話題株ピックアップ【夕刊】(3):ゲームカード、精工技研、鉄建建設

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■ゲームカード <6249>  2,850円   +87 円 (+3.2%)  本日終値
 ゲームカードホールディングス<6249>が3日ぶりに反発。12日の取引終了後に関東財務局に提出された変更報告書で、米投資顧問会社のレンジリー・キャピタル(コネチカット州)の株式保有割合が5.02%から6.05%に上昇したことが判明しており、これを受けて思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は11月5日となっている。

■精工技研 <6834>  11,120円   +320 円 (+3.0%)  本日終値
 精工技研<6834>は目先筋の利食い売りを吸収し3日続伸、前週6日につけた年初来高値1万990円を払拭し、ついに1万1000円台に突入した。時価は2001年6月以来約24年半ぶりの高みに到達している。AIデータセンターの建設ラッシュが米国をはじめグローバル規模で進むなか、光関連製品への需要が一段と高まる方向にある。電線株が光ファイバー特需を背景に株価の居どころを変えるのと同様に、データセンター向け光コネクターに爆発的な需要が押し寄せている同社もまた投資マネーの熱視線が注がれる対象となっている。同社の営業利益は25年3月期に2.7倍化した反動もあって26年3月期は前期比6.5%増の30億円予想と伸び率鈍化を見込むが、マーケットでは上方修正期待が強いようだ。きょう引け後に今上期(25年4~9月)決算を発表予定にあり、それに先回りした買いも観測される状況にある。

■鉄建建設 <1815>  3,960円   +65 円 (+1.7%)  本日終値
 鉄建建設<1815>が後場も強い動き。午後2時ごろに26年3月期の連結業績予想について、売上高を1780億円から1790億円(前期比3.3%減)へ、営業利益を34億円から46億円(同33.0%増)へ、純利益を36億円から44億円(同28.3%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を130円から160円へ引き上げたことが好感された。売上高はほぼ計画通りの進捗となっているものの、建築工事における採算性の改善や設計変更の獲得などにより、足もとで利益が上振れていることから、減益予想から一転して営業増益予想としたという。なお、同時に発表した9月中間期決算は、売上高872億2800万円(前年同期比3.4%減)、営業利益28億9600万円(同3.3倍)、純利益28億3200万円(同35.6%増)だった。

■フィナHD <4419>  948円   -300 円 (-24.0%) ストップ安   本日終値
 Finatextホールディングス<4419>はストップ安。12日取引終了後、上期(4~9月)連結決算を発表。売上高は44億6400万円(前年同期比29.4%増)、営業利益は3億6300万円(同10.8%減)だった。営業利益ベースで通期計画(18億7000万円)に対する進捗率は約19%となっており、これがネガティブ視されたようだ。金融インフラストラクチャ事業の増加が全体を牽引した一方、販管費の増加などが営業利益の押し下げにつながった。法人税等調整額の計上により、純利益は4億9500万円(同72.5%増)で着地した。なお、通期予想は据え置いている。

■ニッパツ <5991>  2,418円   -500 円 (-17.1%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
 ニッパツ<5991>はストップ安。12日取引終了後、上期(4~9月)連結決算を発表。売上高は3939億3000万円(前年同期比0.7%増)、営業利益は185億3400万円(同19.2%減)だった。自動車メーカーによる減産影響で主力のシート事業が振るわず、全体の足を引っ張った。減益で着地したことが嫌気された。あわせて、モーターコア事業の拡大に向けてインドへの投資を決定したと発表した。自動車電動化の需要に対応するため生産体制を整備する。投資額は約15億円。将来的な工場の増築や追加の設備導入を予定しており、今後の投資も含め2030年までの投資総額は約100億円を予定しているという。

■BTCJPN <8105>  774円   -150 円 (-16.2%) ストップ安   本日終値
 Bitcoin Japan<8105>がストップ安。米ブルームバーグ通信が13日、「暗号資産(仮想通貨)への投資や保有をする『暗号資産トレジャリー』事業を中核に据える企業を巡り、日本取引所グループ(JPX)は関連企業の拡大を抑制する方法を検討している」と報じた。堀田丸正から商号変更したBTCJPNは、米バックト・ホールディングス傘下で暗号資産をはじめとするデジタル資産の売買・管理などのプラットフォームやサービスを提供するバックト・オプコ・ホールディングスを筆頭株主に迎え、11月11日開催の臨時株主総会における定款の一部変更の承認を受け、新たな経営体制のもとで新規事業としてビットコイン・トレジャリー事業を開始する方針を示していた。日本取引所グループ<8697>による規制強化の報道を受け、戦略の修正を余儀なくされるとの懸念が強まり、売り注文が殺到することとなった。

■ぴあ <4337>  2,983円   -397 円 (-11.8%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 ぴあ<4337>が後場下げ幅を拡大。午後1時ごろ、26年3月期の連結業績予想について、売上高を470億円から500億円(前期比10.2%増)へ、営業利益を34億円から42億円(同59.3%増)へ、純利益を23億円から27億円(同69.7%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を10円から20円(前期無配)へ引き上げたが、株価は前日まで3連騰しており、材料出尽くし感から利益確定売りに拍車がかかったようだ。取り扱いベースの売上高が四半期ベースで過去最高となった第1四半期に続き、第2四半期に入っても国内レジャー・集客エンターテインメント市場の活況が想定以上に継続したことが要因。また、大阪・関西万博のチケット販売や関連出版物の収益増も貢献し、上期業績が期初想定を大きく上回る規模で順調に推移したことから、通期予想を修正したとしている。なお、同時に発表した上期決算は、売上高262億5200万円(前年同期比23.9%増)、営業利益29億9400万円(同2.4倍)、純利益19億6100万円(同3.0倍)だった。

