前週末14日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―
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■コレックHD <6578> 357円 (+80円、+28.9%) ストップ高 コレックホールディングス <6578> [東証S]がストップ高。同社は13日の取引終了後、株主優待制度の導入を発表。これを材料視した買いが入った。毎年8月末日と2月末日時点で100株以上を保有する株主を対象に、QUOカードをそれぞれ1000円分、年間合計2000円分贈呈する。 ■THECOO <4255> 1,461円 (+300円、+25.8%) ストップ高 THECOO <4255> [東証G]がストップ高。同社は13日取引終了後、25年12月期通期の単独業績予想を修正。営業損益の見通しは従来の7500万円の黒字から1億7000万円の黒字(前期は6800万円の赤字)に引き上げた。ファンビジネスプラットフォーム事業で、販売に占める利益率の高いサービスの比率が高まったことに加え、ファンビジネスプラットフォーム事業及びデジタルマーケティング事業における継続的な原価コントロールが寄与した。なお、売上高予想については47億6000万円(前期比9.9%増)とする従来予想を据え置いた。 ■精工技研 <6834> 13,620円 (+2,500円、+22.5%) 精工技研 <6834> [東証S]が4日続急騰。光関連の通信部材や製造機器を手掛けるが、データセンター増設需要などを背景に光通信用コネクターや検査装置などへの引き合いが活発で業績は会社側想定を大きく上回る絶好調に推移している。そうしたなか、13日取引終了後に同社は26年3月期業績予想の修正を発表しており、営業利益は従来予想の30億円から49億円(前期比74%増)に大幅増額した。これが株価を強く刺激する格好となった。また、好業績を背景に株主還元も強化、今期の年間配当を従来計画の75円に5円上乗せした80円とすることも併せて発表した。前期実績からは15円の増配となり、これも物色人気を助長した。 ■丸運 <9067> 855円 (+150円、+21.3%) ストップ高 丸運 <9067> [東証S]がストップ高。13日取引終了後、センコーグループホールディングス <9069> [東証P]から非公開化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格は1株949円。これにサヤ寄せする格好となっていた。来年1月下旬ごろの買い付け開始を予定している。買い付け予定数は1761万3808株(下限320万400株、上限設定なし)。TOB成立後に丸運株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は13日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。なお、丸運の大株主であるJX金属 <5016> [東証P]はこのTOBには応募せず、株主として残る。 ■ワクー <4937> 1,766円 (+300円、+20.5%) ストップ高 Waqoo <4937> [東証G]がストップ高。同社は13日の取引終了後、「湘南美容クリニック」を運営するSBCメディカル・グループ・ホールディングスの日本法人がWaqooに対し、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。買付価格は1株1900円で、Waqooの株価はこれにサヤ寄せする動きをみせた。Waqooの上場は維持する予定。買付予定数の下限は設定せず、上限は57万5000株とし、連結子会社化を目指す。買付期間は14日から12月12日まで。SBCメディカルグループはAGAや整形外科などの臨床領域で、新たな治療法や独自サービスの拡充を進め、競争力の強化につなげる方針。WaqooはTOBに対し賛同の意見を表明した。同時にWaqooは筆頭株主の相川佳之氏が保有する全株式98万9802株について、市場外での相対取引によりSBCメディカルグループに1株1445円で売却する予定だと公表している。更にWaqooは25年9月期の連結決算を開示。売上高は前の期比0.9%増の19億6000万円、経常利益は同2.7倍の1億5200万円となった。26年9月期は売上高で前期比19.6%増の23億4500万円、経常利益で同93.5%増の2億9400万円を見込む。 ■GMO-PG <3769> 9,944円 (+1,420円、+16.7%) 一時ストップ高 東証プライムの上昇率2位。GMOペイメントゲートウェイ <3769> [東証P]が急反騰、一時ストップ高となった。13日の取引終了後、25年9月期の連結決算の発表にあわせて、今期の通期業績予想を開示した。売上高予想は932億3500万円(前期比13.0%増)、営業利益予想は376億3900万円(同20.1%増)、最終利益予想は234億600万円(同7.2%増)とした。営業利益は過去最高益を連続で更新する見通し。期末一括配当予想は前期比26円増の170円を見込む。業況と株主還元姿勢を好感した買いが流入した。主な事業領域である消費者向けEC市場について大きな拡大余地を見込むなか、大手や成長性がある加盟店の開拓、案件の大型化などを進めていく。 ■伊藤忠食 <2692> 10,800円 (+1,500円、+16.1%) ストップ高 東証プライムの上昇率3位。伊藤忠食品 <2692> [東証P]がストップ高。米ブルームバーグ通信は14日、「米アクティビストファンドのサファイアテラ・キャピタルが、伊藤忠商事の上場子会社である伊藤忠食品の取締役会に、非公開化による親子上場の解消を求める書簡を送付した」と報じた。伊藤忠商事 <8001> [東証P]のTOB(株式公開買い付け)による親子上場の解消が「最も合理的」で、TOB価格は1株1万4000円程度が適切と主張している、とも伝えており、材料視した買いが入った。伊藤忠食株式の前営業日13日の終値は9300円だった。 ■TOPPAN <7911> 4,244円 (+521円、+14.0%) 東証プライムの上昇率4位。TOPPANホールディングス <7911> [東証P]が急反騰。同社は13日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正した。売上高と営業・経常利益の見通しを引き下げた一方、最終利益予想は従来の見通しを50億円上回る700億円(前期比22.3%減)と、市場の期待値を上回る水準へ引き上げられ、買いを誘う格好となった。コミュニケーションメディアの市場縮小が想定以上に進んだことや、パッケージ事業で新規に連結したTFP事業の立ち上げ一時費用の増加、米国の食品市場の需要減、ToFセンサーの拡販時期の遅れなどが収益押し下げ要因となる半面、構造改革費用の見直しや投資有価証券売却益を踏まえ、最終利益予想を増額した。9月中間期の売上高は8636億1900万円(前年同期比4.3%増)、最終利益は298億9000万円(同9.2%減)だった。 ■岩手銀 <8345> 4,750円 (+500円、+11.8%) 東証プライムの上昇率7位。岩手銀行 <8345> [東証P]が5日続急騰。14日午後2時ごろ、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表した。経常収益が319億8400万円(前年同期比34.7%増)、最終利益が43億5800万円(同39.5%増)だった。同時に株主還元方針の変更を開示しており、今後は累進的配当を導入し、配当性向は40%以上(変更前は30%を目安)とする。年間配当予想は中間・期末各67円50銭の年135円から中間・期末各96円の年192円(前期は125円)に増額した。業況と株主還元姿勢を評価した買いが集まった。9月中間期は貸出金利息や有価証券利息配当金など資金運用収益が増加した。 ■西鉄 <9031> 2,509.5円 (+262円、+11.7%) 東証プライムの上昇率8位。西日本鉄道 <9031> [東証P]が急反騰。9月下旬以来、およそ1ヵ月半ぶりに年初来高値を更新した。13日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を4700億円から4765億円(前期比7.4%増)へ、純利益を212億円から250億円(同20.1%増)へ上方修正すると発表した。新規連結効果や不動産業における住宅事業での粗利増加、投資有価証券売却益の増加などが寄与する見通し。配当予想も40円から50円(前期40円)に増額した。これを好感した買いが集まった。 ■東建物 <8804> 3,305円 (+311円、+10.4%) 東京建物 <8804> [東証P]が9日続急騰。同社は11月13日大引け後(15:30)に決算を発表、25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比22.4%減の414億円に減った。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の97円→103円(前期は95円)に増額修正しており、好感されたようだ。 ■メニコン <7780> 1,349円 (+124円、+10.1%) 東証プライムの上昇率10位。メニコン <7780> [東証P]が3日ぶり急反騰。14日午後2時ごろに発表した9月中間期連結決算は、売上高614億8000万円(前年同期比1.5%増)、営業利益51億6800万円(同5.8%減)、純利益31億5300万円(同12.9%減)となったものの、7-9月期では営業利益が同14.3%増と2ケタ増となっており、直近四半期の業績好転を好感した買いが入った。増産や国内での新製品導入による供給量増加が起因し、グローバルで1DAY製品の販売が拡大。6月に価格改定を行ったことも寄与した。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高1250億円(前期比2.9%増)、営業利益102億円(同1.9%増)、純利益58億円(同3.6%増)の従来見通しを据え置いた。 ■北里 <368A> 1,520円 (+138円、+10.0%) 北里コーポレーション <368A> [東証P]が続急伸。同社は11月13日大引け後(17:00)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比4.9%増の27.2億円に伸び、通期計画の52.6億円に対する進捗率は51.8%に達し、さらに前年同期の45.1%も上回ったことが好感されたようだ。 ■東レ <3402> 1,039円 (+89円、+9.4%) 東レ <3402> [東証P]が急反発。