話題株ピックアップ【夕刊】(3):Jエレベータ、キオクシア、楽天グループ

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材料

■アズーム <3496>  5,420円   +190 円 (+3.6%) 一時ストップ高   本日終値
 アズーム<3496>は一時ストップ高の水準となる前営業日比1000円高の6230円に買われ、上場来高値を連日更新。13日の取引終了後、25年9月期の連結決算の発表にあわせて、今期の連結業績予想を開示した。売上高予想を170億円(前期比26.1%増)、営業利益予想を31億5000万円(同20.5%増)とした。前期に達成した過去最高業績の更新を目指す。年間配当予想は中間・期末各63円の年126円を見込んでおり、10月1日の1株につき2株の割合での株式分割後ベースで実質20円の増配となる。業績拡大の見通しと株主還元姿勢を評価した買いが流入した。主力の遊休資産活用事業では一括借り上げした月極駐車場をユーザーに貸し付けるサブリースサービスにおけるストック収益の更なる積み上げを図り、営業人員の拡充や受託台数の拡大などを進める。また、配当方針も変更し、今期から株主資本配当率(DOE)20%以上の水準維持及び累進配当を基本とする。同時に30年9月期を目標年度にする中期経営計画を公開した。売上高500億円、営業利益125億円を目指すとともに、中長期的の目標として自己資本利益率(ROE)40%の水準維持を掲げる。

■Jエレベータ <6544>  1,884.5円   +58.5 円 (+3.2%)  本日終値
 ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>が大幅反発。13日の取引終了後に26年3月期の連結業績予想について、売上高を550億円から565億円(前期比14.4%増)へ、営業利益を100億円から106億円(同22.9%増)へ、純利益を60億円から66億円(同19.3%増)へ上方修正し、あわせて未定としていた期末一括配当予想を19円(前期31円、ただし10月1日付で1株を2株に株式分割)にするとしたことが好感された。保守・保全の新規契約の増加による保守・保全売上高の増加に加えて、リニューアル売上高が従来予想を上回る水準で推移する見込みであることが要因という。なお、9月中間期決算は、売上高269億1200万円(前年同期比15.7%増)、営業利益51億3100万円(同30.7%増)、純利益32億9100万円(同30.5%増)だった。

■オプティム <3694>  555円   +9 円 (+1.7%)  本日終値
 オプティム<3694>が後場終盤になって急上昇。午後3時ごろに発表した9月中間期連結決算が、売上高49億7100万円(前年同期比10.0%増)、営業利益9億1400万円(同15.2%増)、純利益5億3800万円(同40.5%増)と2ケタ増収増益となったことが好感された。デバイス管理プラットフォーム「OPTiM Biz」をはじめとするモバイルマネジメントサービスが、あらゆる情報システム業務を効率化・自動化する統合サービス「OPTiM Biz Premium」の提供を開始したことも寄与し順調に拡大。また、X-Techサービス(AI/IoTサービス)の成長も業績を押し上げた。なお、26年3月期通期業績予想は、売上高116億4000万円(前期比10.0%増)、営業利益15億7000万円(同19.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■キオクシア <285A>  10,025円   -3,000 円 (-23.0%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
 キオクシアホールディングス<285A>がストップ安。13日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。7~9月期の売上高は4483億円(前年同期比6.8%減)、最終利益は407億円(同61.7%減)だった。株価は9月以降に騰勢を強めていた。決算内容は市場の高い期待に届かず、失望感が広がった。4~6月期との比較では出荷量の増加を背景に、借入金の返済に伴う金融費用の増加などがありながらも増収・最終増益だった。第3四半期(10~12月)の売上高は5000億~5500億円、最終利益は600~880億円を見込む。

■パークシャ <3993>  3,610円   -640 円 (-15.1%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 PKSHA Technology<3993>は大幅続落。13日の取引終了後に発表した25年9月期の連結決算は売上高が217億7100万円(前の期比28.9%増)、最終利益が26億8300万円(同28.8%増)だった。直近の7~9月は売上高が63億8300万円(前年同期比39.0%増)、最終損益が2000万円の赤字(前年同期は3億9600万円の黒字)との計算になる。今期は過去最高業績の連続更新を見込むものの、最終利益の増益率は6%台と前期から鈍化する見込み。バリュエーション評価の切り上がった銘柄とあって、買い向かう姿勢は限られ、買い持ち高を圧縮する目的の売りが優勢となったようだ。

■JVCケンウッド <6632>  1,245円   -178 円 (-12.5%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 JVCケンウッド<6632>は大幅安。13日取引終了後、2030年満期ユーロ円建て転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行し、約300億円(手取り金)を調達すると発表した。無線システムや海外OEM事業の拡大のためのM&A資金などに充てる。将来的な株式価値の希薄化を懸念した売りが先行している。これに伴う短期的な株式需給への影響を緩和するため、自社株買いの実施をあわせて発表した。取得上限は500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.39%)、または50億円。期間は11月14日~12月23日。このうち、14日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で351万3700株を取得した。

