話題株ピックアップ【昼刊】:精工技研、GMO-PG、キオクシア
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■精工技研 <6834> 13,490円 +2,370 円 (+21.3%) 11:30現在 精工技研<6834>はカイ気配スタート、全般リスクオフ相場の間隙を突いて投資資金の攻勢が顕著となっている。光関連の通信部材や製造機器を手掛けるが、データセンター増設需要などを背景に光通信用コネクターや検査装置などへの引き合いが活発で業績は会社側想定を大きく上回る絶好調に推移している。そうしたなか、13日取引終了後に同社は26年3月期業績予想の修正を発表しており、営業利益は従来予想の30億円から49億円(前期比74%増)に大幅増額した。これが株価を強く刺激する格好となっている。また、好業績を背景に株主還元も強化、今期の年間配当を従来計画の75円に5円上乗せした80円とすることも併せて発表した。前期実績からは15円の増配となり、これも物色人気を助長している。 ■伊藤忠食品 <2692> 10,800円 +1,500 円 (+16.1%) ストップ高 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ 伊藤忠食品<2692>は急反騰しストップ高。米ブルームバーグ通信は14日、「米アクティビストファンドのサファイアテラ・キャピタルが、伊藤忠商事の上場子会社である伊藤忠食品の取締役会に、非公開化による親子上場の解消を求める書簡を送付した」と報じた。伊藤忠商事<8001>のTOB(株式公開買い付け)による親子上場の解消が「最も合理的」で、TOB価格は1株1万4000円程度が適切と主張している、とも伝えており、材料視した買いが入った。伊藤忠食株式の前営業日13日の終値は9300円だった。 ■GMO-PG <3769> 9,877円 +1,353 円 (+15.9%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位 GMOペイメントゲートウェイ<3769>は急反騰し、年初来高値を更新している。13日の取引終了後、25年9月期の連結決算の発表にあわせて、今期の通期業績予想を開示した。売上高予想は932億3500万円(前期比13.0%増)、営業利益予想は376億3900万円(同20.1%増)、最終利益予想は234億600万円(同7.2%増)とした。営業利益は過去最高益を連続で更新する見通し。期末一括配当予想は前期比26円増の170円を見込む。業況と株主還元姿勢を好感した買いが流入している。主な事業領域である消費者向けEC市場について大きな拡大余地を見込むなか、大手や成長性がある加盟店の開拓、案件の大型化などを進めていく。 ■東京建物 <8804> 3,266円 +272 円 (+9.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位 13日に決算を発表。「今期経常を6%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も6円増額」が好感された。 東京建物 <8804> [東証P] が11月13日大引け後(15:30)に決算を発表。25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比22.4%減の414億円に減った。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の97円→103円(前期は95円)に増額修正した。 同時に発表した「0.57%の自社株消却を実施」も買い材料。 発行済み株式数の0.57%にあたる118万9100株の自社株を消却する。消却予定日は11月28日。 ■西日本鉄道 <9031> 2,440円 +192.5 円 (+8.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位 13日に決算を発表。「今期経常を17%上方修正、配当も10円増額」が好感された。 西日本鉄道 <9031> [東証P] が11月13日大引け後(16:00)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比8.8%増の143億円に伸び、従来の17.5%減益予想から一転して増益で着地。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→50円(前期は40円)に増額修正した。 ■ビジョン <9416> 1,262円 +98 円 (+8.4%) 11:30現在 東証プライム 上昇率10位 13日に決算を発表。「7-9月期(3Q)経常は14%増益、今期配当を5円増額修正」が好感された。 ビジョン <9416> [東証P] が11月13日大引け後(15:30)に決算を発表。25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比8.7%増の47.5億円に伸びたが、通期計画の64.4億円に対する進捗率は73.7%にとどまり、5年平均の82.6%も下回った。同時に、今期の年間配当を従来計画の45円→50円(前期は27円)に増額修正した。 ■北里コーポレーション <368A> 1,482円 +100 円 (+7.2%) 11:30現在 13日に決算を発表。「上期経常は5%増益で着地」が好感された。 北里コーポレーション <368A> [東証P] が11月13日大引け後(17:00)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比4.9%増の27.2億円に伸び、通期計画の52.6億円に対する進捗率は51.8%に達し、さらに前年同期の45.1%も上回った。 ■アズーム <3496> 5,590円 +360 円 (+6.9%) 一時ストップ高 11:30現在 アズーム<3496>は一時ストップ高の水準となる前営業日比1000円高の6230円に買われ、上場来高値を連日更新している。