本日注目すべき【好決算】銘柄 デクセリ、シチズン、オリックス (12日引け後 発表分)
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11月12日の引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。 デクセリ <4980> [東証P] ★今期最終を27%上方修正、自社株買いも発表 ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の205億円→260億円に26.8%上方修正。減益率が26.1%減→6.3%減に縮小する見通しとなった。反射防止フィルムなどの高付加価値製品が拡大したうえ、為替が期初想定より円安に推移し、上期業績が計画を上回ったことなどを織り込んだ。 併せて、発行済み株式数の1.42%にあたる250万株または50億円を上限に自社株買いを実施すると発表。取得した自社株はすべて消却する。 GMOペパボ <3633> [東証S] ★今期最終を10%上方修正・5期ぶり最高益、配当も9円増額 ◆25年12月期の連結最終利益を従来予想の7.6億円→8.3億円に10.0%上方修正。増益率が28.9%増→41.8%増に拡大し、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。GMOクリエイターズネットワークの株式譲渡に伴う売却益3400万円を計上したことに加え、法人税等を見直したことが上振れの要因。 併せて、期末一括配当を従来計画の96円→105円(前期は57円)に増額修正した。配当利回りは5.15%に上昇。 勤次郎 <4013> [東証G] ★今期経常を5%上方修正・最高益予想を上乗せ ◆25年12月期の連結経常利益を従来予想の12.8億円→13.5億円に5.5%上方修正。増益率が75.0%増→84.6%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は7月に続き、3回目。クラウド事業でクラウドライセンス数の獲得が計画を上回るほか、オンプレミス事業も想定を上回る引き合いが続いていることが要因。 IBJ <6071> [東証P] ★今期経常を12%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も2円増額 ◆25年12月期の連結経常利益を従来予想の30.8億円→34.6億円に12.3%上方修正。増益率が20.5%増→35.3%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。加盟店事業、ライフデザイン事業、K Village事業を中心に好調していることに加え、マーケティングの適正化による採算改善も利益を押し上げる。 業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の8円→10円(前期は8円)に増額修正した。 併せて、デコルテ・ホールディングス <7372> の連結子会社化に向けてTOBを実施すると発表。 バッファロー <6676> [東証S] ★今期経常を84%上方修正、配当も40円増額 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比76.2%増の56.4億円に拡大して着地。主力のパソコン周辺機器は値上げの浸透や為替影響、原価低減の進展によって収益が改善した。また、卸売品分野ではアドバンスト・マイクロ・デバイセズ製CPU「RYZEN」の販売が拡大したほか、8月に販売契約を終了した「Airdog」シリーズも好調だった。 併せて、通期の同利益を従来予想の45億円→83億円に84.4%上方修正。減益率が50.2%減→8.1%減に縮小する見通しとなった。 業績上振れに伴い、年間配当を従来計画の80円→120円(前期は120円)に大幅増額修正した。 また、株主優待制度を拡充すると発表。新制度では100株以上を保有する株主に、一律5000円分のデジタルギフトを年2回贈呈する。 アルー <7043> [東証G] ★今期経常を3倍上方修正 ◆25年12月期の連結経常損益を従来予想の8600万円の黒字→2億5800万円の黒字(前期は6700万円の赤字)に3.0倍上方修正した。教室型研修の好調な受注やM&A効果で法人向け教育研修の売上高が計画を上回ることに加え、eラーニングシステム「etudes」の単価向上が寄与する。コスト削減の進展や重要度の高いものに絞ったマーケティング投資の実施も上振れの要因となる。 カヤバ <7242> [東証P] ★今期最終を43%上方修正、配当も30円増額 ◆26年3月期の連結最終利益を従来予想の175億円→250億円に42.9%上方修正。増益率が17.5%増→67.8%増に拡大する見通しとなった。想定を上回る需要や為替が想定より円安に推移していることを反映した。米国関税措置の影響や最新の市場見通しも織り込んだ。 併せて、年間配当を従来計画の120円→150円に増額修正した。 シチズン <7762> [東証P] ★今期経常を一転26%増益に上方修正 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比32.0%増の161億円に拡大して増益で着地。主力の時計事業が北米市場を中心に「シチズン」と「ブローバ」ブランドが計画を上回って好調に推移したうえ、自社ECの伸長と販売単価の上昇などが寄与し、収益性も大きく向上した。 併せて、通期の同利益を従来予想の220億円→290億円に31.8%上方修正。従来の減益予想から一転して26.0%増益見通しとなった。 オリックス <8591> [東証P] ★今期最終を16%上方修正・最高益予想を上乗せ、上期配当を増額 ◆26年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比48.2%増の2710億円に拡大して着地。生命保険料収入や運用益などが増加したほか、インドの再生可能エネルギー大手グリーンコ・エナジー・ホールディングスの株式譲渡に伴う売却益831億円を計上したことも利益を押し上げた。 業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の3800億円→4400億円に15.8%上方修正。増益率が8.1%増→25.1%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。併せて、上期配当を60円→93.76円に増額修正した。 そのほか、実施中の自社株取得枠の上限を従来の4000万株または1000億円→6000万株または1500億円に引き上げると発表。 株探ニュース
