新人事制度の効果発現による粗利単価の向上や離職率の低減による採用・教育費の効率化が進んでいることなどが利益を押し上げる。なお、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高736億3500万円(前年同期比66.6%増)、営業利益75億1400万円(同2.0倍)、純利益43億2100万円(同2.4倍)だった。

 安永<7271.T>=ストップ高で一気に年初来高値を更新。同社は前週末14日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。これにあわせ26年3月期の業績・配当予想を増額修正しており、材料視された。今期の売上高予想は従来の見通しから6億円増額して333億円(前期比5.8%増)、最終利益予想は3億円増額して10億円(同34.7%増)に引き上げた。最終利益は減益予想から一転して増益を計画する。また、期末配当予想を2円増額して7円とした。年間配当予想は14円(前期比1円増配)となる。国内や北米市場向けでエンジン部品事業での需要が想定を上回る見込みとなった。一部顧客の投資計画の見直しにより、低稼働となっていた生産設備の投資回収のメドがついたことも採算性を向上させる。9月中間期は売上高が163億2400万円(前年同期比11.1%増)、最終利益が5億9800万円(同10倍)だった。

 櫻島埠頭<9353.T>=商いを膨らませ急上昇。5日移動平均線を離れ25日移動平均線との上方カイ離を解消する展開。早晩5日・25日線のゴールデンクロスが予想されるなか、買い意欲が活発化している。大阪港を拠点に港湾運送や倉庫事業などを展開し、石炭・コークスなど輸入燃料の受け入れや保管、需要家納入を行うが、ばら積み・液体貨物の輸送で実績が高い。今後、日本維新の会が掲げる「副首都構想」のシナリオ進展に伴い、「同社が有する含み資産拡大への思惑が増幅されている」(中堅証券ストラテジスト)とするが、これを抜きにしても、現在のPBRは会社解散価値の半分である0.5倍前後とイレギュラーに近い水準であり株価訂正高余地が大きい。高市政権が17の戦略分野として重点投資の対象に掲げる「港湾ロジスティクス」は文字通り同社のテリトリーであり、国策を背景に活躍機会が高まるとの見方も追い風となっている。

 ブシロード<7803.T>=物色の矛先向かいストップ高。前週末14日取引終了後、第1四半期(7~9月)連結決算を発表。売上高は137億6600万円(前年同期比12.2%増)、最終利益は16億6300万円(前年同期5900万円)となった。最終利益の通期計画(27億円)に対する進捗率は約62%と高く、これがサプライズとなる形で買いを呼び込んでいる。トレーディングカードゲームやライブエンタメ、マーチャンダイジング(MD)が順調に進捗。デジタルゲームは軟調に推移したものの、大型タイトルの発売と開発費の減少により前年同期比では増収増益となった。為替差益の計上や、前年同期に為替差損を計上した反動も寄与した。なお、通期の減収減益見通しは据え置いている。

 NITTOKU<6145.T>=急反発で新高値。精密FAのトップメーカーでコイル用自動巻線機では世界シェア首位に位置している。電子デバイスや自動車、家電、精密機器向けなど幅広い業界を対象にコイル巻線機及び周辺機器を販売し、高水準の需要を獲得している。米国向けを中心に海外売り上げが好調に推移したほか、利益率の改善も寄与しており、前週末14日取引終了後に26年3月期業績予想の修正を発表した。営業利益は従来予想の33億円から40億円(前期比3.6倍)に大幅増額し、24年3月期の過去最高利益に肉薄する見通しとなった。加えて、今期の年間配当の上乗せも発表、従来計画の50円から10円上方修正し60円(前期実績は42円)とする。これに伴い配当利回りは前週末終値換算で2.5%強に達する。これらをポジティブ視した買いを誘導している。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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