14日午後1時ごろに上限を6300万株(自己株式を除く発行済み株数の4.20%)または500億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これを好感した買いが流入した。取得期間は11月17日から来年5月31日までで、資本効率の改善を加速させるのが狙い。また、11月28日付で自社株1億2700万株(消却前発行済み株数の7.78%)を消却するとした。同時に発表した9月中間期連結決算は、売上高1兆2343億円(前年同期比4.6%減)、純利益369億3500万円(同33.5%減)だった。衣料用途を中心に繊維事業は堅調に推移したものの、機能化成品、炭素繊維複合材料、環境・エンジニアリングの各事業で市況低迷や在庫調整の影響があった。なお、26年3月期通期業績予想は、上期の業績動向や事業環境などを踏まえて売上高を2兆6700億円から2兆6300億円(前期比2.6%増)へ下方修正したが、純利益は820億円(同5.2%増)の従来見通しを据え置いた。 ■ビジョン <9416> 1,268円 (+104円、+8.9%) ビジョン <9416> [東証P]が急反発。同社は11月13日大引け後(15:30)に決算を発表、25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比8.7%増の47.5億円に伸びたが、通期計画の64.4億円に対する進捗率は73.7%にとどまり、5年平均の82.6%も下回った。ただ。同時に今期の年間配当を従来計画の45円→50円(前期は27円)に増額修正しており、好感されたようだ。 ■ケイアイ不 <3465> 5,660円 (+380円、+7.2%) ケイアイスター不動産 <3465> [東証P]が続急伸。同社は11月13日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比71.6%増の103億円に拡大し、通期計画の200億円に対する進捗率は51.9%に達し、5年平均の43.0%も上回ったことが好感されたようだ。 ■ジャパンエン <6016> 12,350円 (+730円、+6.3%) ジャパンエンジンコーポレーション <6016> [東証S]が3日続急伸。同社は11月13日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比9.2%増の35.3億円に伸び、通期計画の58.5億円に対する進捗率は60.5%に達し、5年平均の39.3%も上回ったことが好感されたようだ。 ■インフロニア <5076> 1,919.5円 (+113.5円、+6.3%) インフロニア・ホールディングス <5076> [東証P]が8日続急伸。14日午前11時30分ごろ、26年3月期の連結業績予想について、売上高を1兆1310億円から1兆1330億円(前期比33.7%増)へ、営業利益を696億円から715億円(同51.6%増)へ、純利益を510億円から554億円(同70.9%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を48円から55円へ引き上げ年間配当予想を85円(前期60円)としたことが好感された。国内建築工事における追加工事の獲得に加えて、三井住友建設の経営統合効果などを織り込んだ。同時に発表した9月中間期決算は、売上高4245億600万円(前年同期比11.5%増)、営業利益236億9500万円(同65.2%増)、純利益245億5800万円(同3.0倍)だった。建築、土木、舗装、インフラ運営の各事業で売上高が伸長。投資資産の評価益計上なども寄与した。 ■横浜FG <7186> 1,228.5円 (+72円、+6.2%) 横浜フィナンシャルグループ <7186> [東証P]が3日続急伸。同社は11月13日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比23.9%増の795億円に伸びた。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の34円→37円(前期は29円)に増額修正したことが好感されたようだ。 ■第一生命HD <8750> 1,219円 (+62.5円、+5.4%) 第一生命ホールディングス <8750> [東証P]が3日続急伸。14日午後2時30分ごろ、26年3月期の連結業績予想について、最終利益を3470億円から4000億円(前期比6.9%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を24円から27円へ引き上げたことが好感された。第一生命保険において、株価上昇等に伴う有価証券売却益の増加を見込むことなどが要因という。なお、年間配当予想は51円(前期実質34円25銭)としている。 ■浜ゴム <5101> 6,043円 (+307円、+5.4%) 横浜ゴム <5101> [東証P]が3日続急伸、上場来高値を更新した。同社は14日午後2時、25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比12.0%増の8771億8900万円、営業利益は同6.9%増の916億5700万円、最終利益は同8.7%増の661億2400万円となった。