■ブイ・テクノロジー <7717>  3,070円   -340 円 (-10.0%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 ブイ・テクノロジー<7717>は大幅続落。12日取引終了後、上期(4~9月)連結決算を発表。売上高は197億4400万円(前年同期比11.6%減)、営業損益は3億7000万円の赤字(前年同期1億3600万円の赤字)となった。半導体・フォトマスク装置事業が堅調に推移したものの、フラットパネルディスプレイ(FPD)装置事業が減収・セグメント赤字となり全体を押し下げた。決算内容を嫌気した売りが優勢となっている。

■酉島製作所 <6363>  1,927円   -162 円 (-7.8%)  本日終値  東証プライム 下落率7位
 12日に決算を発表。「今期経常を12%下方修正」が嫌気された。
 酉島製作所 <6363> [東証P] が11月12日大引け後(15:30)に決算を発表。26年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は0.4億円の黒字(前年同期は1.6億円の赤字)に浮上して着地した。しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の58億円→51億円(前期は45.4億円)に12.1%下方修正し、増益率が27.8%増→12.3%増に縮小する見通しとなった。

■OBARA GROUP <6877>  3,870円   -300 円 (-7.2%)  本日終値
 12日に決算を発表。「今期経常は6%減益へ」が嫌気された。
 OBARA GROUP <6877> [東証S] が11月12日大引け後(17:00)に決算を発表。25年9月期の連結経常利益は前の期比3.8%増の101億円に伸びたが、26年9月期は前期比6.2%減の95.5億円に減る見通しとなった。

■杉田エース <7635>  1,530円   +300 円 (+24.4%) ストップ高   本日終値
 杉田エース<7635>はストップ高。12日の取引終了後、創業家によるMBOの一環として、杉田エース取締役副社長の杉田力介氏が代表取締役を務めるUMK(東京都墨田区)が同社株の非公開化を目指しTOBを実施すると発表した。TOB価格の1株1710円へサヤ寄せする格好になった。買付予定数の下限は168万3035株(所有割合31.37%)で、上限は設定しない。買付期間は11月13日から12月25日を予定している。なお、12日の終値は1230円だった。TOB成立後、所定の手続きを経て杉田エースは上場廃止となる見通し。杉田エースはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募の推奨を行った。東京証券取引所は12日、杉田エースを監理銘柄(確認中)に指定している。

■サンユー建設 <1841>  1,550円   +300 円 (+24.0%) ストップ高   本日終値
 サンユー建設<1841>がストップ高。12日の取引終了後、馬場雄一郎副社長が代表を務めるカバロ企画(東京都大田区)がMBOの一環として、非公開化を目的にサンユー建設に対してTOBを実施すると発表しており、TOB価格の1600円にサヤ寄せする格好となっている。非公開化により迅速かつ柔軟な経営判断や機動的な経営資源配分を実現し、中長期的な視点で企業価値の向上を図るのが狙い。買い付け予定数は205万9981株(下限95万7500株、上限設定なし)で、買付期間は11月13日から12月25日までを予定。TOB成立後、サンユー建設株は所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は同社株を11月12日付で監理銘柄(確認中)に指定している。なお、サンユー建設は今回のTOBに対して賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨している。

■アウトルック <5596>  1,591円   +300 円 (+23.2%) ストップ高   本日終値
 アウトルックコンサルティング<5596>はストップ高。12日取引終了後、親会社であるマネーフォワード<3994>傘下のマネーフォワードクラウド経営管理コンサルティングから完全子会社化を目的としたTOBを受けたことを明らかにした。TOB価格は1株1800円。これにサヤ寄せする格好となっている。買い付け予定数は101万1249株(下限・上限設定なし)、買い付け期間は11月13日~12月25日。TOB成立後にアウトルック株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は12日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。

■デコルテHD <7372>  441円   +80 円 (+22.2%) ストップ高   本日終値
 デコルテ・ホールディングス<7372>がストップ高。IBJ<6071>が12日の取引終了後、同社の連結子会社化を目的にTOBを実施すると発表しており、TOB価格527円にサヤ寄せする格好となっている。両社は25年4月に資本・業務提携契約を締結。IBJは現在、デコルテHD株式の32.96%を所有し、持ち分法適用関連会社としているが、連結子会社化することで業務提携の深化を図り、送客の強化や効率的な人材の採用・育成、新規事業の開発などのシナジーの実現を図るのが狙い。買い付け予定数は87万8900株(下限36万1000株、上限87万8900株)、買付期間は11月13日から12月18日までとしており、TOB成立後もデコルテHDは上場を維持する予定だ。なお、デコルテHDは今回のTOBに対して賛同の意見を表明するとともに、応募するか否かは株主の判断に委ねるとしている。


●ストップ高銘柄
 川西倉庫 <9322>  2,150円   +400 円 (+22.9%) ストップ高   本日終値
 など、18銘柄

●ストップ安銘柄
 Solvvy <7320>  1,671円   -500 円 (-23.0%) ストップ安   本日終値
 Welby <4438>  420円   -100 円 (-19.2%) ストップ安   本日終値
 ヒーハイスト <6433>  407円   -80 円 (-16.4%) ストップ安   本日終値
 など、6銘柄

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