13日の取引終了後、25年9月期の連結決算の発表にあわせて、今期の連結業績予想を開示した。売上高予想を170億円(前期比26.1%増)、営業利益予想を31億5000万円(同20.5%増)とした。前期に達成した過去最高業績の更新を目指す。年間配当予想は中間・期末各63円の年126円を見込んでおり、10月1日の1株につき2株の割合での株式分割後ベースで実質20円の増配となる。業績拡大の見通しと株主還元姿勢を評価した買いが流入している。主力の遊休資産活用事業では一括借り上げした月極駐車場をユーザーに貸し付けるサブリースサービスにおけるストック収益の更なる積み上げを図り、営業人員の拡充や受託台数の拡大などを進める。また、配当方針も変更し、今期から株主資本配当率(DOE)20%以上の水準維持及び累進配当を基本とする。同時に30年9月期を目標年度にする中期経営計画を公開した。売上高500億円、営業利益125億円を目指すとともに、中長期的の目標として自己資本利益率(ROE)40%の水準維持を掲げる。 ■バリューHR <6078> 1,830円 +100 円 (+5.8%) 11:30現在 13日に発表した「2.62%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。 発行済み株式数(自社株を除く)の2.62%にあたる70万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月14日から26年3月31日まで。 ■GMO-FG <4051> 5,850円 +310 円 (+5.6%) 11:30現在 13日に決算を発表。「今期最終は15%増で8期連続最高益、前期配当を9円増額・今期は26円増配へ」が好感された。 GMOフィナンシャルゲート <4051> [東証P] が11月13日大引け後(15:31)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年9月期の連結最終利益は前の期比61.1%増の16.3億円に拡大し、26年9月期も前期比14.6%増の18.7億円に伸びを見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。同時に、前期の年間配当を90円→99円(前の期は62円)に増額し、今期も前期比26円増の125円に増配する方針とした。 ■横浜FG <7186> 1,214.5円 +58 円 (+5.0%) 11:30現在 13日に決算を発表。「今期経常を4%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も3円増額」が好感された。 横浜フィナンシャルグループ <7186> [東証P] が11月13日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比23.9%増の795億円に伸びた。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の34円→37円(前期は29円)に増額修正した。 同時に発表した「3.26%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。 発行済み株式数(自社株を除く)の3.26%にあたる3700万株(金額で300億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月14日から26年3月31日まで。 ■INPEX <1605> 3,159円 +143 円 (+4.7%) 11:30現在 INPEX<1605>が反発。同社は13日取引終了後、25年12月期の連結純利益を従来予想の3700億円から3900億円(前期比8.7%減)に上方修正することを発表した。主要プロジェクトの操業がおおむね順調に推移したほか、販売数量などを見直した。第3四半期(1~9月)の同利益は2934億1000万円(前年同期比1.4%増)だった。また、8月8日に決議した自社株取得枠を拡大することを発表した。取得株式数の上限を1000万株増やし6000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の5.01%)とするほか、取得額の上限も200億円増やし1000億円とする。取得期間は1カ月延長して26年1月31日までとする。 ■Jエレベータ <6544> 1,897.5円 +71.5 円 (+3.9%) 11:30現在 ジャパンエレベーターサービスホールディングス<6544>が大幅反発している。13日の取引終了後に26年3月期の連結業績予想について、売上高を550億円から565億円(前期比14.4%増)へ、営業利益を100億円から106億円(同22.9%増)へ、純利益を60億円から66億円(同19.3%増)へ上方修正し、あわせて未定としていた期末一括配当予想を19円(前期31円、ただし10月1日付で1株を2株に株式分割)にするとしたことが好感されている。保守・保全の新規契約の増加による保守・保全売上高の増加に加えて、リニューアル売上高が従来予想を上回る水準で推移する見込みであることが要因という。なお、9月中間期決算は、売上高269億1200万円(前年同期比15.7%増)、営業利益51億3100万円(同30.7%増)、純利益32億9100万円(同30.5%増)だった。 ■キオクシア <285A> 10,025円 -3,000 円 (-23.0%) ストップ安 11:30現在 東証プライム 下落率トップ キオクシアホールディングス<285A>が大量の売り注文を浴びている。13日の取引終了後、26年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。7~9月期の売上高は4483億円(前年同期比6.8%減)、最終利益は407億円(同61.7%減)だった。