第3四半期(7-9月)の営業利益は前年同期比約25%増と大幅増益で、売上高、最終利益とともに7-9月期として過去最高となった。タイヤ事業で国内向けや北米のSUV・CUVを中心とした新規納入が増加した。販売価格の見直しも寄与して関税によるマイナスの影響をはねのける形となり、評価した買いを誘ったようだ。 ■INPEX <1605> 3,175円 (+159円、+5.3%) INPEX <1605> [東証P]が急反発。同社は13日取引終了後、25年12月期の連結純利益を従来予想の3700億円から3900億円(前期比8.7%減)に上方修正することを発表した。主要プロジェクトの操業がおおむね順調に推移したほか、販売数量などを見直した。第3四半期(1-9月)の同利益は2934億1000万円(前年同期比1.4%増)だった。また、8月8日に決議した自社株取得枠を拡大することを発表した。取得株式数の上限を1000万株増やし6000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.01%)とするほか、取得額の上限も200億円増やし1000億円とする。取得期間は1ヵ月延長して26年1月31日までとする。 ■上組 <9364> 4,969円 (+239円、+5.1%) 上組 <9364> [東証P]が続急伸。同社は11月13日大引け後(15:30)に決算を発表、26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比15.0%増の214億円に伸び、従来の3.7%減益予想から一転して増益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の356億円→392億円(前期は366億円)に10.1%上方修正し、一転して6.9%増益を見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感されたようだ。 ■アズーム <3496> 5,420円 (+190円、+3.6%) 一時ストップ高 アズーム <3496> [東証P]が大幅高で6日続伸、一時ストップ高となった。13日の取引終了後、25年9月期の連結決算の発表にあわせて、今期の連結業績予想を開示した。売上高予想を170億円(前期比26.1%増)、営業利益予想を31億5000万円(同20.5%増)とした。前期に達成した過去最高業績の更新を目指す。年間配当予想は中間・期末各63円の年126円を見込んでおり、10月1日の1株につき2株の割合での株式分割後ベースで実質20円の増配となる。業績拡大の見通しと株主還元姿勢を評価した買いが流入した。主力の遊休資産活用事業では一括借り上げした月極駐車場をユーザーに貸し付けるサブリースサービスにおけるストック収益の更なる積み上げを図り、営業人員の拡充や受託台数の拡大などを進める。また、配当方針も変更し、今期から株主資本配当率(DOE)20%以上の水準維持及び累進配当を基本とする。同時に30年9月期を目標年度にする中期経営計画を公開した。売上高500億円、営業利益125億円を目指すとともに、中長期的の目標として自己資本利益率(ROE)40%の水準維持を掲げる。 ■Jエレベータ <6544> 1,884.5円 (+58.5円、+3.2%) ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> [東証P]が大幅反発。13日の取引終了後に26年3月期の連結業績予想について、売上高を550億円から565億円(前期比14.4%増)へ、営業利益を100億円から106億円(同22.9%増)へ、純利益を60億円から66億円(同19.3%増)へ上方修正し、あわせて未定としていた期末一括配当予想を19円(前期31円、ただし10月1日付で1株を2株に株式分割)にするとしたことが好感された。保守・保全の新規契約の増加による保守・保全売上高の増加に加えて、リニューアル売上高が従来予想を上回る水準で推移する見込みであることが要因という。なお、9月中間期決算は、売上高269億1200万円(前年同期比15.7%増)、営業利益51億3100万円(同30.7%増)、純利益32億9100万円(同30.5%増)だった。 ■オプティム <3694> 555円 (+9円、+1.7%) オプティム <3694> [東証P]が反発。14日午後3時ごろに発表した9月中間期連結決算が、売上高49億7100万円(前年同期比10.0%増)、営業利益9億1400万円(同15.2%増)、純利益5億3800万円(同40.5%増)と2ケタ増収増益となったことが好感された。デバイス管理プラットフォーム「OPTiM Biz」をはじめとするモバイルマネジメントサービスが、あらゆる情報システム業務を効率化・自動化する統合サービス「OPTiM Biz Premium」の提供を開始したことも寄与し順調に拡大。また、X-Techサービス(AI/IoTサービス)の成長も業績を押し上げた。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高116億4000万円(前期比10.0%増)、営業利益15億7000万円(同19.7%減)の従来見通しを据え置いた。 ※14日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。 株探ニュース