■センコーHD <9069>  1,760.5円   -229 円 (-11.5%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 センコーグループホールディングス<9069>は大幅安。13日取引終了後、26年3月期連結業績予想について売上高を9100億円から8980億円(前期比5.1%増)へ、営業利益を400億円から370億円(同5.9%増)へ下方修正すると発表した。足もとの実績や今後の見通しなどを踏まえた。人件費の上昇などが響く見込み。これを嫌気した売りが出ている。

■楽天グループ <4755>  951.9円   -99.1 円 (-9.4%)  本日終値
 楽天グループ<4755>は大幅反落。13日取引終了後、第3四半期累計(1~9月)連結決算を発表。最終損益が1512億9400万円の赤字(前年同期1503億5800万円の赤字)で着地しており、これが売り材料視された。売上高は1兆7876億円(前年同期比10.5%増)、営業損益は13億4600万円の黒字(前年同期510億6600万円の赤字)だった。「楽天市場」を中心とするインターネットサービス部門、銀行やクレジットカードなどのフィンテック部門が伸長。モバイル部門も増収となり、セグメント損失は改善した。一方、最終損益段階では金融費用や法人所得税費用などが重荷となった。

■ジーテクト <5970>  1,918円   -137 円 (-6.7%)  本日終値
 13日に決算を発表。「今期経常を12%下方修正」が嫌気された。
 ジーテクト <5970> [東証P] が11月13日大引け後(17:00)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比4.7%減の52.3億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の170億円→149億円(前期は175億円)に12.4%下方修正し、減益率が3.0%減→15.0%減に拡大する見通しとなった。

■オイシックス・ラ・大地 <3182>  1,627円   -108 円 (-6.2%)  本日終値
 13日に決算を発表。「上期経常が25%減益で着地・7-9月期も60%減益」が嫌気された。
 オイシックス・ラ・大地 <3182> [東証P] が11月13日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比25.4%減の27.1億円に減った。

■コレックHD <6578>  357円   +80 円 (+28.9%) ストップ高   本日終値
 コレックホールディングス<6578>がストップ高。同社は13日の取引終了後、株主優待制度の導入を発表。これを材料視した買いが入った。毎年8月末日と2月末日時点で100株以上を保有する株主を対象に、QUOカードをそれぞれ1000円分、年間合計2000円分贈呈する。

■THECOO <4255>  1,461円   +300 円 (+25.8%) ストップ高   本日終値
 THECOO<4255>がストップ高、年初来高値を更新した。同社は13日取引終了後、25年12月期通期の単独業績予想を修正。営業損益の見通しは従来の7500万円の黒字から1億7000万円の黒字(前期は6800万円の赤字)に引き上げた。ファンビジネスプラットフォーム事業で、販売に占める利益率の高いサービスの比率が高まったことに加え、ファンビジネスプラットフォーム事業及びデジタルマーケティング事業における継続的な原価コントロールが寄与した。なお、売上高予想については47億6000万円(前期比9.9%増)とする従来予想を据え置いている。

■丸運 <9067>  855円   +150 円 (+21.3%) ストップ高   本日終値
 丸運<9067>はストップ高。13日取引終了後、センコーグループホールディングス<9069>から非公開化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格は1株949円。これにサヤ寄せする格好となっている。来年1月下旬ごろの買い付け開始を予定している。買い付け予定数は1761万3808株(下限320万400株、上限設定なし)。TOB成立後に丸運株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は13日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。なお、丸運の大株主であるJX金属<5016>はこのTOBには応募せず、株主として残る。

■Waqoo <4937>  1,766円   +300 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 Waqoo<4937>がストップ高。同社は13日の取引終了後、「湘南美容クリニック」を運営するSBCメディカル・グループ・ホールディングスの日本法人がWaqooに対し、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。買付価格は1株1900円で、Waqooの株価はこれにサヤ寄せする動きをみせている。Waqooの上場は維持する予定。買付予定数の下限は設定せず、上限は57万5000株とし、連結子会社化を目指す。買付期間は14日から12月12日まで。SBCメディカルグループはAGAや整形外科などの臨床領域で、新たな治療法や独自サービスの拡充を進め、競争力の強化につなげる方針。WaqooはTOBに対し賛同の意見を表明した。同時にWaqooは筆頭株主の相川佳之氏が保有する全株式98万9802株について、市場外での相対取引によりSBCメディカルグループに1株1445円で売却する予定だと公表している。更にWaqooは25年9月期の連結決算を開示。売上高は前の期比0.9%増の19億6000万円、経常利益は同2.7倍の1億5200万円となった。26年9月期は売上高で前期比19.6%増の23億4500万円、経常利益で同93.5%増の2億9400万円を見込む。

●ストップ高銘柄
 エスクリ <2196>  243円   +50 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値
 など、17銘柄

●ストップ安銘柄
 Rebase <5138>  860円   -300 円 (-25.9%) ストップ安   本日終値
 STG <5858>  1,770円   -500 円 (-22.0%) ストップ安   本日終値
 BlueMeme <4069>  1,438円   -400 円 (-21.8%) ストップ安   本日終値
 豊和工業 <6203>  1,103円   -300 円 (-21.4%) ストップ安   本日終値
 BTCJPN <8105>  624円   -150 円 (-19.4%) ストップ安   本日終値
 など、8銘柄

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