株価は9月以降に騰勢を強めていた。決算内容は市場の高い期待に届かず、失望感が広がった。4~6月期との比較では出荷量の増加を背景に、借入金の返済に伴う金融費用の増加などがありながらも増収・最終増益だった。第3四半期(10~12月)の売上高は5000億~5500億円、最終利益は600~880億円を見込む。 ■JVCケンウッド <6632> 1,259円 -164 円 (-11.5%) 11:30現在 東証プライム 下落率4位 JVCケンウッド<6632>は大幅安。13日取引終了後、2030年満期ユーロ円建て転換社債型新株予約権付社債(CB)を発行し、約300億円(手取り金)を調達すると発表した。無線システムや海外OEM事業の拡大のためのM&A資金などに充てる。将来的な株式価値の希薄化を懸念した売りが先行している。これに伴う短期的な株式需給への影響を緩和するため、自社株買いの実施をあわせて発表した。取得上限は500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.39%)、または50億円。期間は11月14日~12月23日。このうち、14日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で351万3700株を取得した。 ■コスモ・バイオ <3386> 1,393円 +300 円 (+27.5%) ストップ高 11:30現在 コスモ・バイオ<3386>がストップ高。同社は13日取引終了後、鶏卵バイオリアクター技術を用いて、甘味タンパク質「ブラゼイン」の製造に成功したと発表。世界的な砂糖代替品市場で優位に立つ可能性を広げるものだとしており、これが材料視されているようだ。ブラゼインは、ニシアフリカイチゴから抽出される天然の植物由来タンパク質で、砂糖(スクロース)の500倍から2000倍の強い甘味があり、次世代甘味料として高い期待が寄せられている。今回の成果は鶏卵バイオリアクターという日本発の技術を用いた次世代甘味料原料の低コストかつ大量生産に向けた一歩となるもので、中長期的なグループの成長戦略の柱のひとつとして位置づけ、積極的に事業展開を進めるとしている。 ■エスクリ <2196> 243円 +50 円 (+25.9%) ストップ高 11:30現在 エスクリ<2196>がストップ高の水準となる前営業日比50円高の243円に買われた。14日付の日本経済新聞朝刊は「結婚式場大手のノバレーゼとエスクリが2026年4月に合併する方針を固めた」と報じた。記事によると、ノバレーゼ<9160>を存続会社として、エスクリを吸収合併する形で進めるという。報道を受け、エスクリは同日、コメントを開示。企業価値の向上に向けたさまざまな選択肢を検討しており、その一環として「ノバレーゼとの間で経営統合を検討していることは事実」としたうえで、「本日開催の取締役会で決議予定の議案」であると明らかにした。ノバレーゼと、両社の筆頭株主であるティーケーピー<3479>もコメントを開示し、14日開催予定の取締役会で決議を行う予定だと公表している。エスクリに対しては、TOB価格や株式交換比率を巡る思惑から買いが集まったようだ。ノバレーゼも買われ年初来高値を更新した。 ■CCT <4371> 1,063円 +150 円 (+16.4%) ストップ高 11:30現在 コアコンセプト・テクノロジー<4371>はストップ高の1063円に買われている。13日の取引終了後に上限を90万株(自己株式を除く発行済み株数の5.35%)、または10億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これを好感する買いが流入している。取得期間は11月14日から来年3月31日までで、株価水準や財務状況、株主還元などを総合的に勘案したという。同時に、25年12月期の連結業績予想について、売上高を218億円から208億5000万円(前期比8.8%増)へ、営業利益を23億円から22億円(同9.6%増)へ、純利益を15億7600万円から15億5700万円(同8.2%増)へ下方修正した。従来予想では、組織改編を実施し営業活動量を増やすことで、第3四半期からの大幅増収を計画していたが、増収額が計画を下回っており、十分な効果が現れるまでにはもうしばらく時間がかかる見込みであることが要因という。 ■サインド <4256> 1,145円 +150 円 (+15.1%) ストップ高買い気配 11:30現在 サインド<4256>がストップ高の1145円でカイ気配となっている。13日の取引終了後に、26年3月末日時点の株主から株主優待制度を導入すると発表しており、これを好感した買いが流入している。毎年3月末時点で2単元(200株)以上を保有する株主を対象に、一律でAmazonギフトカードやQUOカードPayなどと交換できるデジタルギフト1万6000円分を贈呈する。同時に発表した9月中間期決算は、売上高12億2100万円(前年同期比13.1%増)、営業利益1億5700万円(同15.6%増)、純利益8600万円(同56.3%増)だった。理美容店向けクラウド型予約管理システム「BeautyMerit(ビューティーメリット)」及び予約一元管理システム「かんざし」の契約店舗数が順調に増加したことが貢献した。 ●ストップ高銘柄 TMN <5258> 487円 +80 円 (+19.7%) ストップ高 11:30現在 など、13銘柄 ●ストップ安銘柄 BTCJPN <8105> 624円 -150 円 (-19.4%) ストップ安 11:30現在 荏原 <6361> 3,843円 -700 円 (-15.4%) ストップ安 11:30現在 STG <5858> 1,770円 -500 円 (-22.0%) ストップ安売り気配 11:30現在 インフォメティス <281A> 583円 -100 円 (-14.6%) ストップ安売り気配 11:30現在 Rebase <5138> 860円 -300 円 (-25.9%) ストップ安売り気配 11:30現在 など、6銘柄 株探ニュース
